回転式のチャイルドシート、どんなイメージがありますか? 子供を乗せ降ろしする時に、シートが正面を向くので楽にできそうですよね。シート自体も大きいから、赤ちゃんもゆったり座れるかも・・・でも、値段が高そうで、頑丈で重たいイメージがあります。
これからチャイルドシートを購入しようかなと思っているママは、どこに注目して選ぶといいのでしょうか。今回は、チャイルドシートが回転するもの・固定されているものを比較してみました。
どんな違いがあるのか、それぞれのメリット・デメリットもご紹介します。購入する時に、基準となるところがはっきりすると選びやすくなりますよね。赤ちゃんにもママにも合ったチャイルドシートが、きっと見つかると思います。
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チャイルドシートの選び方
回転式=高級?
チャイルドシートは、値段が高ければ高いほど多機能で、安全・便利なイメージがありますよね。高級なものを買っておけば、とりあえず安心でしょうか?
こちらの記事では、値段が高いものにはどんな機能がついているのかが、詳しく載っています。回転式=高級=自分の欲しいものかどうか、判断に迷った時には参考になりますよ。
固定式=コンパクトで安い?
車内が狭い車の場合、やはりコンパクトなチャイルドシートを選びたくなります。値段をおさえたいから、回転しないコンパクトなものを選ぶママもいらっしゃると思います。値段が安いと気になるのが、安全性ではないでしょうか。
安全基準をみたしたチャイルドシートには、安全基準のマークがついています。購入の際にはまず最初に確認しておきたいですね。
ママ達はどんな基準で選ぶの?
他のママ達の意見も気になりますね。こちらは、チャイルドシートのメーカー Combiがおこなったアンケートで、チャイルドシートを選んだ時(もしくはこれから選ぶ時)に、一番基準となったことを聞いたものです。
引用:Combi
安全性や値段はもちろん、シートが回転するかどうかも基準になっています。チャイルドシートは子供が5歳までは着用義務があります。何歳までどんなタイプのチャイルドシートが必要なのかも、考えなければなりません。
さらに、実際にチャイルドシートを購入した後で、使いづらさに気がついた方へのアンケートでは、次のような意見がありました。
- 赤ちゃんの乗せ降ろしが面倒
- 車に取り付けづらい
- シートが洗えない
- 汚れが目立つ
- シートの取り外しができない
- 赤ちゃんに合わないなど
赤ちゃんの乗せ降ろしは、赤ちゃんの体重が増えるとともに大変になっていきます。車に乗せる度につらいなぁと感じてしまうのは避けたいもの。また、チャイルドシートを他の車へ乗せ替えることが多いのであれば、取り付けやすさも考えなければいけません。
回転式と固定式の違い
回転式と固定式の違いを表にまとめてみました。今回は、回転機能がついているベビー&チャイルドシート(使用期間:新生児〜48ヶ月まで)に絞って比較しました。(売れ筋は関係ありません )どこに基準をおくかでどちらを選ぶかが決まってきます。
重さに関しては、回転式はISOFIX式のものが多く、車に固定するための金具がついているため、重くなります。固定式は車のシートベルトを使って固定するものが多く、その分軽くなるのです。
回転式のメリットとデメリット
メリット
① 子供を正面で抱っこできる
子供を抱っこしてチャイルドシートに乗せるのは、体重が増えるにつれて大変になり、ママの腰にも負担がかかります。横抱っこは腕にかかる力が強く、腰だけでなく肩にも首にも負担がかかってきます。
回転式のいいところは、チャイルドシートを自分の方へ向けられることです。子供を正面で抱っこできるので、両腕に均等に力をかけることできますし、横抱っこよりも乗せ降ろししやすいです。
二歳になる子供で回転式活躍しています。スライドの車じゃないので、狭いとこや雨の日に隣に乗り込んで乗せ降ろしできますし、便利ですよね。まだまだ使いそうです。
引用:発言小町
② 車に乗ったまま、子供のお世話ができる
新生児の頃は、後ろ向きに取り付けたチャイルドシートに座らせます。ママが横に座っていても、なかなか顔が見られずに泣いてしまうこともあります。回転式だとシートをママの方へ向けることができるので、子供も安心していられますよね。
長いドライブだと、途中でミルクを欲しがったり、おむつが汚れて泣いてしまうこともあります。シートごとママの方に回転できたら、座っていても子供を楽に降ろすことができたりと、お世話がしやすくなります。
運転中に、シートベルトを外してもいい場合があるのをご存知ですか? 子供のお世話もその一つなんです。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
③ 360°回転式であれば、前向き・後ろ向きの作業が楽
同じ回転式でも、360°回転式と90°回転式があります。2つはどう違うのでしょうか?
- 360°回転はチャイルドシートを前向き・後ろ向きどちらにでも回転可能(もちろん横向きも可能)
- 90°回転は、左右のどちらでも90°回転させて横向きにできる(前後の回転は不可)
ベビー&チャイルドシートは新生児〜48ヶ月頃(4歳)まで使用できます。後ろ向きで使うのは、だいたい9ヶ月頃(首が据わり、体重が10キロ未満、身長が70センチ頃)までです。その後は前向きにして乗せることが可能です。
その時に、チャイルドシートを取り外すことなく、前向きにできるのが360°回転式なのです。後ろ向きから前向きに切り替える時期を考えなくてもいいのは楽ですね。90°回転式の場合は、一度取り外して向きを変えなければなりません。
デメリット
① 値段が高い
回転機能があることで値段は高くなります。ISOFIX式であればさらに値段は上がり、60,000円以上のものが多いです。回転機能があるものでも、シートベルト式を選ぶことで、30,000円以下に抑えることができます。
将来お子さんが増える予定があれば、最初に購入するチャイルドシートの価格は抑えておくのもいいですね。
② 重い
回転式は、固定方法(ISOFIX式・シートベルト式)にかかわらず、9kg以上が多く、12〜15kgのものが70%を越えます。ISOFIX式だと装着は楽ですが、金具で固定するので、その分重量があって車へ乗せたり降ろしたりが大変です。
③ 一人で乗れるようになると、特にいらない?
シートが回転して助かるのは、ママが子供を乗せる時です。子供が一人で乗ることができれば、回転機能はいらないのでしょうか。
回転機能を利用したのは、赤ちゃんの時だけ。2歳にもなれば、自分で乗り降りしていたので、回転する意味がなかったです。
引用:発言小町
口コミの中には、子供が自分で乗る時にどうしても靴を履いたまま上がってしまう。シートが汚れないように子供を抱っこして乗せているから、回転式で助かっている。という意見もありました。
実は、チャイルドシートには洗えるものもあるんです。新生児から使っていると、汗やよだれ・お菓子のカスなどで結構汚れています。洗い方はそんなに難しくありませんよ。こちらの記事を参考にしてみてください。
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固定式のメリットとデメリット
メリット
① コンパクトなものが多い
回転しない分、奥行きが短くて済むのでコンパクトなものが多いです。子供が増えると、チャイルドシートの台数も増えますし、車のサイズも気になりますよね。小さな車に大きなチャイルドシートだと圧迫感があります。
軽自動車など、小さめの車にはやはりコンパクトなチャイルドシートがいいのか、車内が狭い車にはどんなものがいいのか迷っているママには、こちらの記事が参考になりますよ。
② 値段が安い
回転機能が無いだけで、値段はぐっと下がります。シートベルトのみで固定するものであれば、安いもので1万円以下からあります。
③ シートベルト式のみであれば、軽量のものもある
ISOFIX式が多い回転式と違い、固定式であればシートベルト式のみも多くあります。ISOFIX式は、どうしても重さがあるので、軽量タイプがいいというママにはシートベルト式がおすすめです。
デメリット
① 腰や肩への負担が大きい
子供を乗せ降ろしする時に横抱っこをしながらなので、腕や腰、肩に負担がかかります。
② きちんと取り付けられているか心配
固定式のチャイルドシートは軽量タイプ(9kg以下)が多く、そのほとんどがシートベルト式です。シートベルトでの固定は、しっかり取り付けられたか、ママ一人では不安になってしまいますよね。
しっかり付けたはずなのに、ぐらついてしまうのであれば、その原因はチャイルドシートと車のシートの設置面にできた隙間です。シート同士がピタッとくっついていれば問題はありませんので、取り付ける時には、座席や背もたれに隙間ができていないか確認してみてください。
固定式であれば、ロングユースもあり!
今回は、新生児〜48ヶ月までを対象にしたベビー&チャイルドシートで、回転式と固定式を比較しましたが、固定式だけを見ると、新生児〜7歳頃まで使えるものもあります。
買い替えを考えていなかったり、子供が増える予定が無い、車に乗る頻度が少ない場合などには、いいのではないでしょうか。
まとめ
- 回転式のチャイルドシート
- メリット
- 子供を正面で抱っこできる
- 車に乗ったまま、子供のお世話ができる
- 360°回転式であれば、前向き・後ろ向きの作業が楽
- デメリット
- 値段が高い
- 重い
- 一人で乗れるようになると、特にいらない?
- メリット
- 固定式のチャイルドシート
- メリット
- コンパクトなものが多い
- 値段が安い
- シートベルト式のみであれば、軽量のものもある
- デメリット
- 腰や肩への負担が大きい
- きちんと取り付けられているか心配
- メリット
回転式・固定式、それぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。両方のメリットを持ち合わせたものは、なかなか見つかりませんよね。車の種類、子供の人数、予算、自分の体のことなど、重視するところはそれぞれの家庭で違うと思います。
また、子供の成長具合や性格によっても、どんなものを選ぶか変わってきます。デメリットをなんとかカバーできれば、理想に近いチャイルドシートを選ぶことができるのではないでしょうか。
どうしても決められない場合には、短期間のレンタルを利用するのもアリだと思います。購入前に実際に使えると助かります。ママにも子供にも合ったチャイルドシートが見つかるといいですね。