授乳中は母乳や赤ちゃんのことを考えて、色々と食材を調べて制限してきたけれど、そろそろ刺激のある大人な味も食べたいな・・・と思っているお母さんもいるかと思います。
淡泊な味の物にちょっとのせるだけで爽やかな味わいになる生姜ですが、赤ちゃんには影響ないのかな?母乳や母体への影響はないのかな?という疑問にお答えしていきます。
実は生姜はお母さんにとって、最強の味方になってくれる食材なので楽しみにしてくださいね!
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授乳中に生姜は大丈夫?
生姜はお母さんや女性はぜひ、毎日でも摂り入れてほしい食材の1つなんです。
1日10g程度(多くて20gまで)
- すりおろしの場合→大さじ1弱
- スライスの場合→6~7枚
- 乾燥粉末の場合→1g(小さじ1/2)
生姜は水分が90%なので粉末にすると、1度に使用する量が減ります。
生姜の役割や効能・効果
生姜は薬味及び香味野菜と言われ、その食材がなくても料理として成立するものの、あるとメインの食材の無駄な臭い消しの役に立ったり、独特な香りによって食欲増進効果が見込めます。使い方によっては見た目も華やかにしてくれる優れものです。
- 体を温める
- 胃の調子を整え、消化を助ける
- 血流の改善
- 殺菌、抗炎症作用
- 代謝を促進
- コレステロール低下
- 解熱や鎮痛剤として
- 免疫力を高める
- 咳を抑える
- 便秘解消
- 生理痛を和らげる
- つわりを和らげる
- ガンのリスクを低下
- 独特な香りでリラックスや集中力アップ効果がある
- ダイエットのサポート などなど・・・
調べれば調べるほどに、どんどん良い効果・効能が出てくる優秀な食材です。
特にお母さんや産後の女性には、体を温める・血流の改善・生理痛を和らげる・香りによるリラックス効果・産後ダイエットのサポート(代謝促進)が嬉しい効果ではないでしょうか。
良い母乳を作るのに大切な条件のお母さんの体の冷え取りや、血流の良さ、ストレスを生姜の香りで解消できたりと、至れり尽くせりです。
生姜の栄養素
可食分100gあたり
参考資料:七訂食品成分表
他にも微量ながらビタミンなども含まれていますが、生姜に求めるパワーはこれらの栄養素ではなく、生姜独特の辛み成分のジンゲオールとショウガオールです。
ジンゲオールとは?
生の生姜に含まれる成分で、血行を促進して体内の熱を発散し、体の表面体温を上げる作用があります。
風邪で熱がある場合や、夏の暑い時に冷ややっこやそうめんの薬味に使われるのは、こちらの解熱作用を利用しています。
カツオのたたきなどに乗せる生姜は、かつおの臭み消し以外にも、ジンゲオールの強い殺菌作用で食中毒を予防するという意味もあります。
風邪をひいてしまったけど、授乳中だから市販の薬は飲みたくないな・・・という時にジンゲオールの解熱作用や殺菌作用に頼るのもいいと思います。
ショウガオールとは?
ジンゲオールを加熱すると、ショウガオールに変化します。こちらは、胃の中から温める作用があるので、じんわりと体内が温まります。乾燥させた生姜に多く含まれます。
寒い時期に、気温の寒さではない悪寒を感じた時などに、体の芯から温めてくれるショウガオールと抗菌成分のあるはちみつを一緒に摂ることで、風邪予防の効果が期待できます。
授乳中のお母さんには、こちらのショウガオールをメインに摂ってもらうと、普段から良い効果が見込めると思います。
チューブの生姜には効果がないの?
チューブやパックなどに加工されている製品には、保存料や香料、食塩などが入ってしまっていますので、同じすりおろし状態の生の生姜とは内容が変わります。
原材料に生姜が使われていますので、全く生姜の効果が無いとは言い切れませんが、本来の生姜の効果を求めるというよりも生姜の香りがする『調味料』の一種として使用するのがよいと思います。
生食で使用するよりも、チャーハンやスープに少し入れて、生姜の香りつけとして使ってみてください。
チューブ型生姜にも化学調味料、添加物等を使っていないものがあり、生姜のおろしたての風味やさわやかな香りが楽しみたい方にはおすすめです。
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生姜を摂る時の注意点3つ
①1度に大量に摂らない
ほとんど副作用がないと思われる生姜ですが、1度に大量に摂ってしまった場合、胃腸が弱い方は胃痛や腹痛による下痢を起こしたり、胃痛からくる腰痛になってしまう原因にもなってしまいます。胃の作用を活発にするという意味では、空腹時も避けた方が良いです。
②乾燥肌の方や体の水分が足りないと感じる方は様子をみて摂取する
体質的に普段から体内の水分が不足しがちで、体全体に熱がこもり、肌がいつも乾燥していると感じる方は、少し注意が必要です。
生姜を多く摂ってしまうと、体を冷やすために体内の水分が使われ、さらに体全体の乾燥を強く感じてしまう恐れがあります。
体内の乾燥は、母乳生成に必要な水分も充分に足りていないことになり、乳腺炎や赤ちゃんのご飯になる母乳自体が作れなくなってしまいます。
授乳中は1日3リットル分の水分を摂るとよいとされていますが、きちんと水分を摂っている上で、1日10g程度の生姜の摂取量を守っていれば特に心配することはありません。
しかし、もし生姜を摂って体内の乾燥や乾燥肌をいつもより感じるようになった場合は、摂取を控えてください。
③ショウガオールの恩恵を受けるなら蒸し(乾燥)生姜を利用する
母体にも母乳にも大敵な冷えを解消するには、ショウガオールの効果を最大限に得られる摂り方をしましょう。生の生姜でも血流改善は見込めますが、ジンゲオールの解熱作用で体が冷えてしまいます。
じんわり温まるショウガオールの効果は乾燥した状態、また100度以下で1時間、熱を加えられた生姜に多く含まれます。100度以上になると有効成分が壊れてしまうので、温度管理には注意してください。
生姜のレシピやオススメの摂り方
簡単!時短!ウルトラ蒸し生姜レシピ
◎材料
- 生姜400g
◎道具
- スライサー
- 電子レンジ用蒸し器
- 干し網
ただの干し生姜ではなく、蒸す過程を入れることで生姜の力を倍増させます。
蒸した生姜は水に戻すと、ショウガオール成分がなくなってしまうので、必ず温かい飲み物や食べ物に利用してください。
詳しい作り方はこちらから
作るのが面倒な方は通販でどうぞ
台湾の母の味!麻油鶏(まーよーじー)
台湾では、産後の疲労を取るために家庭で出来る薬膳スープとして飲まれ、男性にはおふくろの味として親しまれています。作成動画もあるのでぜひ観てください。
◎材料
- 生姜スライス 6~8枚
- 骨付き鶏肉または手羽元 5~6個
- 黒ゴマ油 大さじ2
- 酒(日本酒) 250ml
- 水 適量
- 黒ゴマ油(食べる直前用) 小さじ1
その他、お好みで食べたい野菜やそうめん、クコの実など適宜
詳しい作り方はこちらから
ブーム到来?万能調味料のしょうがみりん
とにかく何でも合うのでメイン料理からデザートまで幅広く使えます。作り方も簡単で生姜を刻んでみりんで煮詰めるだけです。ぜひやってみてくださいね。
◎材料
- しょうが 100g
- みりん 200ml
生姜で有名な高知県産の生姜セットがネットで買えます。まとめて買って生姜料理に活用してくださいね。
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まとめ
- 生姜は授乳中のお母さんに積極的に摂ってほしい食材の1つ
- 母乳生成や母体に大敵な冷えや疲労回復、ストレスの緩和など様々な面からサポートしてくれる優秀な食材
- 生姜に含まれる成分には大きく2つあり、摂り方を間違えると逆効果になる
- ジンゲオール=生の生姜に含まれる成分で解熱作用がある
- ショウガオール=ジンゲオールが乾燥することで効果が変わったもの
- 摂り方の注意点として3つ
- 1度に大量に摂らず、1日10g程度を目安に摂取。(粉末は1g)
- 体内の乾燥を感じる方、乾燥肌の人は摂取量に気を付ける
- ショウガオールの効果を感じたいなら、乾燥(粉末)の生姜を利用する
古代から薬の原料として利用され、長年の月日を経て現代の私たちの健康や体のサポートをしてくれる生姜。女性には勿論、お母さんの体やお母さんを必要とするお子さんたちの役にも立っている、みんなの力強い味方の食品です。
ある時は料理の風味付けのスパイス的な存在として。またある時は、風邪薬が飲めない時の解熱剤や風邪予防にと、多岐にわたってサポートしてくれる生姜を上手に摂り入れて、素敵な子育てライフを楽しんでくださいね!
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