みなさんは貝をどのようにして食べますか? お寿司、お味噌汁、それとも酒蒸しでしょうか?お酒を飲みすぎた次の日のシジミのお味噌汁は、なぜあんなに美味しいんでしょうか。しかも美味しい上に肝臓にもいいことはよく知られています。
私はつぶ貝のコリコリした食感が大好きで、回転寿司ではいつも一番最初に頼みます。でも、妊娠中から授乳中までお寿司は食べていませんでした。「なまもの」というだけで避けていた、というのが正直なところです。
妊娠中にはダメだとわかっていても、授乳中にはいいのかな?と判断に迷う食材はたくさんあると思います。今回はその中でも貝を取り上げてみました。参考になれば嬉しいです。
——–
——–
Sponsored Link
授乳中に貝は食べていいの?
でも、貝は鉄分や亜鉛が含まれていて、母乳にも赤ちゃんの成長にもすごくいいから食べていいのよ。生で食べる時は気をつけなきゃいけないこともあるけど。
貝に含まれる栄養素
あさり
鉄分とその吸収を助けるビタミンB12を含んでいるため、授乳中のママさんには嬉しいですね。あさりは加熱した時の煮汁に旨味も栄養素もたっぷり出るので、定番のお味噌汁や酒蒸しなどがいいですね。
また、亜鉛は骨の成長やDNAの合成など、新しい細胞を作るのに必要な栄養素で赤ちゃんの成長に欠かせないものです。特に牡蠣は亜鉛を多く含んでいます。
アワビ
パントテン酸という成分を含んでいます。これは善玉コレステロールを増やしたり、免疫力の強化、ストレスに対する抵抗力を高める働きがあります。そのためストレスが溜まることによる皮膚トラブルにも効果があります。育児中には是非摂りたい成分ですね。
パントテン酸は他にもローヤルゼリーや納豆、ピーナッツにも含まれています。アワビよりはお手頃ですね。
シジミ
シジミに含まれるオルニチンは、二日酔いのサプリとしてもお馴染みですが、肝臓の機能を保つ働きがあり疲労回復の効果もあります。
日本の貝塚(かいづか:毎日のごみとして大量に出る貝殻を捨てていたものが累積した遺跡)からシジミの貝殻がたくさん出てきたことで、縄文時代から常用食だったことがわかっています。
その後、江戸時代の朝食の定番メニューとしてシジミのお味噌汁が飲まれていたことから、二日酔いに効くことを経験上わかっていたのかもしれませんね。
帆立
筋肉などのエネルギー源になるグリコーゲンを多く含んでいます。グリコーゲンは、血液中の糖が減少してくると分解されて糖質となるので、血糖値を素早く正常に維持することができます。タンパク質よりも早くエネルギーに変わってくれます。
さらに、体のあらゆる部位を作るタンパク質、鉄分や亜鉛など帆立は栄養豊富です。ただし干帆立は生に比べると栄養がぐっと下がります。
ほっき貝
栄養剤の成分としてよく知られてるタウリンを多く含んでいます。タウリンは、高血圧予防やコレステロールの吸収を抑え、肝臓の機能を高める働きがあります。肝臓の解毒機能を高めるため、二日酔いにも効果があります。
さらに、眼精疲労の回復や視力低下を防止する働きもあるので、毎日のスマホで疲れた目にはありがたいですね。ほっき貝にはビタミンB12も含まれていて、これは赤血球の中のヘモグロビンを作る働きがあります。鉄分の吸収を助ける他、睡眠のリズムを整える働きもあります。
Sponsored Link
貝を食べる時の注意点3つ
1.どのくらい食べていいか
貝類に含まれる栄養素が、普段の食事で過剰摂取になってしまうことはほとんどありません。
ただし、亜鉛は少し注意が必要です。1日の摂取量は18歳以上の女性で8mg(授乳中は11mg)です。牡蠣だと3〜5個、ホタテで2〜4個で1日分の摂取量になります。
お寿司屋さんに行くときは頭に入れておくといいかもしれません。
亜鉛を取りすぎると、銅欠乏、吐き気、腹痛、立ちくらみなどの症状が出ることがあるから注意が必要よ。
2.生で食べる時に気をつけること
・ 魚介類に含まれる水銀について
水銀は地球上に多く存在し、魚介類にも含まれています。授乳中に食べることで水銀が母乳に出てしまうのではないかと心配になりますよね。それについて、厚生労働省のホームページには以下のように書かれています。
母乳に移行する水銀の量は母親の血液中の水銀の量に比べて少ないこと等から、水銀による健康リスクが特に高いのは妊娠中であり、授乳中のリスクは低いと考えられています。
引用:厚生労働省「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」について Q&A
・ 貝毒
二枚貝(牡蠣やあさりなど)が毒を持つプランクトンを食べることで、毒化してしまったものをいいます。貝毒による症状をまとめてみました。
Q5:貝毒による食中毒を防止するためには、どのような対策がとられているのでしょうか?
A5:日本では、昭和50年代に下痢性貝毒が発見され、多くの食中毒事例を確認したことを受けて、厚生労働省が食品衛生法に基づいた麻痺性及び下痢性貝毒に関する規制値を設定しました。これを受けて、都道府県及び漁業関係者は、農林水産省の通知に基づき、規制値以下の貝類が出荷されるよう連携して出荷前に貝毒検査を行い、規制値超過の場合には出荷規制する対策がとられています。
・ 食中毒
なまものを食べるときに一番注意したいのが、食中毒です。ママさんが食中毒症状を起こしても、母乳に影響はないので安心してください。ただし食中毒になると、育児で大変なママさんの体力をさらに奪うことになりますし、嘔吐物などから赤ちゃんへ感染することは十分に考えられます。
3.アレルギー
甲殻類アレルギーはよく聞きますが、貝類にも甲殻類と同じアレルゲンを含むものがあり、注意が必要です。アワビやホタテにはトロポミオシンというタンパク質が含まれており、これは甲殻類のアレルゲンと同様です。
症状は、じんましんや呼吸困難、まぶたが腫れる、嘔吐などがあります。摂取することでアレルギーが出ることもありますが、食物依存性運動誘発アナフィラキシーを起こすこともありますので注意してください。
貝を使ったおすすめレシピ
お寿司屋さんで貝を食べても大丈夫だとわかったので、早速食べに行こうかなと思っているママさんもいるかもしれませんね。ここでは貝を使ったレシピをご紹介します。是非お家でも作って美味しい貝料理を楽しんでください。
アサリのキャベツ酒蒸し♪
詳しい作り方はこちらからどうぞ→ アサリのキャベツ酒蒸し♪
ホタテの照り焼き丼
引用:Cookpad
材料 2人分
ボイルベビーホタテ … 10個
水菜 … 50g
醤油 … 大さじ1
酒 … 大さじ1
みりん … 大さじ1
砂糖 … 小さじ1
サラダ油 … 小さじ1
ごはん … 1合
スーパーで買ってきた貝は砂抜きが必要な物もあり、時間のないママさんには手間になる時もありますよね。そんな時は宅配サービスで頼んでみるのはどうでしょうか?
こちらに載っているオイシックスでは、砂抜き済みの冷凍シジミを扱っています。届いたらすぐに調理ができるのはありがたいですね。
——–
全国宅配もできるウェルネスダイニングはこちら↓から!
——–
まとめ
- 貝類には授乳中に必要な鉄分や亜鉛など栄養豊富
- 亜鉛の摂り過ぎにならないよう、牡蠣は5個以内、ホタテは4個以内にしておくと良い
- 魚介類に含まれる水銀は心配しなくても大丈夫
- 市場に出回っていない貝類の毒には気をつける
- 加熱処理用と表示されている貝は、しっかりと火を通して食中毒に気をつける
- 甲殻類アレルギーがある人は、貝類でもアレルギーが出る可能性があるので気をつける
貝を生で食べるのを避けていたママさんも多いと思いますが、スーパーやお寿司屋さんで出されるものは安心して食べることができます。妊娠中には大好きなお寿司を我慢していたママさん、毎日の育児のご褒美にお寿司屋さんに行っちゃいましょう。
パパさんが二日酔いの時は、砂抜きの必要がない宅配のシジミを利用して美味しいお味噌汁、一緒に飲みましょう。
お魚メニューもあって、全国宅配もできるウェルネスダイニングは、こちら↓から。
たまにはこういうのにも頼って、上手に育児していきましょう!
手を抜きたい時もある、でも食事には最低限こだわりたい、あなた向けです。
レンジでチンですぐ食べられる宅配食の他に、15分で作れるお料理キットもありますよ~。