美味しくて栄養も豊富なチーズ、お好きな人も多いのではないでしょうか。スーパーでチーズコーナーが充実しているところもありますよね。チーズを使った料理や、おやつとしてプロセスチーズを食べることもあると思います。
でも授乳中は乳製品を控えたほうが良いという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。授乳中は自分の食べたものが母乳に影響するのではないかと心配になりますよね。
この記事では、授乳中にチーズを食べても良いのか、一日に食べて良い量、乳腺炎に関することや注意点などを解説しています。
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授乳中にチーズを食べてもいいの?
結論から言うと、授乳中にもチーズを食べて大丈夫です。
授乳中に不足しがちなカルシウムを手軽に摂取できるので、むしろチーズは積極的に食べたい食材のひとつと言えます。
世界保健機関(WHO)も、「高塩分・高脂肪の食事は乳腺炎の原因になるのではないかと考えられているが、明確な根拠があるわけではない」としています。また、食事と母乳の質の関係については、まだ十分な研究結果が出ていないのが現状です。
自分の体調に問題がなく、赤ちゃんも順調に育っているようなら、チーズに限らずあまり食べるものに神経質になる必要はありません。
チーズは栄養も豊富
チーズには牛乳の栄養が凝縮されています。特にカルシウムとタンパク質を豊富に含んでいます。ミネラルやビタミンも多く、少しの量で効率よく栄養を摂ることができます。
チーズ20gを作るには、牛乳約200gが必要です。
引用:雪印メグミルク株式会社
チーズにはビタミンCや食物繊維が足りないので、野菜や果物と一緒に食べるとバランスも良くなりますよ。
以下の記事では、安心で美味しい野菜の宅配サービスについてまとめているので、よかったら合わせて読んでみてくださいね。
ただし、チーズには脂肪分もやや多いので注意が必要です。
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授乳中にチーズを食べる際の注意点3つ
チーズは脂質が高い
チーズは脂肪分の多い食材です。例えばゴーダチーズでは、約30%が脂肪分でできているのです。
授乳中でなくても脂質の摂りすぎは健康に良くないですよね。脂質を摂りすぎると肥満やメタボリックシンドロームの原因にもなりますし、心臓病や脳卒中につながる可能性も高くなってしまいます。
授乳中には特に、脂質や糖質を取りすぎないほうが良いとされています。もちろん全く摂らないのはよくありませんが、過剰に摂取しないように気をつけましょう。
チーズたっぷりのピザやグラタンなどを食べるときは、食べる量に注意してくださいね。
一日に食べて良い量
e-ヘルスネット(厚生労働省の健康情報サイト)によれば、間食や嗜好品として適量なカロリー量は200kcal程度とされています。
一般的なプロセスチーズのカロリー、脂質、塩分量などから考えると、一日に食べて良いチーズの量は60g程度と考えられます。
例えば6Pチーズであれば1個が約18gなので、1日に3個くらいならOKということになります。スライスチーズもだいたい同じくらいの質量なので、1日3枚なら食べても大丈夫です。
食中毒に注意
「リステリア」という細菌を聞いたことがあるでしょうか?リステリアとは、河川や動物の体内などに広く分布する細菌で、感染すると「リステリア症」と呼ばれる食中毒を起こす可能性があります。
日本ではあまり聞いたことがないかもしれませんが、欧米ではリステリアによる集団食中毒や死亡例も確認されているのです。
リステリアは、他の一般的な食中毒菌と同様に加熱により死滅しますが、4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる点が特徴です。
引用:厚生労働省HP
リステリアは加熱によって死滅しますが、加熱処理をされていないチーズにはリステリアが含まれている可能性があります。加熱処理がされていない「ナチュラルチーズ」と呼ばれるものには、モッツァレラ、カマンベール、ゴルゴンゾーラなどがあります。
一方、ナチュラルチーズを加熱して乳化剤などを加えて作られるのが「プロセスチーズ」です。プロセスチーズであれば加熱されているので、リスクは少なくなります。
乳腺炎について
先程も述べたように、チーズだけでなく食べ物と乳腺炎の関係に医学的な根拠はありません。
しかし実際に「生クリームたっぷりのケーキを食べたら乳腺炎になった」「カレーを食べたら赤ちゃんが母乳を飲まなくなった」という声があるのも事実です。「乳製品をあまり取らないように」と言う産院もあります。
体質にもよりますが、詰まりやすい人は頻繁に授乳したり搾乳(さくにゅう)したりして詰まらまいように対策をしておくことが大切です。
また、いつも同じ姿勢で授乳していると部分的に乳管が詰まってしまうこともあるので、いろいろな角度から赤ちゃんにまんべんなく吸ってもらえるよう授乳の姿勢を変えるのも乳腺炎を予防するのに有効ですよ。
授乳姿勢については、こちらの記事が参考になります。
乳腺炎になってしまったときは、横になって安静にしたり、痛いところを保冷剤で冷やすと痛みが和らぎます。しかし、痛みがあるときや高熱が出た場合は、無理せずに産婦人科や母乳外来を受診するようにしましょう。
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まとめ
- 授乳中にチーズを食べてもOK。
- チーズにはカルシウム、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどが豊富に含まれている。
- チーズは特に脂質が多いので、食べすぎないように注意。
- 1日に食べて良いチーズの量は約60g。例えばスライスチーズなら3枚程度。
- 加熱処理をされていないナチュラルチーズは「リステリア症」と呼ばれる食中毒を起こす可能性がある。
- 乳腺炎の予防には、頻繁に授乳したり搾乳したり、授乳の姿勢を変えて赤ちゃんにまんべんなく吸ってもらったりするのが有効。
授乳中は脂質や糖質を摂りすぎないほうが良いとされていますが、特に「これを食べてはいけない」という決まりはありません。あまり神経質にならず、ストレスなく過ごすことが大切ですよ。
チーズは美味しいだけでなく、少量でも栄養がたくさん摂れるのが嬉しいですね。特にカルシウムは授乳中に不足しがちなので、積極的に摂取しましょう。
毎日の料理やおやつにチーズを上手に取り入れながら、バランスの良い食事を心がけましょう。
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