赤ちゃんとのお出かけは抱っこ紐、それともベビーカー、どちらでしょうか? 抱っこ紐だと両手があくし、狭いお店の中でも移動できますよね。自分の買い物だとついつい時間を忘れてしまいませんか。気がついた時には肩や首はガチガチ、腰は痛くてもうここでしゃがんでしまいたい。。そんなママは多いですよね。
反対に、体力には自信があるし長時間の抱っこも割とへっちゃら、というママもいるかもしれません。でも、その間抱っこ紐の中にいる赤ちゃんはどうでしょうか? 抱っこされているだけだし、何ともないのでしょうか。
そこで今回は、長時間抱っこ紐を使うことは良くないのか、目安は何時間くらいなのか、体にどんな影響が出るのかを調べてみました。参考にしてみて下さい。
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抱っこ紐を連続で使用していい目安時間はどのくらい?
SGマーク(製品の安全性を認証するもの)がついている抱っこ紐には、このような注意書きがされています。
連続して使用するときは、体調の変化や装着状況を確認する必要があるため2時間以下が望ましい
そのため、長時間抱っこ紐を使い続ける時には、2時間くらいを目安に休憩したり体を動かすことが必要なのです。ただし、赤ちゃんを前抱っこする時は違います。
前抱っこをする場合は、30分を目安にしてください。
長時間抱っこ紐を使っていると、どうして疲れるの?
人間の体は少し傾いたくらいでは倒れません。なぜかというと、筋肉が倒れようとする体を支えるからです。
それが抱っこ紐であれば、体を支える筋肉は首や肩、腰の筋肉ですよね。そうして働き続ける筋肉には時間と共に疲労が溜まっていき、だるさや痛みとなって感じるのです。
抱っこ紐を使って抱っこできるのは、新生児から4歳頃まで。赤ちゃんでも約3kg、4歳になると約20kgにもなります。それを体の前で支えるのですから、筋肉も疲れますよね。
赤ちゃんへの影響と対策
同じ姿勢でいることで疲れたりストレスを感じる
赤ちゃんは、抱っこ紐の中にいると同じ姿勢をとり続けることになります。体を自由に動かすことができずに疲れやストレスを感じています。
大人も、同じ姿勢を長時間続けていると背筋を伸ばしたくなったり、足を動かしたくなったりしますよね。
足がうっ血する
うっ血とはどのような状態でしょうか。
「からだのある部分に,静脈の血が異常に多くたまった状態のことです。血液の流れが妨げられたり,心臓の働きが弱ったりしたときに起こります。指に輪ゴムを強く巻くと,血の流れが悪くなって,紫色になる様子を思い浮かべてください。あれもうっ血している状態です」
長時間赤ちゃんを抱っこしていると、赤ちゃんの足が抱っこ紐で圧迫されることがあります。足の周りに余裕がなかったり、足がM字になっていなかったりなど色々原因はあります。長時間抱っこし続けている場合には、赤ちゃんの足の状態をよく見てあげて下さい。
こちらの記事に詳しく書かれていますので、参考にしてみてください。
汗をかいて脱水症状になる
赤ちゃんは体温が高く、よく汗をかきますよね。汗をかくということは、それだけ体の水分が少なくなっているということです。体の中の水分量は、大人が体重の60%なのに対して、赤ちゃんは70〜80%が水分です。
体のほどんどが水分なので、汗をかいたらきちんと水分補給をする必要があります。脱水症状になると、下のような症状が出てきます。
引用:経口補水液OS-1
あせもができる
あせもは汗をかくことで出る皮膚湿疹のことで、かゆみを伴います。首や股の間、脇、ひざ裏などのシワがよるところ、背中などによく出ます。抱っこ紐の中にいる赤ちゃんの体はママと密着しているので、長時間そのままだと蒸れてしまいます。
汗をかいたら、タオルでよく拭くなど清潔にしてあげてください。また、塗り薬を使う場合は上塗りをしないで、よく拭き取ってから再度つけるようにしましょう。
あせもに関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
冬であれば、室内に入った時に服を1枚脱がせてあげる、夏は保冷剤などを上手に使って赤ちゃんの体が熱くなりすぎないようにしてあげたいですね。
こちらの記事では、抱っこ紐に入れられる保冷剤や可愛い汗取りパッドを紹介していますよ。
おむつでかぶれる
紙オムツは夜通しつけっぱなしでもお尻がさらさら、という優れものもありますが、長時間抱っこされて体が蒸れている状態では赤ちゃんも気持ちが悪いでしょうね。
ママへの影響
長時間赤ちゃんを抱っこすることで、ママの体にも影響が出てきます。肩や腰、背中に痛みが出てきます。抱っこをすることで前屈みになるために、体の後ろの筋肉が引っ張って支えているからです。
長時間の抱っこは、2時間が目安だということは最初にありましたが、体に感じる痛みは人それぞれです。大事なのは、痛みやだるさを感じた時にきちんと体を休めることです。
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おさえておきたいポイント
抱っこ紐の位置を確かめる
長時間の抱っこは、赤ちゃんを体のどの位置で抱っこするかで疲れ方が変わってきます。
重い荷物を体の下の方で腕を伸ばして持つのと、体の上の方で体に密着させて持つのとでは、どちらが楽でしょうか?なるべく体の上の方で持つと楽に感じますよね。赤ちゃんの抱っこも同じです。
基本的には、赤ちゃんのおでこにキスができるくらいまで体を持ち上げ、その状態で体を密着させて抱っこをするといいです。詳しくはこちらの動画をご覧ください。
抱っこの位置は大丈夫なのに、赤ちゃんがぐずってしまって困る場合は、こちらの記事を参考にしてみてください。
荷物はリュックで体にかかる負担を軽減する
赤ちゃんとのお出かけは、おむつやミルク、タオルに着替えなど本当に大荷物になりますよね。抱っこしながら片手で重たい荷物を持つのは、しんどいです。両肩に均等に重さがかかると、それだけで体は楽になりますよ。
こちらのリュックは黒とネイビーの2色があるので、パパにもオススメです! 育児の時以外でも使えるデザインはありがたいですよね。また、同じ色のおむつポーチに付いている消臭機能は、使用済みのおむつを入れなければいけない時に助かります。
つらくなったらストレッチ
長時間の抱っこでつらくても、休むところが見つからない場合がありますよね。そんな時は下の方法を試してみて下さい。(椅子がなくてもできます。)
①椅子などに腰かけ、背筋を伸ばす
②両手を腰のあたりで組む
③肩甲骨を寄せる
④ゆっくり深く息を吸う
⑤ゆっくり息を吐きながら、だんだん首を後ろに倒す
⑥天井を3秒見たら、ゆっくり首を戻す
引用:エスキャリア
疲れた体に効果的 骨盤おしりリフレ
こちらの商品は、腰に巻きつけて使うマッサージ機です。14個のエアーバッグで骨盤周りをマッサージしてくれます。コードレスで使えるので家事の最中でも使え、椅子に座ったままでもソファに横になっていてもに巻いておくだけで、体をほぐしてくれますよ。
まとめ
- 抱っこ紐を使う時間は2時間が目安、ただし前抱っこは30分
- 赤ちゃんの体に出る影響
- 同じ姿勢でいることでストレスを感じる
- 足がうっ血する
- 汗をかくことで脱水症状になる
- あせもができる
- おむつでかぶれる
- 長時間抱っこ紐を使う時のポイント
- 抱っこの位置を確認する
- 赤ちゃんの荷物はリュックで、体の負担を軽減する
赤ちゃんを連れてお出かけすると、ついつい買い物に夢中になって時間が経ってしまうことがあります。だんだん痛くなる肩や腰をさすりながら歩いているママはたくさんいますよね。
私もその1人でした。ちょっとつらくても、もう少しもう少しと頑張りすぎちゃうんですよね。でもママが頑張っている間、赤ちゃんは我慢しています。時間が経つに連れて、抱っこ紐の中はだんだん蒸れてくるので、赤ちゃんにとってはストレスになります。
長時間のお出かけは休みをきちんと取って、ママも赤ちゃんもリフレッシュしながら楽しいお出かけをして下さいね。