赤ちゃんと一緒に山登りをしたい人のために、登山用のベビーキャリアがあるのをご存じですか?多くの登山愛好家が登山用のベビーキャリアを使って、小さなお子さんと登山を楽しんでいます。
登山に行くと、四季折々の美しい山々や澄んだ空気、そして登った時の達成感など、普段の生活では味わえない感動がたくさんあります。登山愛好家でなくても、そんな体験を親子で共有出来たら最高ですし、自然の中でママパパも赤ちゃんもリフレッシュできたら嬉しいですよね。
しかし、登山用ベビーキャリアってそんなに何度も使わないかもしれないし、「できることならいつもの抱っこ紐ですませたい」なんて思ってしまいませんか?それに選ぶ時のポイントもよくわからないと、なかなか購入に踏み切れないですよね。
そこで今回は、登山用ベビーキャリアと赤ちゃんと登山をする時のポイントについてまとめました。安全で楽しい登山の参考にしてくださいね。
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抱っこ紐とどう違う?登山用ベビーキャリアの機能を解説!
登山用ベビーキャリアは、簡単に言うと登山用のバッグパックに子供を乗せられる座席がついたようなものです。赤ちゃんを乗せられるだけでなく、登山に必要な荷物もたくさん収納できるようになっています。
抱っこ紐のように赤ちゃんと体を密着させるものではないので、体を動かしても熱がこもりにくいようになっています。またメッシュなど通気性の高い素材が使用されているので、快適に登山ができるような作りになっています。
またほとんどの登山用ベビーキャリアに自立スタンドがついていて、これがとても便利なんです。
山道で意外に困るのが、疲れて休憩したいときに赤ちゃんを座らせる場所がないということ。赤ちゃんや荷物を抱えて山を登るのは、高い山でなくても案外大変なので途中で荷物を下ろして一息つきたくなることはたくさんあります。
山道の休憩所にベンチやテーブルなどが設置されているところもありますが、赤ちゃんが座るのにはあまり安全とは言えません。
そこで活躍するのが自立スタンドです。これを使えば、ベビーキャリアをそのまま椅子のように地面に置いておくことができます。背もたれもあって赤ちゃんが落ちないよう固定できるので、安心して休憩できますね。
ただし何かの拍子でベビーキャリアごと倒れたり、大きな子供の場合は子供自身がバックルを外してしまうことも十分考えられるので、必ず大人が近くで見ているようにしてください。
登山用ベビーキャリア、価格の相場とおすすめ商品
赤ちゃんと登山を楽しむために登山ベビーキャリアを用意したいけれど、気になるのはお値段です。メーカーや販売店によって違いはありますが、相場は40,000円前後。抱っこ紐と比較すると少々高く感じます。ただ愛用者の中には、快適なので普段使いしているという人も多いので、使い倒すのであればそんなにコスパも悪くないかな、といったところです。
登山用ベビーキャリアを選ぶときは、本体の重さや容量、使用が開始できる赤ちゃんの月齢や体重の上限、日よけやレインカバーなどのオプションを比較して選ぶと良いです。
おすすめの商品をご紹介するので、ベビーキャリア選びの参考にしてみてください。
ドイター ベビーキャリア キッドコンフォート
このベビーキャリアは本体の重さが2.68kg、容量が12Lで、首が据わってから18kgまでの子供を乗せることができます。荷物を含めた全体の重さの上限は22kgです。
赤ちゃんを支えるベルトは5点で固定でき、長さの調節も簡単です。またバックルが色分けされいるところも、使う人への優しさを感じますよね。子供が座った後もシート調整ができるようになっているところも便利です。
それに、ベビーキャリアに乗っている間赤ちゃんはずっと同じ姿勢なので、特に足の血流が滞りやすいのですが、それを防ぐためのフットレスト(足置き)もついており、見落としがちな部分への配慮もばっちり。老舗メーカーならではの、機能が充実したベビーキャリアです。
別売りでサンルーフやレインカバーも販売されています。山の天気は変わりやすいですし、たとえ冬場でも紫外線の強い日はあるので、しっかり備えておきたいところです。
マックパック ポッサム チャイルドキャリアシステム
このベビーキャリアは、重量3.2㎏、容量13Lで、首がしっかり据わった生後6ヶ月くらいから4歳くらいまで(体重約20㎏まで)の子供を乗せることができます。
シートの高さは4段階で調整できるようになっており、こちらも子供を乗せたまま調整が可能です。大人のウエストに取り付けるベルトには子供の様子を確認するための小さなミラーがついています。頻繁に振り返るのは案外大変ですから、ミラーでこまめに子供の表情や姿勢を確認できると手軽でいいですね。
サンルーフやレインカバーもオプションで購入できるので、併せて準備しておきましょう。
リトルライフ クロスカントリーチャイルドキャリアー
このベビーキャリアは、重量2.6㎏、容量20Lで、首がしっかり据わる生後6ヶ月くらいから体重20kgまでの子供を乗せることができます。赤ちゃんがいると荷物が増えるので、容量が大きいと助かります。
赤ちゃんが足を置くフットストラップ、赤ちゃんの様子を確認するための小型ミラーに加え、なんとサンシェードも標準装備です。またトイループ(おもちゃの紛失を防ぐための紐)がついていることも嬉しい配慮ですよね。
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必要な時だけ借りられる!レンタルサービスもあります
「そんなに頻繁に行かないかもしれない」「収納する場所に困りそう」という人にはレンタルサービスがおすすめです。購入を迷っている人も、一度レンタルで使ってみてから購入すると失敗しにくいです。おすすめのレンタルサービスを紹介します。
楽天市場から申し込みできる!「ココロイロ」
ベビー用品や生活家電のレンタルを行っている「ココロイロ」では、日本の有名登山メーカー、モンベルの登山用ベビーキャリアをレンタルすることができます。
レンタル期間は1週間から、値段も2,200円+送料で、頻繁に使わない方、お試ししたい方にはとてもおすすめです。モンベルのベビーキャリアは容量が26Lあり、たくさん収納できるのも嬉しいですね。
他の登山グッズも借りられる!「やまどうぐレンタル屋」
「やまどうぐレンタル屋」は、その名の通り、登山グッズ全般のレンタルを行っているお店です。こちらではドイターのベビーキャリアがレンタルできます。
一泊二日5,000円からで、送料は1,000円、金額が10,000円以上なら送料は無料です。登山する日の3日前に商品が届くので、登山準備も慌てずできます。返却手続きは下山の翌日でOKです。
登山ウェアやシューズも合わせてレンタルできますから、登山経験の少ないママパパが自分たちのグッズを借りられるのも便利ですね。
充実したホームページ!「そらのした」
キャンプグッズやフェス用品までレンタルできるショップ、「そらのした」。こちらではドイターのベビーキャリアをレンタルすることができます。
一泊二日4,813円からで、送料は1,000円(北海道、九州は1,900円、沖縄、その他の離島は別途見積もり)で、泊数にかかわらず一律3,000円の保証料がかかります。この保証料は、ベビーキャリア返却後に返してもらえますよ。
このショップはホームページのコンテンツがとても充実していて、登山の情報収集にとても役立ちます。また貸し出しているグッズの口コミが見られるので、とても参考になりますよ。
なお各レンタルショップのレンタル代金、送料等は変更になることがありますので、必ずショップのホームページを確認してください。
赤ちゃんと一緒に登山!気を付けたいポイント5つ
赤ちゃんと登山したいと思ったとき、専用のベビーキャリアを用意したらそれだけで安心しがちですが、他にも気を付けたいポイントがあります。大人だけの登山とは全く異なりますので、しっかり備えて安全に登山を楽しみたいですね。
①ベビーキャリアは取扱説明書をよく読み、正しく使おう
ベビーキャリアには、赤ちゃんの安全を確保するためにベルトがたくさんついています。留め間違いや留め忘れがないよう、説明書を読んで留めるところを十分に確認してから背負ってください。
また対象年齢や重さの上限を無視して「まだ完全に首が座ってないけれど大丈夫だろう」「ちょっと重さがオーバーしているけど長時間の登山ではないから行けるだろう」などと油断していると大きなケガにもつながりますから、正しく使用するようにしてくださいね。
②ヘルメットがあると安心
ベビーキャリアに乗せていても、体はしっかり固定されますが実は頭はかなり自由に動かせるようになっています。山道のいろんなものが気になってママの背中から顔をだしたり、眠ってしまって頭が傾いていたりすると、周りの木や岩にぶつけてしまうことがあります。
広い道を歩いていればそんな心配もないかもしれませんが、ママやパパもうっかり忘れて木の間などを歩いてしまいがちなので、ヘルメットを準備しておくと安心ですよ。
③安全、簡単なルート選びをしよう
山登りに慣れた人でも、動く赤ちゃんを背負って山道をあるくのはとても難しいものです。バックパックを背負っているのと同じ感覚で、ちょっと険しいルートを選んでしまうと、転倒やケガの危険があります。
今まではガンガン険しいところでもトレッキングしてきた、という登山に自信のある方でも、整備されたハイキングコースなどから始めて徐々に難易度をあげていくことをおすすめします。
④時間は多めに見積もって。登頂が難しいと思ったら無理せず下山をしよう
赤ちゃんとお出かけするとハプニングは日常茶飯事ですよね。山の中は特にいつもと違う環境ですから、泣き出したり騒ぎだしたりして思っていたより登るのに時間がかかってしまった、なんてことは充分にあり得ます。
時間に余裕のある登山計画を立て、それでも途中で「時間がかかりすぎている」と思ったら、無理して登らずに下山するようにしましょう。
⑤大人は暑くても赤ちゃんは意外に寒い!防寒対策をしっかりしておこう
登山をしていると体が温まりますよね。でも背中にいる赤ちゃんは動かないので、意外に寒いものです。軽くて暖かな上着を持っていくなどして、寒そうならすぐ着せてあげましょう。
それから、赤ちゃんのケアばかりじゃなくてベビーキャリアを背負うママやパパもかなり体力を消耗するから、こまめに休んで無理のないようにしてね。
まとめ
- 赤ちゃんと登山をするなら、抱っこ紐より登山用ベビーキャリアを使用するのがおすすめ。
- だっこ紐と比較した時の登山用ベビーキャリアのメリットは以下の通り。
- 赤ちゃんを乗せるだけでなく登山に必要な荷物も収納できる。
- 通気性の高い素材・構造を採用している。
- 自立スタンドがあり、そのまま赤ちゃんの椅子として地面に置くことができる。
- 登山用ベビーキャリアは本体重量、荷物の容量、対象年齢、オプションの有無を比較して選ぶとよい。
- 登山用ベビーキャリアはレンタルができる。頻繁に使用するかわからないという人はレンタルがおすすめ。
- 赤ちゃんとの登山で注意したいポイントは以下の通り。
- ベビーキャリアは取扱説明書をよく読み正しく使う。
- ヘルメットがあると思いがけないケガが減らせる。
- 安全で簡単なルートを選ぶ。
- 時間に余裕を持った登山計画を立てる。
- 防寒対策をしておく。
登山用のベビーキャリアは、本体自体どれもなかなかいいお値段ですし、それに専用のサンルーフやレインカバーを付けると結構かかるなぁなんて購入をためらってしまいますが、レンタルがあると気軽に利用できて助かりますね。しっかり安全対策をして、赤ちゃんと一緒に素敵な思い出をつくりましょう。ここまで読んでいただいてありがとうございました。