子供が食べる物はなるべく安心、安全の物を選びたいですよね。そこで気になるのが食品添加物。
添加物を取り過ぎるとアレルギーに繋がるとも言われています。食品添加物ってそもそもどんな物なのか、基礎知識とアレルギーとの関係をまとめました。
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食品添加物ってどんな物?
でも添加物がアレルギーの原因になることもある、って聞いて心配になりました。
子供の食事について気になるけどよくわからないワードが食品添加物。しかもアレルギーの原因にもなる?なんて聞くといっそう警戒してしまいますよね。
表示をよく見てなるべくいろんなものが入っていないのを選びたいけど、どの食品にもいろいろ書いてあるし、そこまで気にしてたら何も買えなくなってしまう…。
そもそも食の安全とか厳しい時代だからそんなに体に悪いものでもないのかな?
けど、添加物はよくないってよく聞く気がするし…私たちは特に気にせず食べたい物を食べて元気でいるし…もう!どうしたらいいの!?悩みだすと止まらないですよね。
まずは食品添加物の基礎知識を頭に入れてみましょう!
基礎知識 どんな役割がある?
そもそも食品添加物とはなんなのでしょうか?
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
引用:厚生労働相 食品添加物
お肉や魚を長持ちさせるために“塩漬け”にしたり、お豆腐を作るときの“ニガリ”や梅干しに色をつけるための“シソの葉”など食品添加物にも伝統的なものがあります。
今では食品にあわせて様々な食品添加物が使われています。
お豆腐には主に2つの食品添加物が使われています。
1.凝固剤
豆乳を固めてお豆腐にするために必要なのが凝固剤。ニガリがこの凝固剤にあたります。主成分は海水から塩を除いた塩化マグネシウムです。
昔はニガリを使っていましたが、
- 戦時中に塩化マグネシウムが不足して代わりの成分が使われる
- 大きな機械で製造するのに向いた成分が使われる
- 油あげや練り豆腐など食品にあわせた成分が使われる
といったように、今ではニガリだけでなく、硫酸カルシウム、グルコノデルタラクトンや塩化カルシウムなどが使われています。
それぞれの特性をいかしてミックスして使われることなどもあります。
代わりの成分がいろいろ使われるようになってきたんですね。
2.消泡剤
もうひとつ使われている添加物が消泡剤。砕いた大豆を加熱する時に泡が出るのを消すために使われます。
泡があると食感や見た目も悪くなり、また日持ちもしません。
このように食品添加物は、凝固剤のように食品をつくる過程で必要なものであったり、消泡剤のように、品質や日持ちをよくするために使われています。
こうした工夫で、昔はお豆腐屋さんで売っていたお豆腐が、今はスーパーやコンビニなど、どこでも買えるようになりました。
- 食品の製造、加工に必要
- 食品の品質を保つ
- 食品の形や食感をよくする
- 食品をおいしそうな色にする
- 食品の味や香りをよくする
- 食品の栄養成分を補う
基礎知識 体に悪いもの?食品添加物の安全性
添加物が安全なのかどうか、一番気になりますよね。食品添加物は、厚生労働省に安全が認められたものが使われています。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
引用:厚生労働相
安全性が認められた添加物は、さらにいくつかの動物実験を行い、無毒性量を調べます。無毒性量は動物の身体に悪影響がでる量とでない量の境目の量です。
この無毒性量の1/100の量を一日許容摂取量としています。
これは、人が毎日この添加物を摂取しても健康に悪影響がない、つまり毎日食べても安全ですよ。という量です。
この量を越えないように、さらに少ない量が添加物の使用量として決められています。
アレルギーの原因となる食品添加物
アレルギーと聞くと、卵や小麦、そばを思い浮かべますよね。
症例の多い卵、小麦、そば、落花生、乳、えび、かにの特定原材料7品目に由来する、または含む添加物はアレルギー物質を記載することとなっています。
こちらのサイトに、乳化剤は乳ってあるけど乳アレルギーは大丈夫なの?などちょっとまぎらわしい添加物の説明など詳しく記載されています。(ちなみに乳化剤は乳ではないので大丈夫です)
食品その物のアレルギーが有名ですが、食品添加物や野菜などに残った農薬が口から入り、アレルギー反応を起こすこともあるんです。
亜硫酸ナトリウム
亜硫酸(アリュウサン)ナトリウムは酸化防止剤や保存料、漂白剤として使われます。喘息(ゼンソク)やじんましんなどの症状がでる場合があります。
ワインの酸化防止剤として有名ですが、かんぴょうやドライフルーツなどでもよく使われます。
パラベン(パラオキシ安息香酸ナトリウム)
パラベンは化粧品の防腐剤として使われることが多いので、あなたも聞いたことがあるかもしれません。
食品の添加物としてはしょう油や酢、清涼飲料水の保存料として使われています。子供向けのチューベットアイス(ポッキンアイス)にも含まれる商品があります。
ニンジンやトマト、オリーブ油などにも含まれていて、毒性の低い添加物です。
喘息(ゼンソク)やじんましんがでる場合があります。アスピリン喘息の人は発作の原因にもなります。
タートラジン
タートラジンは黄色の着色料です。アレルギーの原因としてあげられていて、こちらもアスピリン喘息の場合、注意が必要です。
黄色いたくあんなどによく使われています。その他、アイスクリームやグラノーラ、チーズなどにも使われていることもあります。
黄色4号と表記されています。
ペクチン
ペクチンもよくみる添加物です。ゼリーやジャムを固めるゲル化剤、とろみをつける増粘剤、口当たりをよくする安定剤としてアイスクリームなどに使われています。
リンゴ、オレンジ、レモンなどいろいろな果物や野菜にも含まれています。
カシューナッツアレルギーの人は交差抗原作用があるので注意が必要です。
ペクチンのことをカシューナッツと勘違いしてアレルギーがでちゃうっていうようなイメージね。
エリスリトール
エリスリトールは食品に分類されるので、添加物ではないのですが、甘味料として使われています。元々、梨やブドウなどの果物や、しょう油、みそなどの発酵食品に含まれています。
カロリーがゼロで、砂糖の70%の甘味をもつので、カロリーオフや低糖質の食品などに使われています。虫歯予防のお菓子にも使われることがあります。
人工甘味料のアレルギーが近年報告されていて、エリスリトールの他、添加物のキシリトール,ステビア,ソルビトール,サッカリン,なども注意が必要です。
カロリーオフの食品を口にしてアレルギーのような症状が出たら、甘味料が原因かもしれないわ。
考えたいこと
そう。アレルギーは人によって何が原因になるかわかりません。でる人もいればでない人もいる。
参考までにこうした添加物のことを知っておくと、アレルギーがでて原因がわからない時、もしかしたら添加物かも!と思い当たるかもしれません。
子供がすでに何かアレルギーが出ている場合は、こうした添加物にも注意したいですね。赤ちゃんのアレルギーに関してはこちらの記事でまとめています。
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添加物の摂取量が多いとアレルギーになりやすい?
アレルギーの原因になる食品添加物をご紹介しましたが、次は食品添加物全体のお話しです。
昔は今ほどアレルギーに悩む人は多くありませんでした。そこには食生活も関係していると考えられています。
今は添加物の入った食品が当たり前になっていますよね。スーパーやコンビニがなかった時代よりも、たくさんの添加物を口にするようになりました。
これは平均の量なので、頻繁にお菓子やジュース、コンビニのお弁当など添加物の多い食品を食べているともっとたくさんの量を口にしていることになります。
添加物の多くは人が造った化学合成物質。体にとっては異物です。たくさん食べ過ぎると体を守ろうとしてアレルギー反応が出ると考える専門家の方も多いです。
1種類の添加物の量は少なくても、いろんな種類の添加物が入っていたり、いろんな食品に入っています。
添加物の入った食品ばかり食べていると、やはり体にはよくないですよね。
アレルギーと腸の関係
自然のものではない添加物は、それを消化する腸にも負担をかけます。
添加物は、大半が化学合成品ですので、腸内フローラを 乱すもとになります。
引用:株式会社ピーエス
腸には約500~1000種類、100兆個以上もの細菌が住んでいると言われています。
特に小腸の終わりから大腸にかけて、腸の壁にはびっしりと細菌が種類ごとにまとまって分布していて、腸内フローラと呼ばれています。
それらの細菌は主に善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ヒヨリミキン)の3つにわけられるのですが、添加物はそのバランスを崩してしまいます。このことがアレルギーにも繋がると言われています。
アレルギーは、腸内フローラとも関係があります。腸内に悪玉菌が増えると、免疫全体が過敏になり、本来無害なものにも反応しやすくなります。
食品添加物とのつきあい方
食品に入っている添加物の量は体に影響のない少量ですが、食べ過ぎるとよくないことがわかりました。
とはいえ、忙しいママにとって、安くて手軽に食べられる食品は便利ですよね。
働き始めると毎食手作りは大変ですし、添加物の入っていない食品だけ食べるというのは無理な話です。
どんな風に添加物と付き合うといいのでしょうか?
自分のなかでルールを決める
例えば今回ご紹介した「アレルギーに関わる添加物を避ける」など、自分のなかでルールを決めるといいかもしれません。
またスーパーに行って、買うものすべての表示を気にしていたら大変ですよね。子供と一緒だとそんな余裕もありません。
「いくつか似た商品で迷った時は、添加物の少ないものを選ぶ」というだけでもいいと思います。
- アレルギーに関わる添加物を避ける
- 迷った時は添加物の少ない食品を選ぶ
- 清涼飲料水はなるべく買わない
- 着色料は避ける など
食材宅配サービスを利用する
やっぱり添加物は気になるので、できるだけ体にいい食材を使いたい、じっくり商品を選びたい、という方は食材宅配サービスの利用がおすすめです。
子供向けの食材を取り扱うコープデリやパルシステム、必要最低限の添加物しか使わないらでぃっしゅぼーやなど、様々なサービスがあります。
食材宅配サービスについてはこちらの記事でチェックしてみてください。
手作りを楽にする
手作りを楽にする、というのも食品添加物を口にする機会を減らしてくれます。
毎食おかずをしっかり用意しなくちゃ、とまじめに考えすぎずに、時には”海苔と納豆”で!など昔からあるシンプルなご飯のおともの力を借りてはどうでしょう?
そしておすすめなのがミールキット!食材とメニューがセットになってお家に届くので、後は調理するだけ。
お料理がグッと楽になるので、今日はお弁当を買ってお夕飯に…という日が減らせますよ。子供と取り分けレシピのついたミールキットなどもあるので、忙しい子育てママにおすすめです。
ミールキットに関してはこちらの記事でまとめているので参考にしてみてください。
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まとめ
食品添加物の基礎知識
- 食品添加物のおかげで美味しいものが安く、お手軽に食べられる
- 安全が認められた添加物が、毎日食べても大丈夫な量より少ない量使われている
食品添加物とアレルギー
- アレルギーの原因になる添加物
- 亜硫酸ナトリウム
- パラベン
- タートラジン
- ペクチン
- エリスリトール
- 添加物の含まれる食品をたくさん食べると体によくない
- 添加物が腸内環境を乱し、アレルギーにつながると考えられている
子供が小さいうちは添加物が少ない食品や手作りの物を食べさせてあげると安心ですね。
でも無理は禁物!自分なりのルールを決めて子供と食べることも楽しみましょう。
添加物がアレルギーの原因になることもある、ということを頭の片隅に入れておくだけでも、取り過ぎを防げるかもしれません。
全国宅配もできるウェルネスダイニングは、こちら↓から。
たまにはこういうのにも頼って、上手に育児していきましょう!
手を抜きたい時もある、でも食事には最低限こだわりたい、あなた向けです。
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