レバーは、良質なたんぱく質やミネラル、鉄分が豊富に含まれています。おまけに低カロリーなので女性にはうれしい食材のひとつです。そんなに優秀な食材なら、栄養が不足しがちな授乳中にも食べたいですよね。
でも、レバーは授乳中に食べてもいい食材なのでしょうか?授乳中は、色々と制限があるので何が良くて何がダメなのかわからなくなってきますよね。
そこで今回は、授乳中にレバーは食べてもいいものかについてをご紹介します。食べる際の摂取量や注意点なども合わせてご覧ください。
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授乳中 レバーは控えるべき?
昨日、旦那さんが飲み会のお土産に焼き鳥を買ってきてくれたんです。焼き鳥のレバーなら体にいいイメージなんですけど…。授乳中でも食べていいのでしょうか?
授乳中は、ママが食べた栄養が赤ちゃんの栄養となります。そのため、鉄分やビタミン類など栄養価の高いレバーは、食べてもいい食材です。
量や食べ方に気をつけなければいけませんが、控える必要は無く授乳中にも積極的に取り入れた方がいい食材ですね。
レバーの栄養
レバーは、牛・豚・鶏とありますが、それぞれに特徴があるので食べる時には自分に合ったものを選んでください。
牛レバー
*1μg(マイクロブラム)は百万分の1グラム、1mg(ミリグラム)は千分の1グラム
牛レバーには、ビタミンB12が豊富に含まれています。ビタミンB12は、葉酸と一緒に摂ると赤血球の生成を助けて血液を増やしてくれます。血液でできている母乳を与える授乳中には、欠かせない栄養素です。
味がおいしいのも牛レバーの魅力ですが、炭水化物や脂質が豚や鶏と比べると少し多いのでカロリーは高めです。
豚レバー
豚レバーには、鉄分やビタミンB2、亜鉛などが豊富に含まれています。牛や鶏と比べて鉄分を豊富に含んでいます。鉄分は、赤血球をつくるのに必要な栄養素で、赤血球が足りなくなると貧血になります。
授乳中は、貧血になりやすいので積極的に摂る必要があります。豚レバーは食べやすいので、鉄分が不足しがちな授乳中に推奨(すいしょう)されています。
鶏レバー
*1μg(マイクロブラム)は百万分の1グラム、1mg(ミリグラム)は千分の1グラム
鶏のレバーには、ビタミンAや葉酸などが豊富に含まれています。鶏レバーは、牛や豚よりもビタミンAを豊富に含んでいます。ビタミンAは免疫力を高める成分なので、授乳中も必要量は摂取した方がいい栄養素です。
また、カロリーが低めなので、産後に少し体重を戻したいママにはおすすめです。
レバーの摂取量目安
毎日食べる場合と1週間に1度の摂取では、摂取量に違いが出てきます。
- 毎日の場合:1日に3g~5g程度
- 1週間に1度の場合:1日50g~100g以内(牛レバーは100g以内、豚・鶏レバーは50g以内)
もう少し食べたいと思うかもしれませんが、レバーはビタミンAが多い食材です。のちほど注意点でも紹介しますが、ビタミンAの過剰摂取は体に良くないので、範囲内で食べるようにてください。
また、同じものだけを食べ続けるのは体内バランスを崩してしまいますので、栄養補給はいろんな食材をまんべんなく食べるように心がけてくださいね。
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レバーの注意点3つ
レバーは授乳中でも食べていい食材ですが、食べる時には注意してほしい事があります。
①食べ過ぎない
先程お話ししましたが、レバーはビタミンAが多い食材です。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので摂り続けると体に蓄積(ちくせき)していき、めまいや、脱毛などの体調不良に繋がります。
ビタミンAの1日の必要量は、授乳中だと1,100 μg〜1,150μgです。鶏レバーを30g食べると、1日の必要量を超えてしまいます。体に異変が起こるかは個人差もありますが、摂り過ぎないに越した事はありません。
体調が悪いママの母乳は、質が下がってしまいおいしくなくなるので、赤ちゃんにも影響が出てしまいます。毎日食べる場合やたまに食べる時も、1日の摂取量を考えながら食べるようにしてくださいね。
②必ず加熱する
レバーは、必ず中まで火を通してから食べるようにしてください。生焼けもいけません。牛・豚・鶏の生レバーには病原性大腸菌、E型肝炎、カンピロバクターなど食中毒の原因となる病原体がいます。
授乳中に食中毒になったら、使える薬も限られるので症状が長引き、赤ちゃんのお世話ができなくなります。また、下痢や嘔吐(おうと)で脱水症状になり、約80%が水分でできている母乳も出にくくなります。
③調理の仕方
レバーは比較的クセの強い食材です。そのため、濃い目の味付けにしたり刺激の強い食材と合わせる調理が多くなっています。
濃い味という事は塩分量が多いという事で、塩分を摂り過ぎると血液はドロドロになります。そうすると、血液でできている母乳の出が悪くなります。また、刺激の強い食材を食べた後の母乳は刺激の強い味になります。
どちらも、赤ちゃんにとっては飲みたくない母乳になりますよね。料理はなるべく手作りにして、味や食材に気をつけながら調理しましょう。
おすすめレバーレシピ
調理に取りかかる前に、生レバーは下処理を行うと臭みが消えて食べやすくなります。
下処理して使わない分は、冷凍しておくと次回使う際の手間がはぶけて便利です。
- 下処理をしたら水気を拭き取り密閉袋に入れて冷凍庫へ
- 保存期間は3週間程度
- 解凍は食べる前に冷蔵庫に移して解凍する
牛レバーもやし炒め
下味を付けるから、レバー特有の臭みも気にならなくなるの。もやしはミックス野菜でもいいし、エリンギもなければ違うきのこで代用できるわよ。冷蔵庫にあるもので作ればいいから、余り物食材を使い切れるんだよね。
引用:cookpad.com
◎材料
・牛レバー…スライスされたもの6枚
・醤油…大さじ1/2
・酒…大さじ1/2
・チューブ生姜…2センチ
・片栗粉…大さじ1〜適量
・もやし…1袋
・エリンギ…2本
・鶏ガラスープのもと…小さじ1
・醤油…小さじ1/2
・塩、こしょう…少々
・グリンピース…適量
→詳しいレシピはコチラから
パパっと簡単に♪牛レバもやし炒め♪ by あれっこ母さん
豚レバー鉄分爆弾スープ
豚レバーは、他のレバーに比べて鉄分が多いし、ほうれん草にも鉄分が多いから、このスープ1杯でかなりの鉄分が摂れるよ。それに、スープは体を温めて血行を良くしてくれるから、血液でできてる母乳の出が良くなるのよね。
引用:cookpad.com
◎材料
・豚レバー…80~100g
・ほうれん草…1袋(8~10株)
・片栗粉…適量
・ごま油…小さじ1
・水…1,000cc
・しょう油…大さじ1
・料理酒…大さじ1
・ショウガ(細切り)…2片
・塩…適量
・コショウ…適量
・長ネギ(小口切り)…適量
→詳しいレシピはコチラから
鉄分爆弾スープ by 穀雨miao
鶏レバーさっぱり煮
焼き鳥のレバーで作れるから、めんどうな下処理もしなくて済むんだよね。多めに作って作り置きしておけば、”あと一品!”て時に助かるよ。煮物は冷める時に味が入るから、ちょっと置いておけば一層おいしくなるしね。
引用:cookpad.com
◎材料(2人分)
・焼き鳥のレバー…4串
・れんこん…100g
・しょうがの薄切り…3枚
・ごま油…小さじ2
・★酢…1/4カップ(50cc)
・★水…1/4カップ(50cc)
・★しょうゆ…大さじ1/2
・★みりん…大さじ1
・★砂糖…大さじ1
→詳しいレシピはコチラから
妊娠、授乳の貧血に!鶏レバーのさっぱり煮 by 月とみのり
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まとめ
- 授乳中でもレバーは食べていい
- 摂取量目安は毎日食べるなら1日3g~5g程度、1週間に1度なら1日50g~100g以内
- 牛・豚・鶏それぞれの特徴をふまえて選ぶ
- 食べ過ぎ、加熱、調理の仕方に注意する
- 生レバーは下処理してから調理すると臭みが消えて食べやすい
レバーは貧血の時に食べるイメージが強いですよね。そのため、産後の貧血時には役立ちます。でも、食べ過ぎるとビタミンAの摂り過ぎになって悪い影響も出てきます。
ただ、食材自体は栄養豊富で素晴らしいという事には、何も変わりはありません。せっかく母乳にいい食材なのだから、取り入れないのはもったいないですよね。
摂取量範囲内で食べて、赤ちゃんにも栄養のある母乳を与えてあげてくださいね。
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