どんな人でも食べるとあたる可能性のある牡蠣(カキ)。食べ物に気を使う授乳中は特に、食べてもいいのか心配になりますよね。
栄養面からみると、授乳中でも食べたいおすすめの食材なのですが、その食べ方には注意が必要です。
授乳中に牡蠣を食べるときに気を付けたい5つのことの他、なるべくお手軽に食べる方法をまとめてみました。牡蠣好きのあなたの参考になりますように。
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授乳中に牡蠣は食べてもいい?
牡蠣を食べる、といってもいろんな食べ方がありますよね。殻(カラ)付きのままちゅるんと食べる生ガキ、サクッと美味しいカキフライ。プリっとした牡蠣だけでなく、出汁が出て他の食材も美味しく食べられるお鍋。
いろんな美味しい食べ方がある牡蠣。でも牡蠣にあたる、なんて言葉もよく聞くし、授乳中に牡蠣はダメって聞いたことがある気もするし、控えた方がいいんだろうな。食べたいけど我慢ガマン・・・。
ハルカが牡蠣が好きなので、食べていいかどうか、リサーチしたことがあるんだ。今日はその内容をお伝えしましょう。
確かに牡蠣はあたる、という心配があるので食べ方には注意が必要です。それについては、後程詳しくお伝えしますね。
牡蠣を食べることで、母乳や赤ちゃんへの直接的な悪い影響はないので安心してください。むしろ授乳中にぴったりな栄養がたっぷり含まれているので、食べるのをおすすめしたい食材でもあるんです。
牡蠣は栄養がすごい!授乳中におすすめの効果
牡蠣が海のミルクと呼ばれているのをあなたも聞いたことがあるのではないでしょうか?乳白色の見た目だけではなくて、ミルクのように栄養が豊富、ということもその由来と言われています。
牡蠣の栄養
牡蠣にはグリコーゲンや必須アミノ酸をはじめ、ビタミンB1・B2・ B12、ミネラルなどの栄養素とタウリンなどの機能性成分が豊富に含まれています。
とくに亜鉛の含有量は食品随一とも言われており、免疫力アップや健康増進に効果的です。
引用: General Oyster
たくさんの栄養が含まれている牡蠣ですが、その中から授乳中にぴったりな栄養についてご紹介しますね。
亜鉛
亜鉛は妊娠中に不足すると、胎児の発育不全が心配されます。乳児期、小児期の体の十分な成長にも大切な栄養です。また、免疫力も高めてくれるので、授乳中の疲れやすいママに積極的に取ってほしい栄養素です。
亜鉛の含まれる量が食品随一、つまり多くの食品の中で一番、って言われているのも納得だね。
ミネラル 鉄分と銅
貧血予防には鉄分が大切、というのはあなたもご存じかと思いますが、その鉄分の吸収や、ヘモグロビンをつくる手助けをするのが銅なんです。牡蠣にはその両方が含まれています。
ビタミンB12
葉酸と協力して赤血球のヘモグロビンをつくる役割のあるビタミン12も多く含まれています。ちなみに葉酸も牡蠣に含まれています。
母乳は血液からつくられるから授乳中のママにはおすすめの食材ね。
タウリン
牡蠣に含まれる代表的な栄養がタウリンです。色々な働きがありますが、血圧や血流をコントロールしたり、血中のコレステロールの値を正常化するなど体の機能を一定に保つように働いてくれます。また、乳幼児の体や脳の成長も促進し、母乳にも含まれる成分です。
授乳中は体力的にも大変だけど、牡蠣を食べれば元気になれるね。
適量はどれくらい?
牡蠣は完全栄養食品といわれているほど、栄養たっぷり。授乳中にもいい栄養が含まれていると知ると、たくさん食べた方がいいのかな、とも思いますよね。
でも授乳中はいろんな食品からバランスよく栄養をとることが大切です。やはり食べすぎ、はよくないのですが、では適量はどれくらいなのでしょうか?
牡蠣の適量を考えるときに注目したいのが、亜鉛の摂取量です。公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネットによると、一日の推奨量(ほとんどの人が亜鉛の必要量を満たす量)は18~69歳の女性で8mg、授乳中の場合は11mgです。
牡蠣一粒20gには約2.6mgの亜鉛が含まれています。牡蠣の大きさは様々なので4~5粒食べると、授乳中に必要な亜鉛の量を取ることができます。
亜鉛は取りすぎると、銅がうまく吸収されなくなる銅欠乏症、腹痛、吐き気などの症状が出てしまうことがあります。こういった健康障害を防ぐ一日の耐用上限量は18歳以上の女性で35mg、牡蠣13粒ほど。
牡蠣の食べ放題に行かない限り、13個以上食べることはあまりないですよね。飲食店で出てくる一人前の牡蠣料理なら全部食べてもOKです。
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授乳中に牡蠣を食べるときの注意点5つ
母乳にはむしろいい影響のある牡蠣。気を付けたいのは、牡蠣にあたって体調を崩さないようにする、ということです。そのために注意することを中心に、5つの注意点についてお話していきます。
①生食はがまんする
先程もお話ししたように、牡蠣を食べるときに怖いのが食あたり、つまり食中毒の心配があることです。
牡蠣の食中毒の主な原因はノロウィルスと腸炎ビブリオ細菌。どちらも腹痛、下痢、嘔吐の症状が主になりますが、想像するだけでとても辛いですよね。
授乳中に食中毒になってしまうと、症状の辛さだけではなく、酷さにもよりますが、授乳どころか抱っこもできない、食事も十分にとれないのでそもそも母乳もでなくなってしまうかもしれません。
食中毒になったママの母乳を飲んで赤ちゃんが食中毒になることはありませんが、授乳時に赤ちゃんと密着したり、同じ空間で過ごしていると赤ちゃんにも感染する可能性があります。
生食用の牡蠣は生で食べても大丈夫な牡蠣なので、食中毒にならないことの方が多いですが、絶対ではありません。あたってしまったときのことを考えると、食べない方がいいですよね。生牡蠣はいつかの楽しみにとっておきましょう。
②中心部までしっかり加熱調理する
生で食べるとあたりやすい、では加熱調理をして食べる、ということになるのですがしっかり火を通すことが大切です。食中毒の原因となるノロウィルスは85℃で1分半以上加熱、腸炎ビブリオ細菌は60℃で10分以上加熱すると死滅します。
自宅で調理する際は、しっかり火を通すだけでなく、調理器具の取り扱いにも注意が必要です。牡蠣を調理したまな板、包丁でそのまま他の食材を調理すると菌が移ってしまう場合があります。
また室温で放置すると腸炎ビブリオ細菌は増殖しやすいので、冷蔵庫から出したらすぐに調理しましょう。
- 調理前はしっかり手を洗う
- 冷蔵庫から出したらすぐ調理を始める
- 中までしっかり火を通す 85℃以上で1分30秒以上が目安
- 使った調理器具はしっかり洗い、除菌・消毒する
③体調の悪いときは食べない
加熱された牡蠣でも、火のとおりが不十分だとあたってしまうこともあります。寝不足、体調不良、ストレスなどが原因で腸内環境が乱れると体の免疫力が低下し、食中毒にかかりやすくなります。
育児中は2時間~3時間に一度の頻回授乳や赤ちゃんの夜泣きで寝不足になるなど、体調も崩しやすいですよね。慣れない育児でストレスがたまることもあります。
体調のいいときに牡蠣を食べる方がより安全です。
④牡蠣アレルギーがでることがある
あまり知られていませんが、牡蠣アレルギーにも注意が必要です。重度の場合はアナフィラキシーショックを起こすなど、命の危険も伴います。食中毒は加熱すれば防ぐこともできますが、アレルギーはそうもいきません。
蕁麻疹(ジンマシン)がでたり、くしゃみや咳、呼吸がしにくくなる、唇が腫れるなどの症状の他、アレルギー物質を体から出そうとして、腹痛、吐き気、下痢など食中毒のような症状が出ることもあります。
- 食べてから1~2時間以内など早いうちに症状がでる
- 食べる度に症状がでる
人によって程度は様々ですが、酷いと牡蠣のエキスでできているオイスターソースでアレルギーがでることも。おかしいなと思ったら病院に受診して、検査を受けましょう。
また人によってその量は異なるので、はっきりとはいえませんが、食べすぎるとアレルギーが発症しやすくなることもあります。
牡蠣アレルギーがあるって知っているだけで、症状を見逃さずに病院にいくこともできるわ。
⑤お店で売っている牡蠣を食べる
海では有毒なプランクトンが大量発生することがあり、それを食べた牡蠣などの二枚貝が有毒化することがあります。
貝毒と呼ばれ、こうした牡蠣を食べると下痢や麻痺、嘔吐などの症状がでて、最悪の場合は死にいたることも。
貝毒が原因の食中毒は加熱しても防げないので怖いですが、牡蠣の生産地の自治体などで有毒プランクトンの発生状況や、貝毒の毒量の検査をして市場に出回らないようにしています。お店で売っている牡蠣は貝毒の心配はしなくて大丈夫です。
貝毒は2種類あります。
- 麻痺性貝毒
食後30分で舌などのしびれ。重症の場合、体が動かなくなる。最悪の場合は死にいたることも。
- 下痢性貝毒
食後30分から4時間以内に下痢などの症状が現れる。約3日ほどで全快。
牡蠣をお手軽に食べる方法
牡蠣を食べるときはいろいろ気を付けないといけないのが難点ですね・・・。授乳中は大変なことがたくさん。一人目の子なら授乳だけでなく、慣れない育児でストレスもたまりますし、二人目以降の子供で育児には慣れていても、上の子の面倒も見ながらとなると、何かと大変なことが多いです。
出きれば気軽に食べたいですよね。どうしたらいいのかおすすのめの方法を考えてみました。
飲食店で食べる
牡蠣を自分で調理すると、牡蠣を選んで、鮮度が落ちないように管理して、料理をするときは調理器具の消毒、しっかり火を通すなど手間がたくさん。
牡蠣の調理中に赤ちゃんが泣いてしまったら、しっかり手を石鹸で洗ってから抱っこしなければいけないですし、お世話をしている間に牡蠣を室温で放置してしまうかもしれません。
ならばここはやはり、プロの力を借りましょう。
飲食店なら注文して待っていれば、出来たての牡蠣料理が食べられます。お店で食中毒がでては大変なので、牡蠣の取り扱いはもちろん、しっかり火を通しながらも美味しく調理してくれます。
オイスターバーなど専門店が一番牡蠣を食べるにはいいかもしれませんが、気軽に赤ちゃんを連れていけるお店ではないですよね。
ファミリーレストランで牡蠣フェアをやっていることもありますし、定食屋さんなら座敷もあったりするので、赤ちゃんと食事しやすいお店を選びましょう。外に出ることで、気分転換にも繋がりますよ。
牡蠣メニューの多い時期は、食中毒が流行りやすい時期に重なることもあるので、赤ちゃんも自分も、体調がいい時に出掛けましょう。
レトルト食品・冷凍食品
レトルト食品
レトルト食品なら調理済でお家では温めるだけ。
食材は調理行程の前に加熱処理されるので、牡蠣にもしっかり火が通っています。長期保存もできますし、気になる添加物も意外と少ないことが多いんですよ。
レトルト食品についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
ただ、牡蠣のレトルト食品はカレーがほとんどなのでカレーは避けたい、という方は別の方法を選んでください。
冷凍食品
冷凍食品も授乳中の食卓の強い見方です。こちらも生ガキと比べて長期保存ができますし、味付けも済んでいるので少ない調理行程で出来立ての味を楽しめます。
定番のカキフライも揚げるだけで食べられます。揚げ方などパッケージに書かれている説明をよく読んで、しっかり火を通して食べましょう。
カキフライの他にも牡蠣のアヒージョや牡蠣のマリネなどレトルト食品とは違う調理方法の牡蠣をお手軽に食べることができます。
食べるとおっぱいが張って大変、赤ちゃんの母乳の飲みが悪くなる、ということなどなければ授乳中に食べても大丈夫よ。
買い出しは食材宅配サービスが便利
お家で食べるには買い出しが必要になりますが、ストックでたくさん買いたくても赤ちゃんを抱っこしているとたくさんは持てないし、移動に時間がかかってしまって冷凍食品は溶けるのが心配、何てこともありますよね。
食材宅配サービスを利用すると、玄関まで届けてくれるので欲しい分だけ重さを気にせず買えますし、すぐに冷凍庫にしまえます。
食材宅配サービスも検討してみようかな、と思ったらこちらの記事を参考にどうぞ。
野菜の美味しさにこだわっているサービスは、肉や魚介などの食材の安心安全にもこだわっています。より美味しくて安全な牡蠣を選びたい、というときはこちらで紹介している宅配サービスを使ってみてはいかがでしょう?
カタログや専用の注文ページで見つけたときが買いどきよ。
冷凍むき身牡蠣なら生牡蠣より使いやすい
料理が好き、出きるだけ手作りのものを食べたい、という方は冷凍のむき身牡蠣がおすすめです。
スーパーで牡蠣を買ってきて、1から料理をするのは大変ですよね。料理をしようと思って買っておいても、授乳中は赤ちゃんがいつもよりグズッたり、育児疲れで料理をする気になれないなど予定通りにいかないことも。
調理できずに日にちが経つと牡蠣の鮮度も落ちてしまいます。
そこで冷凍牡蠣の出番です。急速冷凍された牡蠣は新鮮さを保ち、生ガキより日持ちもして、品質もgood。食べる量も調節しやすいです。殻つきの冷凍牡蠣もありますが、むき身の方がすぐ使えてお手軽です。
冷凍のむき身を調理してでも食べたい、というあなたはきっと牡蠣が大好きなはず。楽天やアマゾンなどのネット通販ならいつでも購入することができます。
こちらは産地として有名な広島県産の大きな牡蠣を窒素凍結、という方法で瞬間冷凍させた、食べごたえのある美味しい牡蠣です。
授乳中に牡蠣を食べていいなら今すぐ食べたい、という牡蠣好きのあなたもきっと満足できますよ。
あなたも自分にあった方法で牡蠣を美味しく食べて、元気に赤ちゃんと過ごしてくださいね。
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まとめ
- 牡蠣には授乳中におすすめな栄養がたっぷり。
- 生食は食中毒のリスクが高いので授乳中は我慢する。
- 加熱するときは中までしっかり火を通す。目安は85℃以上で1分半以上の加熱。
- 体調の悪いときは食中毒のリスクも上がるので食べない。
- 食べ過ぎはNG。栄養面での目安は4~5個。10個位は大丈夫。
- 海で見つけた牡蠣は貝毒の心配があるので、買った牡蠣を食べる。
牡蠣は気を付けていても食中毒になってしまうこともある難しい食材ですよね。それは授乳中でなくても同じです。
100%安全ではありませんが、体調のいいときに、しっかりと加熱調理をすれば、授乳中でも食べて大丈夫。離乳食のレシピ本にも牡蠣メニューが載っていることもあるんですよ。
栄養もたっぷりで、食べれば免疫力アップにも繋がるので、牡蠣が好きなら授乳中も我慢せず食べた方がいいですね。美味しいものを食べるとストレス発散にもなります。
美味しいとついたくさん食べたくなりますが、食べ過ぎには気を付けてくださいね。
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