どんなスーパーに行っても、塩と醤油と同じく必ず並んでいるといっても過言ではないお酢ですが、種類が多すぎて購入に迷ってしまいませんか?
味や風味の違いは勿論、体への影響も使うお酢によって少し変わってきます。
授乳中の体への影響を考えると、どんなお酢を取ればいいのかな? 母乳には影響ないのかな?と心配になることも多いですが、実はお酢はいいことずくめ!
お母さんの体にも母乳にもメリットがあるので、ご紹介していきます。
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授乳中 お酢はとって大丈夫?
お酢は授乳中に摂取しても、全く問題ありません。むしろ授乳中のお母さんや、日頃の子育てで疲れてしまっているお母さんの体に、嬉しい効果が沢山あります。
最近では、出産後の頑張ったお母さんの体の疲労回復にも、産後ダイエットにもいいと言われていて、出産祝いにお酢をプレゼントする方もいるくらい!
お酢は、人間が生きていく上で必要な三大栄養素(タンパク質、脂質、糖質)の含有量は低いものの、酢がすっぱい理由でもある『酢酸』などの有機物のおかげで、さまざまな健康をサポートをしてくれます。
ぜひ、積極的に取り入れてほしい食品のひとつです。
お酢の健康効果
・便秘改善
お酢には腸内の善玉菌を増やし、胃のぜん動運動を活発にするので便通の改善効果が期待できると言われています。
・疲労回復
お酢のすっぱさの元のクエン酸やリンゴ酸などの有機物が、人のエネルギー源である糖質の代謝を早め、疲労回復・スタミナアップを促します。
・高血圧を抑制
高血圧の人は毎日とり続けると、血圧が下がることが研究で分かっています。
・血流の改善
お酢に含まれるクエン酸が、血液中の老廃物を減らしながら血管を綺麗にし、酢酸はアデノシンという物質に変化し、血管の拡張の手助けをしてくれます。
・ガン抑制効果
黒酢に含まれる成分には、大腸がんを予防する効果があると、マウスを使った動物実験で証明されています。
・血糖値の急上昇を抑える
血糖値の上昇をゆるやかにすることで、糖の食べ過ぎや使いきれなかった糖を脂肪に変えるのを防ぎ、食べ過ぎを防ぎます。
お酢を摂った後に軽い有酸素運動をすれば、より高い脂肪燃焼効果が期待されます。その他にもお酢の効果として、活性酸素を除去し、美肌になるという嬉しい美容効果も!
更に授乳中のお母さんにとって嬉しいのは、お酢のカルシウム吸収率アップの効果です。妊娠や授乳などで多く消費されるカルシウムを、お酢と一緒にとることによって、吸収率を高めます。
忙しいお母さんは、簡単に作れて手間のない、カルシウムの代表格の牛乳と一緒に摂るといいです。
お酢と牛乳の参考レシピ
引用:ミツカン酢公式レシピ
◎材料
●ブルーベリー酢 30ml
●牛乳 150ml
◇カロリー 122キロカロリ
◇カルシウム 173mg
※牛乳が分離しやすいので、よく混ぜるのがポイントです!
牛乳摂取で気になる方はこちらの記事も合わせてどうぞ!
お酢の1日の摂取量は?
一般的には20ml~30ml(大さじ1~2杯)が適量とされています。
お酢はドレッシングにも使われていますし、お寿司にもすし酢が使われていますので、実は日常的に摂取できているかもしれません。
お酢には色々と種類もあり、料理のレシピも豊富にあるので、体への効果と照らし合わせて使い分けてみてください。
お酢の種類・用途別
◆黒酢(授乳中のお母さんに1番オススメ!)
見た目は黒め。 熟成が進むにつれ、深い琥珀色に変化していき、熟成〇〇年物などとプレミアな黒酢も。
主原料は、米・米麹・玄米・大麦などを原料として醸造された酢で、料理などに使うとコクが出て中華料理などにオススメ。
アミノ酸も豊富に含まれているので、素早い疲労回復や、ダイエットにも向いているお酢のひとつ。
◆穀物酢
家庭やスーパーに必ず置いてあるお酢の1つ。よく言うお酢は、この穀物酢のことがほとんど。安く手に入る1品。あのツン!とした匂いもおなじみ。
主原料は、米・麦・酒粕・コーン・サトウキビなどの穀物を原料としています。
一般的なお酢なので、ほとんどの人に馴染みもあり、安くて使いやすいので、食品以外にもヘアリンスや汚れ落としなど、色んな用途にも使われます。加熱料理向き。
◆米酢
穀物酢の中のひとつ。酢の中に含まれている含有量によって呼び方が変わり、100%お米だけを使っているのは純米酢と言うことができます。
値段が穀物酢よりも少しだけ高い傾向にあり、香りが強いため、加熱しない料理向き。
◆リンゴ酢
果汁酢の代表格。アメリカでもアップルサイダービネガーと呼ばれ、愛飲してる人も多数。
主原料はリンゴ果汁で、一般的にアルコール*を含む酢ではあるものの、純米酢と同じく、リンゴ果汁のみで作られた純りんご酢も。フルーティーな風味も人気の秘密。
リンゴ酢は、カリウムを豊富に含んでいるので、むくみ解消や高血圧予防などに効果があります。ドリンクや生食のドレッシングなどによく使用されます。
◆ワインビネガー
ぶどう果汁を熟成させたお酢。ワインを酢酸発酵させて作ります。ワインと同じく赤と白があり、渋みや香りも感じることができます。
使い方もワインと同じように使えるので、赤ワインビネガーは肉料理に、白ワインビネガーは魚料理にと、料理の幅も増えます。
◆バルサミコ酢
ワインビネガーと同じくぶどう果汁が原料ですが、果汁を煮詰めキャラメル状にします。それを木の樽に詰めて長年熟成させたもの。
果汁酢の一種なので加熱使用よりも、生食で使う方が向いていて、バニラアイスやイチゴにかけて食べたりと、デザート感覚でも使え、芳醇な香りを楽しめるお酢です。
ポリフェノールを多く含むので、授乳中でワインを飲めないお母さんの美容効果(アンチエイジング)のお手伝いをします。
お酢に使われている原料のアルコール成分ですが、発酵させている工程でどんなお酢にも0.2%の微量のアルコール分は残ってしまいます。
微量の為、授乳中や妊娠中のお母さんやお子さんでも特に問題のない量です。
更に、加熱調理すると、その際にアルコール分は蒸発してしまいます。
心配な方は、原料にアルコールを使っていない純リンゴ酢や純玄米黒酢などをお勧めします。
どうしてもお酢のツンとしたのがニガテな人は・・・
もろみ酢か、梅酢をオススメします。
もろみは泡盛の製造過程で、梅酢は梅干しの製造過程から生まれる酢なので酢酸成分を含んでいません。特にもろみ酢はクエン酸とアミノ酸を多く含んでいるので、血流アップやダイエット効果、嬉しい美肌効果にも期待大のお酢なので、気になる方はチャレンジしてみてくださいね!
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お酢をとる時に気を付けたいこととは?
『健康にイイ』からと、1度に多量摂取してはいけないお酢。
摂り方を間違えてしまうと、実はこんなことが起こってしまいます。
食道炎や胃炎
ダイエットに効果があるからと、空腹時にお酢を飲むと胃壁を刺激し、荒らしてしまいます。
「果汁酢だから、飲むお酢でしょ?」と普通のジュースを飲む時と同じように原液で胃に流し込んだり、大量のお酢を一度に飲んでしまうと体が拒否反応を起こし、嘔吐や頭痛を引き起こしかねません。
原液では飲まず、必ず水や牛乳で割って飲んだり、何かを食べながら摂取することを心がけましょう。なるべく10ml程度を、毎食ごとに上手に取り入れるのが、胃炎や食道炎を防ぐコツです。
冷え性
ドレッシングに使いやすいからと、お酢とオリーブオイルをかけたボールいっぱいのサラダを食べたり、キンキンに冷やした炭酸水で割った果汁酢を飲んだりすると、当然体は冷えてしまいます。
全部のお酢がそうではありませんし、クエン酸やアミノ酸は末端冷え性の人には必要な成分のはず。しかし、お酢は比較的体を冷やす食品なので、酢+冷たいモノの摂りすぎは、内臓からの冷え性を引き起こす原因になってしまいます。
冷えは産後の体や、母乳の分泌にも悪影響を及ぼしますので、摂り方や量に注意が必要です。
冷えを感じるのが強い方は、温かい料理に使うようにしたり、お湯で割って飲んだりと工夫してみてください。
歯のエナメル質を溶かしてしまう
少し難しい言葉になってしまいますが『酸蝕歯(さんしょくし)』で歯医者にかけこむ方が近年増加しています。酸が強いものを口に含むと、歯の表層のエナメル質が溶かされ、ムダに擦り減ったり、穴が開いてしまったりと大事な歯を失うことになってしまいます。
お酢が体によいと聞き、健康志向の男性の方がお酢を毎食ご飯の上にかけて食べていた結果、歯の表面が溶けてほとんどの歯が虫歯のような状態になってしまったという例もあります。
酸っぱいものを食べた後は、水で軽くすすいだり、お茶を飲んだり、他の食品と中和したりと、酸の力を弱める必要があります。
上手にお酢をとるオススメの方法とは?
健康にイイことはここまでで分かったけど、1日の摂取量をなるべく上手に、効率よく、長続きする方法ってないのかな? そして、どんなお酢をどう使っていいかよく分からないよ。という方のために、オススメのレシピや手軽な摂り方をご紹介します。
安定の黒酢酢豚
みんな大好き定番料理の酢豚。黒酢でタレを作ることによって、余すことなく黒酢の栄養をとることができる一品です。
引用:KAWASHIMAYA
◎材料(2人分)
*下味材料
●豚肩ロース (とんかつ用) 2枚
●たまねぎ 1/2個
●ピーマン 2個
●溶き卵 1/2個
●おろししょうが 1/2かけ
●酒、しょうゆ 大さじ1
*タレ材料
・黒酢 大さじ4
・黒砂糖 大さじ2
・酒、しょうゆ 大さじ2
・片栗粉 小さじ1/2
・サラダ油 適宜
◎作り方
1、豚肉は一口大に切り、下味材料を全てからめ、5分おいたら片栗粉を軽くまぶす。
2、フライパンに油大さじ1をひき、たまねぎ・ピーマンの両面を良く焼き、一度取り出しておく。
3、そのフライパンのまま、多めの油を熱して豚肉を3~4分、こんがり揚げ焼きにして油をきっておく。
4、フライパンを軽く拭き、野菜と肉を入れ、タレがうまくからんだら完成。
納豆+酢 ふわふわ納豆
超絶簡単!納豆1パックに酢を小さじ1入れて、かき混ぜるだけ!です。
お好みで納豆のタレを入れて、味付けしてくださいね。
引用:NHKためしてガッテン
◎材料
●納豆 1パック
●酢 小さじ1
こちらは、健康効果で紹介するというよりも、納豆のネバネバを切るための食べ方の裏技的なレシピですが、納豆キナーゼとお酢の相乗効果で血液サラサラ効果は倍増になります。
味も、いつもの納豆と変わらないので、ネギを入れたりアボカドを入れたりして、さまざまなトッピングも問題なく楽しめます。
胃に優しいもろみ酢でマリネ
酸っぱさ控えめのもろみ酢で、プチトマトをマリネ。
もろみ酢のクエン酸とトマトのリコピンのW美肌効果で、いつまでもキレイなお母さんでいましょう!
引用:KAWASHIMAYA
◎材料 (1人分)
●オリーブオイル 大さじ1
●もろみ酢 大さじ1
●はちみつ 大さじ1
●塩 ひとつまみ
●レモングラス 少々
- ◎作り方
1、ミニトマトの皮むきをしておきます。
2、すべての材料をタッパーなどに入れ、冷蔵庫で冷やします。
3、一晩寝かせれば完成です。
酢ムリエ推薦! ルイボスティー+デザートビネガー
ノンカフェインのルイボスティーで、母乳にも影響なく安心して飲めます。
ほっと一息つきたい時、寝る前などに温かいルイボスティーでどうぞ!
◎材料(1人分)
●ルイボスティー 120㏄
●デザートビネガー 15ml
お酢1対ルイボスティー8の割合が目安です。
ルイボスティー以外のホットのノンカフェインのお好きな飲料+お好きなデザートビネガーでも色々試してみてください。
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まとめ
- お酢は産後から積極的にとりたい食品のひとつ
- お酢には、健康効果や美容効果が期待できる効果が沢山ある
- どのお酢も、1日の摂取の目安量は30ml前後まで
- 原液や空腹で飲むと、胃が荒れたり歯が溶けてしまうので注意する
- 母体や産後のケアのためにも、温かい状態のお酢で摂るのが望ましい
- 1度に30ml摂るよりも、3食に分けてこまめに摂ると長続きしやすい
一見、体を酸性にしていまいそうなイメージのお酢ですが、妊娠中からでも安心して摂取でき、授乳中も母体や母乳にまでよい影響が期待できる超優秀な食品です。
しかし、お酢の効果を過信するあまり、普段の食事のバランスを適当にしたり、飲めば痩せると思い込んで軽い運動すらしなくなったりしては、お酢をとっている意味が全くなくなってしまうのも事実です。
お酢はあくまでも補助的に、そして最大限の効果を発揮させてこそ、授乳中のお母さんたちの強い味方になってくれます。
色んなものにちょい足しして、上手に使っていきましょう!
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たまにはこういうのにも頼って、上手に育児していきましょう!
手を抜きたい時もある、でも食事には最低限こだわりたい、あなた向けです。
レンジでチンですぐ食べられる宅配食の他に、15分で作れるお料理キットもありますよ~。