保育園と幼稚園の違いって?保育費用もまとめて徹底比較!

新学期のシーズンですね。妊娠中のママさんも、まだまだ小さい子供を持つママさんも、保育園や幼稚園について考え始める季節ではないでしょうか。

最近は共働きの家庭が増えたこともあり、色々な選択肢が出てきました。今回は、保育園と幼稚園の違いについて徹底的に比較してみましたので、ぜひ皆さんの保育園・幼稚園選びの参考にしてくださいね。

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保育園と幼稚園について

すっかり暖かくなって、「春」って感じになってきたね。

そうね～。桜が咲いてるのを見ると、子供たちが幼稚園に通い始めた時のことを思い出すわね。

うんうん。それにしてもあの時は「保育園」と「幼稚園」についてめちゃめちゃ勉強したね。

この時期になると、きっと保育園にしようか幼稚園にしようか悩んでる方が多いと思うから、パパちょっと説明してあげたら？

OK！なんだかんだみんな、保育園と幼稚園の違いって分かってないんじゃないかな？（僕だけ？）まずは保育園と幼稚園がどんなところなのかをチェックしよう。

保育園とは

保育園は、０歳児から利用できる児童福祉施設です。仕事や病気などで子供の面倒を見れないパパママに代わり、保育士が子供を預かってくれます。「子供の生活の場」という役割が強くおトイレの仕方といった基本的な生活習慣や、集団生活での過ごし方を学ぶことができます。

先に申し上げた通り、保育園は仕事や病気などで長時間子供の面倒を見れないパパママに代わりお世話をしてくれる施設です。そのため、入園するには条件があり、例えば「母親がフルタイムでないと入園できない」などの厳しい条件が設定されていることがあります。

入園条件は自治体によって異なりますので、気になる保育園をピックアップしたら事前に調べておきましょうね。

また、保育園には、認可保育園、認証保育園、認証外保育園の３つがあります。

認可保育園

国が定めた認可基準をクリアしている、自治体から正式に認可を受けた児童福祉施設のことを認可保育園といいます。設備費や保育料には税金が投入されているので、家庭によっては少ない負担で子供を預けることができます。

認証保育園

自治体独自の基準をクリアした認可外保育園に、助成を行っている自治体もあります。呼び方は地域によって様々ですが、東京都では「認証保育園」、横浜市では「横浜保育園」と呼ばれています。

施設、職員の数なども自治体の基準をクリアしており、預かり時間を認可保育園より長くしている地域も多いため、共働き家庭にとってはありがたい条件ですね。

認証外（無認可）保育園

認可外保育園は、一般的に民間企業や個人経営のところが多いです。国の認可を受けているわけではありませんが、現在は都道府県の指導監査が義務付けられています。

認可外保育園というと、ちょっと心配に思う方もいらっしゃると思いますが、保育園ごとに個性があり、幼児教育に特化した保育園や、夜間、休日も預かってくれる保育園もあります。

幼稚園とは

幼稚園は、小学校に入学する前の子供たちの心身の発達を助ける教育施設で、満３歳児から入園することができます。保育園に比べて預かり時間が短いので、放課後に習い事をさせたり、ご家庭での時間が多くなります。

保育園に比べると「教育の場」という役割が強く、お椅子に座って先生のお話を聞いたり、読み書きを習わせるカリキュラムを導入している幼稚園がたくさんあります。

保育園と違って幼稚園は３歳になれば基本的に条件なく入園できます。今は幼稚園でも延長保育があったり、夏休みなどの長期休暇中でも預かり保育をしてくれる園もありまので、共働き家庭でも幼稚園に預ける家庭も少なくありません。

最近は、保育園と幼稚園を合わせもった「認定こども園」もあるんだよ。

認定こども園の認定を受ける施設としては，地域の実情に応じて選択が可能となるよう，幼保連携型，幼稚園型，保育所型，地方裁量型の四つの類型を認めることとしています。制度の枠組みとしては，幼稚園でも保育所でもない第3の施設類型として認定こども園を設けるのではなく，果たすべき機能に着目し，幼稚園や保育所などがその法的位置付けを保ったまま認定を受ける仕組みとなっています。

引用：文部科学省HP

認定こども園は、保育園や幼稚園と別枠であるわけではなくて、保育園の機能を持った幼稚園だったり、幼稚園の機能を持った保育園だったりするわけね。

【比較】保育園と幼稚園

保育園と幼稚園の違いについては理解してもらえたかな？それぞれ比較してみたから、ちょっとこの表を見てみて。

保育園と幼稚園では、国の管轄が違います。また、先生が持っている資格も異なります。ちなみに、先ほどご紹介した「認定こども園」で働く先生は、保育士資格と幼稚園共有免許、両方を持ち合わせていないといけません。

保育園は１クラス当たりの人数が子供の年齢によって異なりますが、幼稚園は１クラス３０人くらいです。入園できる年齢も異なります。

比べてみると結構違うのね。特に子供を預ける時間が全然違うし、保育園の費用が「世帯収入に応じる」っていうところも気になるわ。

じゃあ、預け時間と費用についてもっと掘り下げてみようか。

【比較】保育園と幼稚園の預け時間

ざっと表にするとこんな感じかな。一目で保育園のほうが預かり時間が長いのがわかるよね。

保育園でも「保育標準時間」と「保育短時間」があります。フルタイムで働いているママさんは、保育標準時間で、時短勤務やパートタイムで働いているママさんは保育短時間にしている方が多いです。

幼稚園は基本的に１４時～１５時くらいには帰りの時間になりますので、専業主婦の方やお家で働くママさんにはぴったりですね。最近は延長保育をしてくれる幼稚園もありますので、共働きの方は延長保育可の幼稚園を選ぶ方もいらっしゃいます。

共働きについてお悩みの方は、こちらの記事もご参照ください↓

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【比較】保育園と幼稚園にかかる費用

保育園にかかる費用は保護者が負担する上限額が決められていて、国や都道府県、市町村がそれぞれ運営費の残りを負担しています。子育て支援に力を入れている地域では、補助金を活用して保護者の負担を減らしている所もあります。

ということは、地域によって保育料が違うってことなのね。

そうなんだ。参考までに、国が定めてる保育料（年間）の上限額を一覧にしてみたよ。子ども、子育て支援新制度ハンドブック（外部リンク）に月額の料金が載ってるから、そっちも見てみてね。

幼稚園は公立と私立で保育費が異なります。下の表は平成28年度子供の学習費調査の結果について（外部リンク）での調査結果です。

そうそう、公立と私立で結構違うのよね。

うん。ただ所得で保育料が変わるってことはないから、家庭によっては幼稚園のほうがお安くなるよ。

保育園と幼稚園、決めるまでのスケジュール

保育園にするか幼稚園にするか、決断するには時間が必要だと思いますが、秋ごろにはどちらにするか決めたほうがよいでしょう。保育園、幼稚園ともに秋ごろから願書の配布や受付がスタートするからです。

幼稚園の場合は９～１１月頃に願書の配布や受付がスタートします。面接などを経て、１２月までには入園が決まります。

保育園（４月入園）の場合も１０～１１月頃に入園案内がスタートし、１２月ころまでに申請受付がなされます。入園の可否が決まるのは年明けの１～２月頃になります。

保育園は事前に待機児童として登録しておけば、欠員が出た時に年度途中の受け入れもしてくれるよ。

また、中には入園の１年前から準備を始めるご家庭もあります。子供を長時間預けるわけですから、どんな園なのか実際に見学をしたうえで、通わせるかどうかを判断するためです。

確かに、どんな園かは事前に見ておきたいわよね。秋ごろから見始めるとスケジュール的に余裕がなくなるから、事前にチェックしておいたほうがいいかも。

そうだね。保育園だからこう、幼稚園だからこう、っていうのは一概に言えないからね。保育園でもリトミック教育（音楽に触れあいながら子供たちの潜在的な基礎能力を伸ばしていく教育）や勉強をしっかりさせるとこともあるし、幼稚園でものびのび遊ばせるところもあるからさ。

事前に園の方針なんかもチェックしておいたほうがいいってことね。

あとは見学に行った際に、実際に通ってるお子さんのママにもお話を聞くと良いわよね。よりリアルな感想が聞けると思うわ。

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子供たちの一日

保育園と幼稚園では預けてる時間が違うから、保育園、幼稚園でそれぞれ子供たちが何してるのか気になるよね。

うん。特にこれから子供を園に通わせる親御さんにとっては把握しておきたいわよね。

今回はある園の事例をピックアップさせてもらったので少しご紹介しますね。

保育園の一日

こちらの保育園では、０歳児、１歳児、２歳児でクラス分けをしてるんだって。

とちょう保育園　一日の保育の流れ

時間	0歳児クラス	1歳児クラス	2歳児クラス
7：00	登園	登園	登園
	検温
8：30	あそび・睡眠（おやつ）	おやつ	おやつ
11：00	ミルク・離乳食・昼食	あそび（外遊び等）	あそび（外遊び等）
11：30		昼食	昼食
12：00	睡眠
		午睡	午睡
14：00	めざめ	めざめ	めざめ
	検温	検温	検温
	ミルク・離乳食・おやつ
15：00	あそび・睡眠	おやつ・あそび	おやつ・あそび
17：00	降園	降園	降園
18：00	延長保育	延長保育	延長保育
	補食・夕食	補食・夕食	補食・夕食
22：00	保育終了	保育終了	保育終了

★お散歩のコース：都庁近くの新宿中央公園にお散歩に行きます。

引用：とちょう保育園HP

保育園は場所によって延長保育の時間が変わるし、親御さんの都合によってお迎えの時間が異なるから、お迎えが遅い子には夜ご飯まで食べさせてくれるのね。

幼稚園の一日

幼稚園については、信学会幼稚園のスケジュールを参考にまとめてみたよ。

うんうん。幼稚園はだいたいこんな感じのスケジュールよね。園によっては延長保育をしてくれるところもあるけど、１４時～１５時くらいには帰りになる園が多いのよね。

先輩ママからのアドバス

保育園と幼稚園の違いについてはわかったけれど、なかなかすぐ決断できませんよね。保育園と幼稚園、それぞれ良いところと悪いところがあると思いますので、先輩ママに聞いてみましょう。

よかったこと

皆さん、お子さんを保育園に通わせてみてよかったことを教えていただけますか？

保育園ではトイレや食事の仕方など、生活習慣について学ぶ機会があるのでお家でも大変助かりました。

あとは、小さいうちからお友達と一緒に長い間過ごすので、社交的になったかな。うちの場合は経済的にも負担が少なくて助かってます。

なるほど。幼稚園の場合はいかがでしょう？

幼稚園は学校みたいに座ってお話を聞いたりする時間があるので、学校のルールみたいなものが学べるのがいいですね。

うんうん。あとは幼稚園の後に時間があるから、習い事をさせてあげられたり、お友達と遊んだりできるのは嬉しいんじゃないかな。私たちもママ友ができるしね。

後悔したこと

では、逆に後悔したことはありますか？

後悔というか、やっぱり長時間預けっぱなしになっちゃうので、我慢させちゃってると感じることがあるかな。その分家庭ではスキンシップをたくさん取るよう心がけてます。

あとは、保育園って働いてるママさんが多いから、なかなかママ友ってできにくいよね。いつも同じ時間にお迎えに行けるならいいんだけど…。

ふむふむ。幼稚園の場合はいかがでしょう？

なんだかんだ幼稚園って、平日のお休みが多いんですよ。土曜日に行事があると月曜日が振替休日になるし、行事の前の日は準備のためお休みになったりするし。働いてると結構大変。

基本的に親が参加する行事が多いし、放課後もあるじゃない？ママ友ができるのも魅力なんだけど、その分トラブルにもなりやすいのよね。

そのほかにも、園を職場の近くにしたけれど、家の近くにすればよかったとの声もありました。子供が地域の小学校にあがるときにお友達がおらず、寂しい思いをしてしまったそうです。

ただ、あくまで大切なのは子供がのびのびと楽しく過ごすことができるかどうか。どちらかが特別良いわけではありません。ママやご家庭の教育方針にあった園を選ぶことが大切です。そして何より事前に情報収集や見学をして、安心して預けられる園選びをしたいですね。

保育園から幼稚園に転園するときは？

近頃は０～２歳児までは保育園で、３歳から幼稚園へ転園するケースも増えてきているようです。理由は様々ですが、中でも下記のような理由が多い傾向にあります。

• 小学校のお受験対策のため
• 幼稚園児ママが多いエリアに住んでいて、小学校に入学する前にコミュニティを作るため
• ママの働き方が変わったため（フルタイム → パートタイム など）

やっぱり、幼稚園＝教育っていうイメージが強いのね。

そうだね。あとは小学校進学後に備えて「つながり」を作っておきたい人も多いみたいだね。子供同士だけじゃなくて、ママ同士だったりね。

転園の場合は、費用面もチェックしておいたほうがいいのね。保育園は収入によって費用が変わるけど、幼稚園の費用は変わらないんだね。

費用の面だと、新しく制服とかバッグを用意するのにもお金がかかるよね。

私たちは、いい幼稚園が探せたからよかったよね。パパがたくさん勉強してくれたおかげかな。

そう言ってもらえるだけでも、やった甲斐があったよ～。さらには、皆の役にも立って欲しいな。

まとめ

• 保育園は０歳児から利用できる児童福祉施設で、入園には条件がある
• 保育園には認可保育園、認証保育園、認可外保育園がある
• 幼稚園は３歳児から利用できる、子供たちの心身の発達を助ける教育施設
• 幼稚園の場合、３歳になれば条件なく入園できる
• 保育園では最長で早朝～夜（7:30~22:00頃）まで預かってくれる
• 幼稚園では9時～15時くらいまでだが、園によっては延長保育もしてくれる
• 保育園の費用は地域と世帯の所得によって変動する
• 幼稚園の費用は公立、私立で異なるが、世帯所得関係なく一律
• 入園する前年の秋頃までには、どちらにするか決定すべし
• 事前に希望する保育園、幼稚園の見学も忘れずに

保育園と幼稚園、どちらもわが子を預けるのですから、事前調査をしっかりしておきたいところですね。

園選びの際は周りからとやかく言われることもあるかと思いますが、パパママとお子さんのライフスタイルに合わせて園選びをすることが大切です。家庭内でしっかり話し合って、自分たちが納得する方を選びましょう。

入園する園が決まったらあとは、新生活に向けて準備するのみ！入園式のコーデもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。↓

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2019年3月31日