子育てをするママにとって、抱っこ紐は当たり前のように使われているものですよね。あるとなにかと便利だし、赤ちゃんの表情もよく見れてママやパパにとって大事な子育てグッズの一つです。
だけど、抱っこ紐っていつから使われるようになったのでしょうか。昔はどんな抱っこ紐が使われていたか知っていますか。時代劇では、お母さんが赤ちゃんを紐でおんぶしているシーンをよく観ますよね。
今回はそんな抱っこ紐(おんぶ紐)の歴史について調べてみました。
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抱っこ紐(おんぶ紐)っていつから使われていたの?
学校の歴史の授業の中で、お母さんが赤ちゃんをおぶって農業をしている写真をみたことがある人は多いと思います。日本では長い間、仕事(労働)をしながら子育てをしてきました。そのころは、着物や帯、腰ひもなどを利用して赤ちゃんをおんぶしてきました。
平安時代末期の絵巻には、着物の中に子供を入れ、お尻のあたりを帯紐で支えておぶっている女性の姿が描かれています。江戸時代になると、おんぶはお母さんだけではなく、上の子が下の子をおんぶして子守をするようになってきました。
そんな昔からおんぶ紐はあったんですね。では、実際に抱っこ紐(おんぶ紐)が市販され始めたのはいつ頃からでしょうか。
商品としての子守り帯(おんぶ紐)は,1953 年(S.28)にラッキー工業が子守り帯専門メーカーとして製造・販売を開始した.ラッキー工業の前身は 1953 年に樋口商店として創立した繊維メーカーである.当時,商品化されたものは,別珍素材の一本帯であり,百貨店の子ども用品売り場や地方の布団店で販売を行っていたという
引用:近現代日本における育児行為と育児用品にみられる子育ての変化に関する一考察
一本帯は、赤ちゃんの背中が開くのであせもができにくかったり、ただの一本の帯なので赤ちゃんの使用年齢制限が無いことなど、良い口コミも多いです。
今の抱っこ紐とは違って赤ちゃんの足を出すところがなくて、カンガルーの袋のみたいなものだったのよ。
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おんぶ紐ってどんなタイプのものが使われてきたの?
1970年代からスナグリという前抱っこ式のタイプがアメリカから輸入されてきました。その他には、ウエストポーチタイプ、メッシュタイプ、抱っことおんぶができる2waysタイプ、抱っこやおんぶ、横抱きができる3waysタイプなどが開発されてきました。
1990年代には、安全性や機能性はもちろんのこと、さらにファッション性を含めた抱っこ紐が注目されるようになりました。
1993 年にコンビが開発したニンナナンナという子守帯は,「コンビからおんぶ・抱っこの新しい提案です―赤ちゃんの体型に合わせて,使い方に合わせて選べるおしゃれで便利なニンナナンナ」「おんぶ紐やだっこ紐は使うお母さんにとっては安全性や機能性はもちろん,自分の服装とのコーディネートや使いやすさ,簡便さも重要なポイントです」「ニンナナンナはそんなお母さんたちのニーズに応えるファッショナブル」+「手軽で便利に使える商品です」(1993 年,コンビニンナナンナパンフレットより 図 13 参照)というキャッチコピーとともに発表された.
引用:近現代日本における育児行為と育児用品にみられる子育ての変化に関する一考察
最新の抱っこ紐
現在の抱っこ紐は、安全性や機能性だけでなくファッション性や素材にこだわったもの、アウトドアに向いているものなど使う場面で使い分けられるような製品が増えてきています。
子育てをするママにとって、安全で機能が備わっているものはもちろんですが、楽しく子育てをするためにも可愛いものなどファッション性や素材にこだわったものを使いたいって考えるママも多いですよね。
最近ではパパも抱っこ紐を使うし、ママとパパ共同で使える製品も増えてきています。使い方もさまざまでお出かけにもお家で使うものにも向いている商品も多くなっています。
素材や機能にこだわった抱っこ紐
エルゴ アダプト クールエア 抱っこ紐
コンビ(Combi)「ジョイン」
子育ては子供の成長を見守れて幸せですが、肩や腰が痛くなって辛いこともありますよね。こちらの商品は、肩がラクっていうママが多い商品です!
まとめ
- 1953年に子守り帯(おんぶ紐)が発売されていた
- 1970年代から多機能のタイプの抱っこ紐が使われるようになった
- 1990年代には安全性、機能性に加えファッション性の加わったタイプがでてきた
- 最近では、素材や機能にこだわったタイプのものがある
いかがでしたか。昔は、着物の帯や紐を利用して赤ちゃんをおんぶしてきたんですね。時代と共にさまざまなタイプの抱っこ紐が使われてきました。今では、パパやママ共同のタイプや素材にこだわった製品も多くあります。そんな中で昔ながらの抱っこ紐もまた、見直されてきています。
抱っこ紐は、子育てするママには必要なグッズのひとつですよね。赤ちゃんの成長を楽しく、安全に見守るために子育てグッズにもこだわっていきたいものです。