暖かくなってくると、赤ちゃんと一緒にベビーカーでお出かけしたくなりますね。すっきりとした青空の下で景色を楽しみながら散歩するのは気持ちが良さそうです。でもちょっとよそ見をした時に、ベビーカー が傾いてヒヤッとした経験はありませんか?
目の前の段差に気づかずにぶつかって赤ちゃんが前のめりになってしまったり、ベビーカーに荷物をかけすぎて赤ちゃんごとひっくり返りそうになってしまうこともあります。
ほんの一瞬、気を抜いたために赤ちゃんが怪我をしてしまったら、ママは悔やんでも悔やみきれませんよね。
どうしたらそんな危険から赤ちゃんを守ることができるのでしょうか。
ここでは、ベビーカーの転倒を防ぐ方法やお出かけする際におさえておきたいポイントをご紹介します。
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ベビーカーが転倒するのはどうして?
赤ちゃんを抱っこしていると、どこかにぶつかったり、つまづいて転んだりしないように気をつけながら歩きますよね。それは、赤ちゃんが怪我をしないようにするためです。では、赤ちゃんをベビーカーに乗せた時はどうでしょうか。
少し安心感がありませんか? ベビーカーに乗せているだけで守られている気がします。ですが、ベビーカーは人が操作するものですから、扱い方を間違えると赤ちゃんを危険にさらすことになります。
こちらにベビーカーでお出かけ中のママさんがヒヤッとした体験談をご紹介します。
子供をベビーカーに乗せて買い物に行ったときのことです。娘はベビーカーに飽きたようで、ぐずりはじめました。でも、買い物した品物が沢山ありましたので、抱っこするわけにも行きません。ぐずる娘は、ベビーカーに立ち上がり、押している私のほうを向いて、立ち上がったのです。
その拍子に、持ち手に下がった買い物袋に比重がかかり、ベビーカーがひっくり返ってしまいました。娘はそのまま投げ出され、口元をみるとやっと生えた乳歯が抜けてしまっていました。
引用:ちゃいるどハッと
ベビーカーで散歩しているときに、いつもしているはずのベビーカーのベルトが何かの拍子で外れてしまっており…知らずに坂道を下っていました。
なんかいつもと押す感触が違うなと思い…
娘を見てみたところ…上半身が飛び出し…娘が頭から落ちそうになっていたのです。
かなり高い場所にいたので、もしあの時本当に落ちてしまっていたら大ケガをさせてしまっていたかもしれません。
引用:ちゃいるどハッと
5つのポイントに気をつけて、楽しくお出かけしよう
1. ベビーカーの標準使用期間を知っておこう
ベビーカーをお下がりでもらったママさんもいますよね。月齢にあったものであれば大丈夫でしょうか? 実はベビーカーには寿命があり、だいたい新規購入〜使用対象月齢期間までとなっています。お下がりであれば、そのベビーカーが何年間使用していたものか確認することが大切です。
なぜなら、ベビーカーを長期間使用していると、よく動く部分が劣化してくるからです。タイヤ部分が弱くなるとベビーカーがぐらつき、転倒する可能性が出てきます。ベビーカーを押している時に異常な音がしたり、曲がりづらいなと感じたらすぐに使用をやめて下さい。
2. ベビーカーを正しく使おう
ベビーカーを持ち上げる場合は、一旦赤ちゃんを下ろそう
ベビーカーで超えられない段差があれば、一度赤ちゃんをおろしてベビーカーをたたんで持ち上げると安全です。でもわざわざ寝ている赤ちゃんを起こしたくなかったりしますよね。
ですが、ベビーカー(約5〜6kg )+ 赤ちゃんだと10kg以上になります。しかもたたんでいないベビーカーを抱えていると、思ったより足が上がりません。もし、どうしてもベビーカーを持ち上げなければいけない時は、近くにいる人に協力してもらいましょう。
荷物は座面下のかごに入れるか、リュックに入れよう
ベビーカーで買い物に行くと手がふさがりますから、ハンドルにフックをつけてかばんや荷物をぶら下げることはよくあることです。赤ちゃんの乗っていない状態で荷物をかけると、バランスが崩れますよね。
赤ちゃんが乗っていても同じことです。体重以上の荷物をハンドルにぶら下げると、ベビーカーはバランスを崩しひっくり返ります。荷物は座面下のかごに入れたり、リュックを背負うなど、ベビーカーのバランスが崩れない工夫をしましょう。
3. ベビーカーを押している時には道路の状態をよく見ること
ベビーカーを押していて段差にぶつかってしまったり、タイヤが道路の穴にハマってしまったことがありませんか。越えられると思った段差が意外と高くて越えられず、勢いでベビーカーが前のめりになることがあります。
4. ベビーカーを子供に操作させない
子供が歩けるようになってくると、時にはベビーカーを押したがったりします。ヨタヨタ歩きながら一生懸命押す姿はかわいいものです。でも、子供一人で押させるのはやめて下さい。なぜなら、ベビーカーにつかまりながら歩くことで、1箇所に力がかかることになります。そのため、バランスが崩れて転倒する可能性が出てきます。
子供がベビーカーを押したがったら、ママさんが一緒に押してあげるといいでしょう。子供はやりたいことが少しでもできると満足することがありますよ。
5. ベルトをきちんと装着しよう
出かける時には、きちんとベルトをしているか確認が必要です。差込口に子供の服などが挟まっていて外れてしまうことがあります。ベルトがきちんとはまっているか確認してから出発しましょう。ベビーカーのベルトは、乗っている子供の安全を守る大切な機能です。
そうは言っても、ベルトをしようとすると子供が嫌がって出発できないこと、ありますよね。ベビーカーに乗っているのが嫌だったり、歩きたかったりと色々理由はあります。そんな時は、子供がしたいと思っていることを少しやらせてあげるのも一つの手です。
・おもちゃを与える
・飲み物を与える
・対面にしてお話ししながら行く(歌でもOK)
・抱っこする
・赤ちゃんの行きたい方へ行く など
急いでいる時のために、とっておきのアイテムを用意しておくのも良いですね。
こちらのおもちゃは、カチカチとウィンカーの音がなったり、エンジン音がしたりします。子供が運転手気分になれたら機嫌よく出発できそうです。
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安全性の高いベビーカーや転倒防止グッズ
数あるベビーカーの中から、自分のライフスタイルに合ったベビーカーを選び出すのは本当に苦労しますよね。今回はその中でも、安全性に重点を置いて選んでみました。
坂道でも安心なブレーキ機能付き コアラクーン
普段ベビーカーでお出かけする通りは、平らな道だけとは限りません。特に坂道は、体全体でベビーカーを支えていかなければなりません。もし、ベビーカーに自転車と同じようにブレーキがついていたら楽ですよね。
こちらのコアラクーンはハンドルにブレーキ機能がついており、坂道でも安全にゆっくりと下ることができます。座面が高いのでぐらつきそうなイメージですが、そこは直径19cmの大きなタイヤでカバーします。シングルタイヤなので走行性もよく、大きいのでちょっとした段差もラクラクです。
下り坂でベビーカーが離れていかない リストストラップ
ほんの一瞬、ベビーカーから手を離すことはないでしょうか。 ちょっと荷物を取る間だけ、コートのボタンを止めるだけなら大丈夫だと思いますよね。このリストストラップはベビーカーとママの手を繋いで、その少しの間を守ってくれますよ。
赤ちゃんが頭を打ったときはどうする?
どんなにベビーカーが転倒しないように気をつけていても、予期せぬことが起きることもあります。そこで、もしベビーカーが転倒して赤ちゃんが頭を打った時にどのように対処したら良いのか見ていきます。
・おでこ以外にタンコブができている
・頭を触ると、凹んでいたり溝があったりする
・嘔吐がある
・目や耳の周りが黒ずんでいる
・頭が痛いとうったえる
・いつもと違う感じがある
このような症状がある場合は、速やかに救急外来か脳神経外科で診てもらって下さい。
まとめ
- ベビーカーの中は決して安全な場所ではない
- ベビーカーが転倒しないように、5つのポイントを抑えておこう
- ベビーカーの標準使用期間を知っておこう
- ベビーカーは正しく使う(赤ちゃんが乗ったまま持ち上げない、荷物は座面下のかごに入れる)
- ベビーカーを押している時は道路状態をよく見ること
- ベビーカーを子供に操作させない
- ベルトをきちんと装着すること
- 赤ちゃんが頭を打ったら、症状をよく見て早めに受診すること
いかがでしたか。赤ちゃんがベビーカーごと転倒するなんて、できればあってほしくはありません。でも実際、私もベビーカーの片方のタイヤが縁石から落ちたことがあり、ヒヤッとしたことがあります。今は安全性の高いベビーカーがたくさんあります。
でも、乗っている赤ちゃんはベビーカーを押すママさんの手に委ねられています。走行性が良いベビーカーだから、安定しているからと過信せずに気をつけて操作して下さいね。赤ちゃんとお出かけする毎日が安全で楽しいと、私も嬉しいです。