パイナップルといえば暑い国からやってきた、夏のデザートに向いている果物ですよね。
夏だけでなく年中ドライフルーツや缶詰としても購入できるので便利な果物の一つです。
妊娠中に「パイナップルは良くない」といわれた人もいるかもしれません。では、授乳中はどうなんでしょうか。
この記事では、授乳中にパイナップルを食べても良いのか、どのくらいの量ならいいのか、母乳や赤ちゃんへの影響、食べるならどうしたら良いのか、おすすめのレシピもご紹介します。
授乳中でパイナップルを食べてもいいのか気になっているお母さん、ぜひ参考にして下さい。
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授乳中にパイナップル食べていいの?
パイナップルは授乳中に食べてもいいとか、良くないとかいろいろ言われているの。パイナップルのこと説明するわね。
授乳中にパイナップルを食べても大丈夫です。
授乳中にパイナップルは控えたほうがいいということが書かれていたり、言われたことがある人もいると思います。
でも、なぜパイナップルを授乳中に控えたほうがいいのかという理由がなく、そう言われることが多いようです。
ビタミンCが多すぎるとか酵素が赤ちゃんに影響を及ぼす、というちょっとしたことが書かれていることもありますが、真偽ははっきりしません。
そんなことを調べていくうちに、パイナップルは食べ過ぎなければ授乳中のお母さんにも赤ちゃんにもいい食べ物と分かってきました。
まずは、パイナップルに何が含まれているのか知っていきましょう。
パイナップルの成分
①ビタミンC
パイナップルには100gあたり35mgのビタミンCが含まれています。ビタミンCを摂ることで抗酸化作用や肌荒れ予防、風邪の予防が期待できます。
②ビタミンB1
炭水化物や糖分を分解する酵素を助けます。ビタミンB1が不足すると炭水化物や糖分から得られるエネルギーへの代謝が悪くなります。結果として疲れやすくなったり集中力が低下します。
授乳中には必要な成分といえます。
③食物繊維
パイナップルには水溶性(すいようせい)食物繊維と不溶性(ふようせい)食物繊維の両方が含まれています。
100gあたりの食物繊維量は1.2gでレタスやみかんと比べても多めです。便秘予防に大切な成分です。
不溶性食物繊維を含むことで、噛む回数を増やしてお腹いっぱいになるし、腸の中にあるものを吸着して排泄を促すのよ。
④ブロメライン
なかなか聞きなれない成分ですが、ブロメラインはたんぱく質分解酵素です。また、胃酸の分泌を促すことで消化を助けてくれます。
ブロメラインは熱に弱く、60℃以上で変性(へんせい)してしまいます。つまり、ブロメラインの形が変わって、たんぱく質を分解するという機能がなくなってしまうのです。
⑤ミネラル
ミネラルは無機質(むきしつ)とも呼ばれます。カルシウムのように体を構成する場合や、体の働きを維持・調節するのに必要です。少量で重要な働きをします。
カリウム:体の中にある余分な塩分の排出を助けます。むくみ予防に大切な成分です。
カルシウム:骨の元です。神経の情報伝達にも必要な成分です。
マグネシウム:酵素を活性化させます。
リン:カルシウムと共に骨や歯の元になります。
鉄:血液中の赤血球と呼ばれる成分の元、ヘモグロビンを作るのに必要な成分です。
授乳中のパイナップル摂取目安量
それでは、パイナップルの摂取目安量はどのくらいになるのでしょうか。
厚生労働省日本人食事摂取基準(2015)によると、ビタミンCの推奨摂取量は15歳以上の女性で一日100mgです。そして授乳しているお母さんはそれに45mg追加することを推奨しています。
以下に引用する2018年に日本国内で実施された研究結果からもパイナップルの優れた面が見えてきます。
パイナップルが美容・健康増進や腸内環境の改善に及ぼす効果について、日本人女性を対象とした初めての臨床試験を実施しました。今回行った臨床試験では、日本人女性が 1 日あたり 100gのパイナップルを 4 週間継続摂取することで、お肌の調子の改善、腸内環境の改善による便通の改善効果があることが明らかになりました。
引用:バナナパイン研究所
上記二つの情報を元にすると授乳中のお母さんのパイナップル摂取目安量は以下のようになります。
●パイナップルは一日100g
※授乳時に初めて食べるときには量を少なめにして赤ちゃんの様子を確認しましょう。問題なければ徐々に量を調節しましょう。
母乳や赤ちゃんへの影響
授乳中にパイナップルを食べても良いけれど、赤ちゃんに影響があるという声も忘れないようにしましょう。
もし、思い当たる症状が出たらパイナップルが関係しているかもしれません。
かゆみ
パイナップルに含まれているブロメラインというたんぱく質分解酵素は母乳にも含まれるのか、といった記述のあるはっきりとした研究結果や報告は見つけられませんでした。
お母さんも人によってはパイナップルを食べた後で口の周りがかゆくなったりする人がいると思います。それはブロメラインが口の粘膜を刺激するからです。
私たちの体は主に水分、たんぱく質、骨、脂肪分でできています。体の表面は皮膚で覆われています。その皮膚は主にたんぱく質です。ブロメラインはそのたんぱく質を分解する働きがあるのです。
赤ちゃんの肌は大人の肌よりも薄く、抵抗力も弱いです。パイナップルを触った手を洗うことなく赤ちゃんに触れることで果汁が赤ちゃんがかゆみを起こすことがあります。
おむつかぶれ
ビタミンCの豊富なパイナップルですが、その酸っぱさとブロメラインが合わさって、赤ちゃんのおしりを刺激してしまうことがあります。
赤ちゃんのお腹は離乳食が始まる前は腸内細菌が少なく、少しの刺激でも反応しやすいです。
また、おしりの周りは皮膚よりもさらに薄いのでかぶれてしまう可能性があります。
かぶれてしまったときには、肌を清潔に保ち、保湿クリームを塗る、おむつを交換するときに肌が乾燥してからきれいなおむつをとめることで改善されます。
2週間以上肌の状態がよくならない場合は小児科や皮膚科を受診しましょう。
アトピーの予防
アトピーはかゆみ、赤み、うろこのように皮膚が剥がれる症状が現れ、良くなったり悪くなったりを長期的に繰り返す皮膚の炎症です。家族にアトピーの人がいると、赤ちゃんもアトピーになる可能性が高くなります。
2004年に発表された研究の中に、ビタミンCとビタミンEを含む食事をアトピーのあるお母さんに多めに摂取してもらうと赤ちゃんのアトピー発症率が下がったという報告があります。
ビタミンCは母乳にも反映されます。ビタミンCをサプリメント摂取したときと、食事から摂取した場合を比較すると、食事から摂取した場合にだけ濃縮されたビタミンCが含まれまれたそうです。
ビタミンCにはアレルギー反応に関係するヒスタミンという体内物質が作られるのを抑える効果もあります。
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パイナップルを食べるなら
パイナップルには授乳中のお母さんに疲労回復を促したり、お肌やお腹の調子を整える成分がたくさん入っています。
たんぱく質分解酵素のブロメラインとミネラルの一つカリウムは熱に弱いため調理して食べる場合には注意が必要です。
肉を柔らかくする目的で使うのなら、加熱する前に果汁やパイナップルをすりおろしたものに漬け込んでおくとよいです。香りや味わいも豊かになりますよ。
もしくは、調理の最後にパイナップルを加えましょう。
また、一度授乳中のお母さんが食べてしまったことにより赤ちゃんにおむつかぶれができたりした場合は、赤ちゃんが5-6ヶ月になるまで待って再チャレンジしてみましょう。赤ちゃんが大きくなることで抵抗力もついてきます。
どうしても気になる場合は赤ちゃんの定期健康診断のときに医師、保健師、看護師など医療従事者に聞いてみるといいでしょう。
おすすめレシピ
あと、どうしても忙しいときには食品・食材宅配サービスを使うのもいいんじゃない?以下の記事も参考にしてみて。
パインコンポート
引用:cookpad
パイナップルのスムージー
引用:cookpad
パインのひとくちクリームチーズアイス
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まとめ
- 授乳中にパイナップルを食べても大丈夫です。
- パイナップルの一日摂取目安量は100gです。
- パイナップルにはビタミンCをはじめ、ミネラルや食物繊維など授乳中のお母さんに嬉しい成分が入っています。
- お母さんがパイナップルを食べることで赤ちゃんにかゆみやおむつかぶれが出る可能性があります。
- アトピーの予防を期待できます。
- パイナップルに含まれるブロメラインは熱に弱いので、肉を柔らかくすることを目的とする場合には加熱前に果汁に漬け込みましょう。
パイナップルは生でも食べられるし、スイーツにも他の具材と合わせて料理することもできる便利なフルーツですね。随分前に知人が毎日「健康のために」とパイナップルの缶詰を食べていたことを思い出しました。
妊娠中までは自分の体のケアも今よりはできていたと思います。授乳中は赤ちゃんが中心で、始まったばかりの育児、慣れても忙しい毎日ですよね。今回のパイナップルは私も含めた授乳中のお母さんの強い味方です。
今日も暑さに負けず、赤ちゃんと一緒に一日を楽しみましょう。
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