妊娠中に食べられなくて産後に食べられるようになった食品はいくつか思い浮かぶと思います。
サラミは妊娠中に食べていた人もいるかもしれませんが、控えていたお母さんも少なくないと思います。では、授乳中はどうなんでしょうか。
この記事では、授乳中にサラミを食べてもいいのか、摂取目安量、母乳や赤ちゃんへの影響、サラミを食べるときの注意点、おススメレシピを説明していきます。
サラミが好きなお母さん、ぜひ参考にしてみてください。
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授乳中にサラミを食べても大丈夫?
サラミって何?
サラミはイタリアを発祥の地とする豚肉や牛肉ミンチに塩、にんにく、スパイスなどを混ぜたドライソーセージの一つです。
JAS(日本農林基準)では水分量が35%以下のものをサラミとしています。
似たような食べものに「カルパス」が挙げられます。見た目も似たような感じなので判断が難しいかもしれません。「カルパス」はロシアを発祥とし、サラミと同じようにドライソーセージです。
しかし、使われる肉が豚肉、牛肉に加えて鶏肉も使われることと、JASで水分含有量(すいぶんがんゆうりょう)がサラミよりも多い55%以下とされるところがサラミと違うところです。
サラミの成分
サラミ100gあたりの成分は以下のようになります。
たんぱく質、脂肪分、塩分が多いのが特徴です。
どのくらいサラミを食べても大丈夫?
サラミを食べるときに注意する点は塩分とコレステロールを含む脂肪分が多く含まれていることです。
厚生労働省日本人の食事摂取基準では脂肪分は総エネルギー量の20~30%以内にすることを推奨しています。それは授乳中においても同じです。
日本人女性推定エネルギー必要量は18~29歳で1650~2200kcal、30~49歳で1750~2300kcalです。授乳中は350kcalを追加します。授乳中のお母さんは2000~2650kcalのうち脂肪分が20~30%なので、400~795kcalが一日の脂肪分カロリーです。
脂肪は1gあたり9kcalに相当するので約45~88gとなります。
塩分は主成分からナトリウムと言われることもあります。ナトリウムの一日の摂取基準は7g未満です。
サラミは、100g中1.7gの塩分が含まれているので、3食の食事の塩分量を考えると一日あたりのサラミの摂取量は50g以下にすることが望ましいです。
サラミは飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)とコレステロールが多く含まれています。これらの成分は多量に、そして長期的に摂取することで、狭心症(きょうしんしょう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)といった心疾患(しんしっかん)の原因となります。
また、塩分は体の水分を溜め込むのでむくみや高血圧の原因になります。
母乳や赤ちゃんへの影響と注意点3つ
アレルギー
サラミは肉などを腸詰にし、2ヶ月以上低温で乾燥させます。燻製(くんせい)などされていません。
サラミは大抵の場合すぐに食べられるようになっているのですが、一部のサラミは白いカビで覆われているものもあります。
この白カビでアレルギーになるお母さんもいるようです。もし、お母さんが抗生物質のペニシリンにアレルギーがある場合は白カビサラミの白い部分には注意してください。
ちなみに白カビサラミはまた独特の珍味で、おいしいですよ。
乳腺炎
サラミに脂肪分が多いので、血液がどろどろになりやすいです。味に敏感な赤ちゃんだと母乳の飲みが少なくなることでお母さんが乳腺炎になることがあります。
いつもと比べて赤ちゃんの母乳を飲む時間が短かったりしたときには、搾乳をすることで母乳が滞っていることを防ぐことができます。
搾乳するときには腫れている乳腺がないかマッサージして確認しましょう。ぽこっと触れるようであれば、やさしく乳頭に向けてマッサージして乳腺が詰まらないように気をつけましょう。
乳児湿疹
赤ちゃんの肌は薄く、敏感です。サラミを食べた後の手で赤ちゃんに触れることで赤ちゃんの肌に湿疹がでてしまうしまうことがあります。
サラミを食べた後はきちんと手を洗ってから赤ちゃんのお世話をしましょう。
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サラミを食べるなら
何度も念を押すようですが、サラミは塩分と脂肪分が多い食品です。
塩分を体外に排出する働きのあるカリウムを含む食品と一緒に摂ることをおススメします。
●野菜、イモ類:イモ類には全体的に多めに含まれます。ニラ、白菜、キャベツにも比較的多く含まれます。
●肉、魚
●海藻類
カリウムは水やお湯に溶けてしまうので、食品を洗うときには手短にしましょう。また、缶詰に入っている果物はカリウムが少なくなっているので注意しましょう。
授乳中のにらについてはこちらの記事を参考にしてください。
また、サラミを食べるときには一緒に使用する油に注意することが大切になってきます。
サラミに多く含まれている脂肪の飽和脂肪酸には血液中のLDL(悪玉)コレステロールを増やす働きがあります。LDL(悪玉)コレステロールは摂取し続けることで、血管内に付着していきます。
長い時間をかけて少しずつ血管の中が狭くなっていくので、小さな血管で重要な部分:心臓や脳の血管の一部が詰まると心筋梗塞(しんきんこうそく)、脳梗塞(のうこうそく)と呼ばれる命に関わる病気になります。
それに対してHDL(善玉)コレステロールは、血管内に付着したLDL(悪玉)コレステロールを少しずつ取り除く働きがあります。
LDL(悪玉)コレステロールを増やす脂肪をとった場合にはHDL(善玉)コレステロールを含む油を積極的に摂ったり、食物繊維の多い食品を摂ったり、適度な運動をすることが大切です。
飽和脂肪酸とかいろいろあるけれど、どれだけ種類があって、どんな働きをするかはるかさん知ってる?
サラミを使ったお勧めレシピ3選
大根とサラミソーセージのサラダ
引用:Cookpad
キャベツとサラミソーセージの巣ごもり卵
引用:Cookpad
サラミと青じそのスパゲッティ
引用:オレンジページ
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まとめ
- 授乳中にサラミを食べても大丈夫です。でも、食べすぎには注意が必要です。
- サラミの一日摂取量の目安は約50gです。
- カリウムを多く含む食品と一緒に食べましょう。
サラミは単独で食べることはなかなかないと思いますが、ピザなど比較的カロリーの多いものと合わせて食べることが多いですよね。
しかし、一緒に使う材料を考えれば、一日分のサラミもおいしく食べることができます。
授乳中のお母さんもたまには塩っぽいものを食べたくなるときがあると思います。そんなときには、紹介したレシピを参考にしてみてください。
おいしいものを食べて、子育てを楽しみましょう。
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