授乳中にパン食中心は問題ない?食べるならどんなの?気をつけたい3つのコト

赤ちゃんに母乳を飲ませるとなると、ママの食事も気をつけなきゃと思いますよね。一般的には、ごはんを中心とした食事がいいって言われてるけど、パンが好きなママだっています。

じゃあ、パンを主食にした食生活にしちゃいけないの?って疑問ですよね。そこで今回は、授乳中のパン食についてをご紹介していきます。

授乳中の食生活について考えてみてくださいね。

 

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授乳中パン食中心でも問題ない?

後輩・アオイ
ハルカさんこんにちは。
私いま授乳中なんですけど、ごはん食じゃなくてパン食にしたいって思ってるんです。これっていけないことなんでしょうか?
ハルカ(妻)
私も授乳中にけっこうパンを食べたよ。じゃあ、授乳中のパン食について教えてあげるね。

主食をパンにしてパンが中心の食生活でも問題はありません。特定の食べものを食べているからといって、母乳の質が変わってしまうことはありませんので気にしなくても大丈夫です。

ただ、パン食中心の生活にするにしても毎日食べていいパンダメなパンがありますね。

いいパン
  • 原材料が少なめなパン
    例えば…
    フランスパン、食パン、ベーグルなど
ダメなパン
  • 糖分、油分が多いパン
    例えば…
    菓子パン、デニッシュパン、揚げてあるパンなど

母乳は乳房の中の毛細血管に取り込まれた血液から作られます。そのときに赤くなる赤血球は取り込まれないので、母乳は血液みたく赤色にはなりません。

そして、作られた母乳は乳管を通って乳頭から出て、赤ちゃんの口に運ばれます。糖分や油分を摂りすぎると血液がドロドロになり母乳の出を悪くしてしまいます。だから、菓子パンなどは毎日じゃなくてたまに食べるぐらいにしておいたほうがいいですね。

母乳の味はママが食べたもので変わるので、心配なら自分でなめて確かめてみるといいですよ。もし、パン食中心の食事にして母乳がおいしくなくなったら、止めたほうがいいです。やっぱり赤ちゃんには、おいしい母乳を飲んでほしいですよね。

後輩・アオイ
そもそも、なんでごはんを中心とした和食が母乳育児には推奨(すいしょう)されているんですか?

その理由は、お米のほうが消化吸収がゆるやかに行なわれて体内エネルギーが長く保たれ体が温まり母乳の出が良くなるからです。

しかも、小麦粉より母乳に必要な栄養素が豊富で腹持ちが良く、塩分や油分など含まれていないこともいいとされています。ごはんだと、ごはんだけで食べることが少なく献立にして他の栄養素を摂ることもできます。

だから、パン食を中心にするならごはんと同じくらいの栄養を摂ることも忘れないでくださいね

後輩・アオイ
パン食を中心にしても大丈夫なのはわかったんですが、小麦粉って摂(と)りすぎても大丈夫なんですか?

小麦粉と母乳の関係

ママの心配事でネットによく載っているのが…

「パンの原料である小麦粉を摂りすぎると、子どもが小麦粉アレルギーになるのでは?」

という質問などを見かけますね。

ママの食べた小麦粉成分が母乳を通して赤ちゃんの口に届きアレルギーになってしまうというのは間違いです。赤ちゃんが小麦粉アレルギーになるかは、元々生まれもった体質によります。

つまり、母乳を飲んで小麦粉アレルギーになったというよりは小麦粉成分が入った母乳を飲んで小麦粉アレルギーが発症したというのが正しくなります。子どもにアレルギーがなければ、ママがパンを主食にしても問題ありません。

ハルカ(妻)
アレルギーについて詳しく載っているから参考に読んでみてね。

赤ちゃんにアレルギーがあって。。そんな時試して欲しい対応策5つ

2019年3月15日

パンだけを食べ過ぎたり偏(かたよ)った食事はよくないですが、授乳中でもパン中心の食生活を楽しんでくださいね。

ハルカ(妻)
パン食を中心にしたときにおすすめのパンを紹介するね。

 

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授乳中おすすめパン

母乳は血液で作られているので、少しでも栄養のあるパンを食べて血液を健康に保ちたいですね。

おすすめ①ふすま(ブラン)パン

ふすまパンは小麦の外皮からつくられたふすま粉を使って作られたパンのことです。ふすまはブランとも呼ばれているので、ブランパンと呼ばれていることもあります。

小麦は、胚乳(はいにゅう)約83%、表皮約15%、胚芽(はいが)約2%の3つからできています。表皮がふすまになります。ふすまは、小麦の中でも15%しかとれないので小麦粉よりも貴重になります。

引用:日清製粉グループ

ふすまパンは、糖質が少なく食物繊維鉄分カルシウムを多く含んでいます。鉄分やカルシウムは授乳をすると不足するので、積極的に取り入れる必要があります。血液をドロドロにする糖が少ないところも魅力的です。

さらに、食物繊維が豊富なので産後の便秘に悩んでいるママにおすすめですね。ただ、ふすま粉は高いのでまだまだパン屋さんには置かれていないのが悩みどころです。

後輩・アオイ
せっかくいいパンを見つけたと思ったのに残念です…。
ハルカ(妻)
大丈夫よ。最近はコンビニのローソンに”ブランシリーズとして売られてるんだよね。ローソン公式サイト(外部リンク)コンビニならちょっと寄って買うこともできるでしょ?お気に入りのパンを見つけて買ってみるといいよ。

おすすめ②全粒粉(ぜんりゅうふん)パン

全粒粉とは、小麦の表皮や胚乳、胚芽をつけたまま加工して作られた小麦粉になります。小麦の栄養全てを食べられるので普通の小麦粉よりも栄養価が高く、粉の色が茶色いのが特徴です。

全粒粉にはビタミンミネラル食物繊維やポリフェノールが多く含まれています。母乳を出すのに必要な栄養素、葉酸は約3倍カルシウムは約1.5倍になっています。小麦粉よりも全然栄養価が高いです。

でも、街のパン屋さんなどにはまだ馴染(なじ)みがなくあまり置いていなかったりします。ネットでまとめて買って冷凍しておくのがいいですよ。

普通のパンは、腹持ちが悪くたくさん食べないと満足しないため食べすぎると言われてますが、全粒粉パンは、食べごたえがあるので腹持ちがいいです。

ハルカ(妻)
全粒粉パンは少しクセがあるから、好き嫌いが分かれるけどパン好きなアオイちゃんなら大丈夫かな。
後輩・アオイ
小麦粉以外で作られるパンはあまり食べないので、これを機にもっと詳しくなりたいです!

おすすめ③米粉パン

米粉パンは、麦類の小麦粉だけじゃなく、米粉も使って作られているパンです。米粉100%の場合と小麦粉を混ぜて作られている場合があります。

米粉は炭水化物のほかにたんぱく質やビタミンB1ビタミンE脂質などの栄養素が含まれています。米粉の原料であるお米は、粉状にしても栄養価は変わらないので、米粉パンを食べるのはお米を食べることと同じなんです。

市販で売られている米粉は、国内産のお米から作られてるものが多く添加物などもなく安心して食べることができます。そのため、国内産米粉で作られた米粉パンも安心して食べられるパンになります。市販で売られているところがあまりないのが少し辛いところです。

ハルカ(妻)
ここのお店グルテンフリー米粉パン専門店 Koigakubo(コイガクボ)(外部リンク)には、国内産米粉を使って作られた米粉パンがたくさんあるから試してみてね。

また、余ったごはんからパンを作れるホームベーカリーもあるので、時間に余裕のあるママは手作りしてもいいかもしれませんね。

材料を入れてセットしておけば、翌朝にはホカホカのごはんパンが食べられます。

後輩・アオイ
うちの旦那さんはごはん派なので、炊いて余ったごはんで作れたら無駄もないし焼きたてパンが食べられますね。
ハルカ(妻)
手作りできるなら、それが一番だけど育児の合間となると大変だし無理はしないでね。
後輩・アオイ
これでパン食を中心にしても母乳には問題ないですね♪
ハルカ(妻)
ちょっとまって!パン食を中心にするなら気をつけてほしいことがあるんだよね。

 

パン食で気をつけたいこと3つ

ハルカ(妻)
気をつけてほしいこと、3つだよ。

糖分、油分は控える

糖分や油分を摂りすぎると血液がドロドロになり乳腺が詰まり乳腺炎になりやすくなります

乳腺炎とは?
母乳をちゃんと出すことができなくなって、乳腺に母乳がたまってしまい炎症を起こすことが原因で起こる病気のこと。

しかも、糖分や油分を摂りすぎた母乳は甘くて油っこくてまずくなります。また、糖分や油分を摂りすぎたママの母乳を飲んだ赤ちゃんが乳児湿疹になることもあります

乳児湿疹についてはこちらの記事をご覧ください。

放置してても大丈夫?乳児湿疹の症状と対応方法をご紹介

2019年2月13日
後輩・アオイ
でも私、甘いパン大好きなんです…。
ハルカ(妻)
甘いパンおいしいもんね〜。そんなときは、砂糖控えめなあんぱんやお酒に漬けてないドライフルーツを使ったパンがおすすめだよ。

栄養をしっかりとる

育児をしているなかで食事を作るのって大変です。だから手軽なパンはママの強い味方かもしれません。でも、パンが主食だと食事をパンだけですましてしまって栄養不足になります

一般的な成人女性のカロリー摂取量

  • 18歳〜29歳→1950kcal
  • 30歳〜49歳→2000kcal

授乳中のママは、プラス350kcal必要

栄養不足になると母乳の出が悪くなります。授乳中は、カルシウム、葉酸、鉄分などの栄養素が不足しがちです。パンだけで補(おぎな)うのは無理なので、野菜や果物などバランスよく食べましょう。

生野菜は体を冷やしてしまい、血行を悪くして母乳を出しづらくするので、なるべく加熱してから食べるようにしましょう。

ハルカ(妻)
後輩・アオイ
赤ちゃん連れの買い物って行って帰るだけで疲れちゃうので、助かりますね。

ストレスをためない

母乳育児のママの食事は、一般的にはごはんを中心とした和食が推奨されています。

でも、育児中にごはんじゃなくてパンがいいというママもいると思います。そしたら、無理にごはん食にはしないでママのストレスがないほうを選ぶべきですね。

ママがストレスを感じるとホルモンバランスが崩れて母乳の出が悪くなるんですよね。パンを食べたいなら、母乳にいいパンを食べたり、たまの菓子パンなどでストレスはためないようにしましょう。

後輩・アオイ
ごはんだと食べる気がおきなくって…。だったら食べなくてもいいかなって思っちゃいますもん。
ハルカ(妻)
それだと栄養不足になっちゃうから、食べられるものを食べてママの体を大切にしてね。

 

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ハルカ(妻)
もう一度だけ!(笑

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まとめ

  • パン食中心の食生活をしてもいい
  • 小麦粉を摂りすぎても赤ちゃんがアレルギーにはならない
  • おすすめのパンはふすまパン、全粒粉パン、米粉パン
  • パンを中心とした食生活にするなら糖分、油分の入ったパンは食べすぎない
  • パンだけではなく他の食べものを食べて栄養を補う
  • 授乳中でも食べられるパンを食べてストレスをためない

 

母乳のためにパン食はあまりよくないと言われていますが、食べるパンに気をつければなんにも問題ありませんよね。ママが食べすぎたり、不摂生をすると母乳の味が変わっちゃうのは確かですが、それはごはんを食べてもおなじことです。

医療機関が推奨する授乳期間はだいたい6ヶ月程度で、赤ちゃんによっては1歳〜2歳までと言われています。そんな長い間、好きなものを食べられないなんてかなり辛いです。

上手に好きなものを食べてストレスをためないほうが、母乳にはいいですよね。甘いパンだってたまには食べても大丈夫!なんでも我慢しすぎず食べ過ぎず、ほどほどに食べるのが一番です。

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