日本では「産後の床上げ」という言葉があるように、出産してから1か月程度は無理をせず水仕事はもちろん、ゆっくり体を休ませるようにと言い伝えられています。
それに対して、海外(例えばキャサリン妃で有名なイギリス)では産後の経過が良ければ、出産から24時間以内に退院をするのが基本で、すぐにいつもの生活を余儀なくされている国もありますよね。
今回は「産後、みんなはいつから料理をはじめているんだろう?しっかり休んだほうがいいのかな?」といった素朴な疑問や、母乳にも産後の体にも良いおすすめ料理などを含め、紹介させていただきますね。
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産後の料理、いつから始める?
みなさんは産後、ご実家に帰ってしっかり休まれましたか?それとも、出産前の生活に出来るだけ早く戻せるよう、忙しくされましたか? まずは、下の質問投稿サイトの質問をご覧ください。
質問者:私は産後も里帰りせず、主人と2人です。食事を作るのがきつかったので、退院後から昼と夕の2食を私の分だけ宅配弁当を頼んでいます。
主人は外で食べてきてもらったり、自分で買ってきてもらったりしてます。
そろそろ1か月たとうとしていますが、少し余裕が出てきたものの、3時間ごとに母乳をやったり寝不足でまだまだ食事を作るっていう気分でもなく、気が重いです。
皆さんはどの位からご主人の料理を作るようになりましたか?
引用: Yahoo!知恵袋
この質問に対しての回答投稿がこちらになります。
- 1人目、2人目の時は実家に1ヶ月お世話になったので1ヶ月後からは自宅で作るようになりました。産後1週間で主人のお弁当作りから始めました。
- 里帰りしてたので1ヶ月後ですねー。ちなみに双子じゃなかったら里帰りすらするつもりなかったので、産後すぐしていたと思います。
- 金銭的にもったいないから、宅配や出来合いは考えませんでしたから、辛くても退院当日からでしたよ。
色々な意見があるのが、おわかりいただけると思います。産後ゆっくり休めた人はのちに、女性の体を襲う更年期障害が軽くて済むと言われています。
頼るすべがない方は、出来るだけ赤ちゃんが寝ている間に一緒に休憩を取りましょう。
美味しい母乳を出すためにも、ストレスをためない事が1番です。あなた自身の心と体のケアも忘れないで下さいね。こちらの記事、参考になりますよ。
産後におすすめの食べ物や飲み物
産後に加えたい食べ物&飲み物
理想の1食の献立は例えば...白米・あさりの味噌汁・ほうれん草のおひたし・ひじき煮・納豆・鳥のささみの肉団子という感じです。
出産は出血を伴うものなので、バランスの取れた食事を心がけましょう。
おすすめ食品
- 白米
- 緑黄野菜や根菜
- 肉や魚
- 発酵食品
- 海藻類
出来るだけ必要な栄養素
- カルシウム(母乳の中のカルシウムに繋がる)
- 鉄分(貧血防止)
- 亜鉛や葉酸(貧血予防と子宮の回復を助ける))
- タンパク質(体力回復を助ける))
飲み物も身体に良いものを飲むようにしましょう。
- ルイボス茶(亜鉛などのミネラルが豊富。冷え性改善、安眠効果のあるお茶)
- たんぽぽ茶(ビタミン・ミネラル・鉄分などが豊富で、タラキサンシンという成分が血行を良くして、母乳の分泌を促す)
- 甘酒(栄養価が高く、ビタミンB群やアミノ酸が豊富。疲労回復、免疫力の向上、腸内環境の改善の効果あり。ノンアルコールの物を選ぶ必要があるから要注意!)
- ごぼう茶(食物繊維たっぷりで血液をサラサラにしてくれるお茶。便秘や乳腺炎の防止になるお茶)
- 青汁(葉酸、カルシウム、亜鉛、鉄分が豊富。野菜不足の時に飲むと良いでしょう)
産後に控えたい食べ物&飲み物
脂質の多い食品
チーズやクリームのような乳製品や揚げ物、ナッツ類や駄菓子は母乳が詰まる原因、そして赤ちゃんのアレルギーに繋がる恐れもあるので、出来るだけ控えるようにしましょう。
冷たいもの
アイスクリームや梨に柿は、体を冷やします。血流を悪くして質の良い母乳を作る妨(さまた)げになるので、出来るだけ控えるようにしましょう。
アルコールやカフェインを含む飲み物(コーラなど)
基本NGです。赤ちゃんの発育や肝機能そして、脳に影響が出る恐れがありますので、最低でも赤ちゃんが3か月になるまではノンアルビールで晩酌を楽しみましょう。
アルコールは、摂取してから30~60分後が最も母乳中のアルコール濃度が高くなります。摂取量に応じで、体内のアルコール分解時間が長くなります。搾乳して出しても、自分がアルコール臭ければまだ体内にアルコールは残っています。
うっかりということもありますが、母親であるという自覚をもって、赤ちゃんに接してあげてくださいね。
こちらの記事も是非、参考にしてみて下さい。
母乳生活にいいレシピ 3選
慣れない子育て、寝不足そして家事。家に戻ると一気に忙しくなりますよね。そんな時は栄養があって、疲れていても食べやすいメニューに限ります。私のおすすめを3つご紹介させていただきますね。
鳥の味付け鍋
鶏肉、特にささみやむね肉は淡白で脂肪分も少なく、タンパク質が豊富です。豆腐は消化も良く、緑黄色野菜はビタミンがたくさん含まれています。
血行や水分補給はもちろん、疲れているときでもさっぱりしているので体をいたわってくれる料理です。(タラのような白身魚でも代用可)
材料
- 鳥のむね肉 1枚
- 白菜、人参、春菊、キノコ類、豆腐、かぼちゃなどの野菜(なるべく緑黄色が良い)
- 昆布 1枚
- しょうゆ 大さじ4
- みりん 大さじ2
- ダシ 小さじ1
- 水 800cc
作り方
- 鳥のむね肉、豆腐とふんだんのキノコ類、緑野菜や白菜に人参、かぼちゃなどをお好みの大きさに切る。
- 昆布を敷いた土鍋に水を加え、ひと煮たちしたら野菜を加えて煮立たせる。
- しょうゆやみりんにダシを加えてひと煮たちしたら、味見をする。
ひじきと豆腐のハンバーグ
ひじきが入っているので、鉄分補給になります。出産後は特に貧血の症状も出やすいので、消化にいい豆腐やおろし生姜に鳥ひき肉を加えることでバランスの良い1品として食卓に並べることができます。
材料
- 絹ごし豆腐 1丁(重石をして水切りしたもの)
- 生姜(お好みで)
- 鳥のひき肉 200g程度
- ひじき 15gほど
- 長ネギ 1本
- パン粉 大さじ2
- 卵 1個
- ごま油 小さじ1
- サラダ油 大さじ1
- 塩コショウ(少々)
- しょう油 大さじ3
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ2
- 水溶き片栗粉 大さじ2
作り方
- ボウルに鳥のひき肉(脂肪分低いもの)、すりおろし生姜、水きり絹ごし豆腐、ひじきに細かく切った長ネギ、パン粉、卵にごま油、塩コショウを加えてこねる。
- フライパンに油をしいて、ハンバーグに焼き目をつける。
- 両面に焼き目がついたら、酒・みりん・しょう油・片栗粉などでとろみを出しながら味付けをする。
トマトと野菜のお味噌汁
ダイエットスープとしても有名なこの5種野菜入りのスープ。便秘を解消できるスープは。産後に加える1品としておすすめです。
母乳で水分が持っていかれやすい母体。便秘に悩んでいるママは多いです。発酵食品を加えて、健康維持にも努めましょう。
材料
- 人参 1本
- ピーマン 2~3個
- 玉ねぎ 2個
- ホールトマト 1缶
- セロリ 1本
- キャベツ 3枚
- 味噌 大さじ1杯半
- ダシ 小さじ1
- 水 (トマトの缶を使って量った水)3杯分
作り方
- 野菜を1口大に切る。(好みの大きさで良い)
- 鍋に野菜とホールトマト、そしてトマト缶を使って量った水を加える。
- クツクツと野菜が柔らかくなるまで15~20分ほど煮込む。
- ダシと味噌を加えて味を調える。
*なんでもバランスが大切です。1品だけでは良い母乳は出ませんのでご注意ください。必ず白米と主菜も忘れず一緒に召し上がってくださいね。塩分も全て控えめになっています。参考にこちらの記事も読んでみて下さい。
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野菜の豆知識
ブロッコリー
葉酸やビタミン類がたっぷりで、抗酸化力のある緑黄色野菜。濃緑で花蕾が固く引き締まっているものを選ぶと良い。
小松菜
カルシウムの含有量も高く、料理で幅広く使える野菜。葉先までピンとしていて、緑色が鮮やかなものを選ぶと良い。
納豆
葉酸、鉄、カルシウムと合わせて3拍子そろった、うれしい食品です。手軽に食べられるので便利。
高野豆腐
カルシウムと鉄分豊富の乾物の王様。栄養満点の大豆製品です。長期保存ができるところも魅力。
かぼちゃ
皮の緑色が濃く、ずっしりと重い肉厚のものを選ぶと良い。皮にはβ-カロテンが特に豊富です。
小魚
カルシウムが豊富で、おやつとしても食べられる、日本人にとってなじみ深い食品。味つきの場合は塩分・糖分に気をつけて下さい。
人参
たった30gで1食に推奨されるビタミンAが摂れます。色が鮮やかで表面がなめらかなものを選びましょう。
困ったときの助け舟:わんまいる
引用:わんまいる
国産食材にこだわった栄養バランス満点の料理と無添加の宅配サービスです。助けて~!と、子育てに煮詰まった時は1つの選択肢として、考えてみるのもいいかもしれません。
この記事では、ミールキットの宅配サービスについてを比較しています。参考に読んでみて下さいね。
まとめ
- 産後の料理は1か月後から始めるのが理想的
産後のおすすめ食品
- 白米
- 緑黄野菜や根菜
- 肉や魚
- 発酵食品
- 海藻類
産後に必要な栄養素
- カルシウム(母乳の中のカルシウムに繋がる)
- 鉄分(貧血防止)
- 亜鉛や葉酸(貧血予防と子宮の回復を助ける)
- タンパク質(体力回復を助ける)
母乳をしている間のNG食品と飲み物
- 資質の多い食べ物
- 冷たいもの
- カフェインやアルコール
栄養レシピのご紹介は簡単で美味しいもの3選
- 鶏肉と野菜たっぷりの鍋物(母乳に必要な水分と栄養を無理なく補給できる)
- ひじきと豆腐のハンバーグ(海草物は貧血予防と鉄分補給につながる)
- トマトと野菜のお味噌汁(発酵食品は健康維持と便秘予防につながる)
産後の床上げどおりに、体を休める期間は3‐4週間が理想です。でも、なかなかそうは行かないのが現実ですよね。赤ちゃんが寝ている間に一緒に息抜きや睡眠をとるようにしましょう。
ちょっと疲れたな~とか、子育てにイライラするなって思ったら、無理をせず「わんまいる」のような無添加で体に良い宅配サービスを利用してみるのもおすすめです。
初めての出産はもちろん、姉妹が増えるご家庭も様々な壁にぶち当たることもあると思います。楽しい子育てになるように、ご家族の協力のもと、リラックスを心がけてみてくださいね。