![[育児の神様] 子育てはつらい時・疲れる時も多々。そんなあなたのより所。](http://ikuji-kamisama.com/wp/wp-content/uploads/2019/01/mother-and-baby-having-fun_r1-e1547083322385.png)
なんだか最近咳が止まらない、風邪は治ったのに咳だけが続いている・・・授乳中だと赤ちゃんに移さないように気を使います。自分のことだけでも大変なのに、ますます体力を奪われてしまいますね。
その咳は本当に風邪の延長なのでしょうか。違う病気なのかもと心配になるママさんの気持ち、よくわかります。今回は止まらない咳の原因がどこにあるのか、つらいときの対処法などを調べてみました。
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咳ってどうして出るの？
風邪を引くと、熱やくしゃみ、鼻水、咳などが出ますよね。埃っぽいところにいると喉がイガイガしてきて咳が出る。これは、外からの異物を体内に入れないように体がいろいろな反応をしているということです。
咳（咳嗽＝がいそう）は風邪など、その原因となる病気にかかってからどのくらいの期間続くのかによって、どんな病気の可能性があるかがわかります。
引用：第一三共ヘルスケア
痰が絡む咳とかわいた咳
あなたを悩ませている咳は、どんなタイプの咳でしょうか？ 咳によってもどんな病気の可能性があるかわかります。
痰が絡む咳 … 風邪などウイルスや細菌による感染症、長引いている場合は喘息（ぜんそく）や鼻の病気など。
乾いた咳 … 咳喘息やアレルギーによる咳など。
3週間ほどでおさまる、改善してくる咳
風邪による咳
体内に入ってきたウイルスを排出しようとして体が反応し、咳が出ます。通常数日でピークを迎えて、咳だけ残ったとしても2〜3週間でおさまってきます。ですが、風邪の症状によっては肺の病気の可能性もあります。
病気の症状によっては、Ｘ線検査をすることがあります。X線検査では、肺炎や結核、肺がんなどの可能性があるかを調べる事ができます。でも、授乳中は母乳に影響がないか心配ですよね。日本放射線技術学会では「検査により放射性物質が体内に蓄積されることはありません」としています。
また、より詳しい検査として造影剤を使用する事がありますが、こちらに関しても授乳に影響を与える程のものではないので、安心して下さい。
・ヨード造影剤：投与後24時間以内の母乳への移行は投与量の1%未満、乳児の消化管からの吸収は母乳中の造影剤の1%未満である（3、4、5）。
・ガドリニウム造影剤：投与後24時間以内の母乳への移行は投与量の0.04%未満、乳児の消化管からの吸収は母乳中の造影剤の1%未満である（6、7）。
引用：日本医学放射線学会
３週間以上続く咳
呼吸をするとゼーゼー、ヒューヒューなどの音がする場合
喘息（ぜんそく）
喘息の経験がある方はそのつらさがわかると思います。息を吸うと咳が出る、夜中もゼーゼーと息苦しくて横になれず、意識が遠のいて布団に倒れてしまうまで寝られなかった、なんてことがあったのではないでしょうか。
まず、どんな症状が出ていたら喘息の可能性があるのか見ていきます。
・咳き込む
・呼吸をした時にゼーゼーやヒューヒューといった音がする
・夜中や朝に症状がでる
・夜中に咳が出て眠れない
・運動した後に息苦しくなる など、これらの症状が出たりおさまったりを繰り返す
喘息の治療には、吸入ステロイド薬が使われます。授乳中に使用して良いかという質問に国立成育医療研究センターでは母乳に移行する薬の量は少なく、赤ちゃんに影響する可能性は低いとしています。
COPD（慢性閉塞性肺疾患）
COPDというと、タバコを吸っている人がなる病気だと思っていませんか？ 確かに、原因はタバコの煙や大気汚染などの有害部質ですが、受動喫煙（タバコの先から出る煙を吸い込むこと）が原因でCOPDになることもあるんです。
痰の絡む咳が出る、最近ちょっとしたことで息切れすることが多くなったなどの症状が出てきたら一度医療機関へ受診してみてください。
呼吸をした時に音がしない場合
咳喘息（せきぜんそく）
症状は喘息とほぼ同じですが、ゼーゼーやヒューヒューといった呼吸時の音がない、痰があまり絡まないのが特徴です。
副鼻腔炎（ふくびくうえん）による後鼻漏（こうびろう）
以前は「蓄膿症（ちくのうしょう）」と呼ばれていた病気です。両眼の下や上の方にある空洞（副鼻腔）に炎症が起きた状態を副鼻腔炎と言います。
他にも、黄色い鼻水が出る、鼻づまり、下を向いた時に鼻に水が入った時のようなツーンとした痛みが出ることもあります。鼻が詰まることで集中力が保てなくなることも。
副鼻腔炎の治療には、鼻水の吸引や鼻の洗浄、蒸気化させた薬を鼻から吸い込んで炎症を軽減させる吸入療法などがあります。鼻の洗浄は自宅でできますし、副鼻腔炎を予防することにもなりますからオススメです。
感染症
幼稚園や小学校で流行るイメージですが、大人でもかかる可能性はあります。
引用：厚生労働省 咳エチケット
アレルギー性咳嗽（がいそう）
- アトピー性咳嗽 …喉のイガイガ感や乾いた咳が続きます。アトピー性疾患にかかっていることがあります。
- 咽頭アレルギー … のどの粘膜がアレルギーによって刺激され、咳が続く症状です。
- 黄砂（こうさ）によるもの … 黄砂に含まれるかびやアスベストの成分が刺激になって現れる症状です。
薬剤によるもの
血圧を下げる薬の中には、頑固な咳を引き起こすものがあります。これはACE（エーシーイー）阻害薬、もしくはアンギオテンシン変換酵素阻害薬と呼ばれる薬です。
「妊娠高血圧症候群」という、妊婦さんが発症する高血圧症があります。これは産後に自然に治っていくことが多いですが、中には治療が必要な時もあります。その時に使われるのが、血圧を下げる降圧剤です。妊娠中や授乳中でも使えるものがありますが、服用した時に咳が出るなどの症状が現れた時は、病院に相談して下さい。
胃食道逆流症（いしょくどうぎゃくりゅうしょう）
たくさん食べた後や横になった時に咳が出たり、胸焼けを感じることがあるのが特徴です。胃酸が戻ってきた時に喉を刺激し咳が出ます。
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咳が止まらない時の対策５つ
咳をすると本当に体力を消耗しますよね。1回の咳で2kcal消費すると言われています。これが長く続くと家事どころか、授乳すらできなくなってしまうかも。そうなる前に試してほしいことをご紹介します。
① のどに刺激になるものは避ける
のどに炎症ができている場合、そこに刺激を与えることは避るようにしましょう。例えば、酸っぱいものや熱すぎるものなどを摂ること、また、大声を出したり歌ったりなど、のどを酷使（こくし）することも控えたほうがいいでしょう。気分転換のカラオケはしばらくお預けにして下さいね。
② 水分を摂る
口の中が乾燥していると咳が出やすくなります。水分補給はこまめに摂って下さい。また、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは気管支を広げ、呼吸を楽にする効果があります。緑茶のカテキンには殺菌効果もあります。ただし、授乳中なので飲む量には気をつけて下さいね。こちらが参考になりますよ。
食事ができれば、こんなレシピはどうですか？
喉に優しいおろしと卵とじのうどん
体ぽかぽか♪喉にいいレンコンスープ
引用：Cookpad
③ 部屋の喚起をし、湿度に気をつける
部屋が乾燥すると埃が舞いやすく、ウイルスも活性化しやくなります。室温は26℃、湿度は50〜60％に保つといいでしょう。外の気温と室温の差で咳が出ることもあるので難しいですが、加湿器などを利用して湿度を調節してみて下さい。
④ うがいやマスクで予防する
外から帰ってきたらうがいはもちろん、家の中でもあっと思った時にするといいですね。また、夜中に咳がひどく眠れない時には、マスクをして寝ると保湿になって楽になります。鼻まで覆わなくても十分効果はありますよ。
⑤ ツボ押し
咳を楽にする2つのツボをご紹介します。
引用：サワイ健康推進課
尺沢（しゃくたく）
ひじを曲げてできるシワから指2本分親指側、硬い腱の外側。親指で少し強めに押しながら、肘を曲げたり伸ばします。
中府（ちゅうふ）
鎖骨の外側の下のくぼみから指一本分下がったところを中指で気持ちいい程度の強さで押しながら、5〜10回深呼吸します。
普段から心がけると良いこと
掃除
埃やカビなどのアレルゲンにより咳が出ることがあります。忙しい日々の中でも、一週間に一回は普段見て見ぬ振りをしているソファの後ろなどを掃除してみて下さい。
歯磨き
朝起きて歯磨きしていますか？ 起きてすぐの口の中は雑菌がいっぱいなんです。咳の元になるものが体内に入らないように、歯磨きをすることも咳の予防になります。
呼吸筋ストレッチで肺機能ＵP
充分な睡眠をとる
体を休めることで、免疫力もついてきます。授乳中だと、まとまった睡眠も取れないし、赤ちゃんが寝ている間にやらなきゃいけないことがたくさんありますよね。
何でもかんでも頑張っちゃうそこの完璧ママさん、たまには赤ちゃんと一緒に寝てしまいませんか。短い間でも深く眠れるとスッキリしますよ。上手な睡眠をとって下さいね。
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まとめ
- 咳はどのくらい長引いているかでどんな病気の可能性があるのかがわかる
- 風邪であれば3週間ほどでおさまるか、改善してくる
- 3週間以上続く、改善が見られない場合は他の病気の可能性があるので、病院で診てもらう
- 赤ちゃんに移ると重篤な症状になる場合もあるので、手洗いやマスクで予防をする
- 咳にはカフェインも効果的
- 部屋の湿度は50〜60％くらいが理想
咳が長引いて夜も眠れない、頭がぼーっとしてくるし、繰り返す咳でもう体力も限界。でも風邪を引いてたし、咳だけちょっと残ってるだけだから。もうちょっと我慢すれば・・・私もそうでした。
咳の原因となる病気は実に様々ですが、初期症状が風邪によく似ているものが本当にたくさんあります。自己判断はせずに病院できちんと診てもらって下さい。それはママだけでなく赤ちゃんや家族のためにもなりますよ。
つらいときは家族の助けも必要です。パパだって頼りにされたいはず。たまには思いっきり甘えちゃいましょう。
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