いつの時代も子どもが健康に育っていくために、食べることは欠かせません。買い物をして毎日家族のために食事の用意をするママは、スーパーに行って、何を作ろうか?何を買おうか?と悩んでいることでしょう。
そんな子どもの成長に気をつかっているママは、「食品添加物」という言葉を聞くとどう思うでしょう?
できれば食品添加物の入っている食材は使いたくないと思うママは多いですよね。もちろん、中には多少は仕方ないと割り切っているママもいるかもしれません。
でも、やっぱり「無添加」「不使用」と書いてある方が安心だわと商品を手に取ったりしますよね。今回は子育て中のパパやママに食品添加物の安全性について学んでもらいましょう。
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食品添加物は安全?
食品添加物は、とにかく体に悪いというイメージがありますが、本当にそうなのでしょうか?
①食品添加物とは?
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
また、使用が認められた食品添加物についても、国民一人当たりの摂取量を調査するなど、安全の確保に努めています。
引用:厚生労働省HP
- 食品の製造や加工や品質を保つために必要なもの
- 食品に色や味をつけて美味しそうに見せるためのもの
- 食品の栄養成分を補うために必要なもの
- 指定添加物:厚生労働大臣が指定した添加物(例 ソルビン酸やキシリトール)
- 既存添加物:日本で広く使用され長く食経験のあるもの(例 クチナシ色素・柿タンニン)
- 天然香料:動植物から得られる天然の物質で、食品に香りを付ける目的で使用(例 バニラ香料・カニ香料)
- 一般食品添加物:一般に飲食に供されているもので添加物として使用されるもの(例 イチゴジュースや寒天)
②食品添加物の安全性の確かめ方
食品安全委員会において一日摂取許容量(ADI)の設定などの安全性の評価を行い、厚生労働省はその評価結果を受け、薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会において、日常の食事を通して摂取される食品添加物がADIを十分下回るように、使用基準などを定めるなど安全性の管理を行います。
引用:日本食品添加物協会
- 一般毒性試験:28日、90日以上、1年以上繰り返し実験動物に与えて生じる毒性を調べる。
- 特殊毒性試験:実験動物の2世代・妊娠中の母体に与えて生殖機能や新生児の生育や胎児の発生や生育への影響を調べる。また、一生与えることで発がん性、アレルギーの有無、遺伝子や染色体への影響を調べる。
③食品添加物の表示について
食品添加物の表示は消費者がわかりやすいように、容器包装を開けなくても簡単に見ることができる場所に表示されています。
- 物質名で表示:原則使用した全ての食品添加物は物質名で食品に表示
- 用途名を併記:使用目的や効果を表示する方がわかりやすい場合は用途名と物質名が併記。甘味料・着色料・保存料など
- 一括名で表示:同じ使用目的の成分が入っているものは一括名としてまとめてわかりやすく表示
- 表示が免除:最終的に食品に残っていない食品添加物や少量で効果が発揮されない場合は表示しなくてよい
- アレルギー物質を含む食品:わかりやすく表示
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子どもにはなるべく避けたい食品添加物を含んだ食品
食品添加物はほとんどの食品に使われています。賞味期限の長いものは保存性を高めるために、清涼飲料水やお菓子類などの色の鮮やかなものは着色として使用されています。また、調味料にも食品添加物は多く使用されています。
ハム、ウインナー
朝食やお弁当に使うことの多いハムやウインナーは簡単に調理ができるのでよく使う食品です。
清涼飲料水
砂糖の代わりに「アスパルテーム」などの合成甘味料が使用されています。健康上に多くの悪影響を及ぼすと言われています。
駄菓子
着色料が使用されています。タール色素は発がん性が疑われています。赤黄緑○○などの表記があるものはなるべく避けるようにしましょう。
食品添加物の摂取量
過剰摂取はアレルギー症状の原因
食品は厚生労働省により安全性を認められた食品添加物のみが使われているので、一般的な食生活で摂取する程度の量であれば心配はいりません。
しかし、子どもは免疫機能が弱いため、添加物を多く摂り続けるとアレルギー症状などの原因になることもあります。子供の健やかな成長のためにも食品添加物の少ない食生活を心がけましょう。
「無添加」・「不使用」
できれば「無添加」・「不使用」の食品を使用したいと思うのが親心ではないでしょうか?少しでも子どもの成長にリスクは与えたくないですよね。実は、食品添加物にもメリットはあるのです。
- 保存料を適切に使えば食中毒のリスクを下げます。
- 添加物を使っている食品は、無添加食品に比べて総じて3割ほど価格が割安。
まとめ
健康に全く影響はないという結果を出していても、食品添加物は消費者に避けられがちです。悪いイメージが先行してしまっていますよね。食品添加物の安全性について3つのポイントを抑えてください。
- 食品添加物の安全性について知ってる?
- 食品添加物は食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用される。
- 食品添加物の安全性は、食品安全協会で安全性の評価を行い、厚生労働省で管理している。
- 食品添加物の表示はわかりやすい場所に表示されている。
- ハム・ウインナー、清涼飲料水、駄菓子は子どもがなるべく避けたい食品添加物を含む食品である。
- 食品添加物の摂取量は食生活で摂取する程度であれば心配はいらない。
小さい子どもを育てているママが食事で一番心配なのが食の安全ではないでしょうか?できれば、食品添加物のない食品を使いたいと思っているでしょう。食材を選んで、ママが作ってあげる食事やおやつをできれば食べさせてあげましょう。
もちろん忙しい時やお料理が苦手なママは食品を選んで安全なものを買ってください。そのために少しは参考になったでしょうか?買い物の時には、食品の成分表示をきちんとみるようにしましょう。