出産してお家に帰って子育てにも少し慣れてきた頃、ふと気づいたら食欲旺盛な自分がいる。出産前はこんなに食べていたっけ?と疑問に思いながらも、授乳をすると食べても食べてもお腹がいっぱいになってくれません。
授乳中に食欲が止まらない!とほとんどのママが悩むのではないでしょうか?そこで今回は、授乳中の食欲についてを掘り下げていきます。理由がわかれば不安も減りますし、対処もできます。ぜひ、参考にしてくださいね。
——–
——–
Sponsored Link
授乳中の食欲が止まらないのはどうして?
食欲が止まらない。
ただいま、授乳中のママです。
授乳中はおなかが空くといいますが、まさに食欲旺盛のピークなんです。
菓子など甘いものはよくないとわかってはいるのですが、
やめられません。なんでこんなに食べたくなるのでしょう…?
自分の食欲にかなりビビってます。授乳中のママさんってみんながみんなそうなんでしょうか??
引用:Yahoo!知恵袋
よく、こういった質問がネットにもありますよね。授乳中のママのあるあるでもあります。
理由①エネルギーが必要になる
授乳中に食欲が止まらないのは、授乳はとても多くのエネルギーを消費するからです。
母乳のカロリーは、およそ100mlで約65kcalです。1日に赤ちゃんが飲む母乳の平均は、約800mlと言われています。そのため、母乳を作るには520kcal前後のエネルギーが必要になるのです。
1日あまり動かなくても、授乳をしただけでハードな運動をしたのと同じくらいのカロリーが使われるため、食べても消費されてしまいお腹が空くのです。
理由②ホルモンの関係
授乳中に食欲が止まらなくなるのは、レプチンというホルモンが影響しています。レプチンは「抗肥満ホルモン」または「満腹ホルモン」などと呼ばれていて、食欲を調整する働きをしてくれます。
しかし、授乳期はレプチンの分泌が減ってしまいます。産後、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが急激に減ってしまうことに関係しています。
エストロゲンはレプチンの分泌量を増やす作用があるのですが、産後、エストロゲンの量が減るためレプチンの分泌も減ります。レプチンの分泌が減ると、食欲を抑える働きが弱くなってしまい、食べても満足感が得られないのです。
授乳中の食欲はいつまで続くの?
授乳中の食欲は、生後5カ月頃からスタートする離乳食が始まればだんだんと収まってきます。
離乳食を始めたばかりは、赤ちゃんがほしがる時に母乳を与えます。しかし、3回食になると母乳を与える回数は減っていきます。早い子だと、1歳になる頃には卒乳する赤ちゃんもいます。
また、産後に減ってしまったエストロゲンは、半年から1年ほどで妊娠前の状態に戻ってきます。エストロゲンの分泌が増えると共にレプチンの分泌も増え、先程お話ししたようにレプチンの分泌が増えるので満腹感を得られやすくなり、食欲は抑えられてきます。
さらに、赤ちゃんが成長すると一緒に遊んだり、お出かけしたりと家の中で過ごす時間も減ってきます。すると、自然と食べものの事を考える時間が減るので食欲も落ち着いてくるでしょう。
授乳中はどの位食べていいの?
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準の概要」によると、成人女性が1日に摂取して良いカロリーは活動量によっても違いますが、2,000kcal前後です。授乳中はプラス350kcalが必要になります。
3食を食べるとすると、1食あたり780kcal前後の食事ができます。授乳中は、摂取カロリー以内で食べるように心がけましょう。
Sponsored Link
授乳中 食欲が止まらない時の対処法5つ
産後に食欲が止まらないと、体型が気になって食事制限をしてしまうママもいると思います。
- 水分や汁物を多く摂る
- 小分け食べをする
- 間食を食べる
- よく噛んで食べる
- 薄味にする
①水分や汁物を多く摂る
白湯やお茶など、温かいノンカロリーの飲みものを選んで下さい。水分を多く摂って空腹感をまぎらわせましょう。
こちらには母乳にいい飲みものが載っているので参考にしてくださいね。
また、汁物を多めに摂るのも効果があります。温かい汁物を飲むと体が温まるので血行が良くなり、血液でできている母乳の出も良くなるだけでなく、交感神経の働きが落ち着き食べ過ぎを防いでくれます。
母乳は約80%が水分でできているので、普段よりも多くの水分が必要になります。
②小分け食べをする
食事をしてもすぐにお腹が空いてしまう場合は、食べる回数を増やしてみましょう。食事の間隔が短くなるので、空腹を感じにくくなります。
ただし増やすのは食事の回数だけで、1日の食事量は変えないでくださいね。
③間食を食べる
育児で疲れた時には、お菓子のおいしさに癒されますよね。間食でお菓子を食べるのは決して悪い事ではありません。少し食べるだけでも心が満たされ、食べ過ぎを防げます。
食べ過ぎ防止のために、あらかじめ量を決めてから食べるようにしましょう。間食は1日200kcalまでなら良いとされています。
④よく噛んで食べる
普段の食事をしっかりよく噛んで食べるようにしましょう。噛む事で脳の満腹中枢が刺激されると、食欲を抑えられます。
根菜やきのこ類、切り干し大根などの乾物を取り入れるのもおすすめです。きのこ類や切り干し大根には食物繊維が豊富なので、授乳中になりがちな便秘改善につながります。
⑤薄味にする
濃い味付けの料理は、食べていくうちに食欲をわかせてしまいます。料理を作る際の調味料に工夫をしてみましょう。ダシをしっかり効かせた料理は、薄味でも満足感が得られます。
また、うま味が強い食材を使えば調味料はあまり使わず、素材の味で料理する事ができます。
食欲が止まらなくても気をつけてほしい事
授乳中の食欲が止まらないからといって、過度な食事制限は母乳の質の低下やストレスの原因となります。
赤ちゃんが飲む母乳は、ママの血液から作られています。ママが過度な食事制限をして口から栄養を摂取しないと、母乳に栄養が送られなくなります。そうすると、栄養のない母乳となり質が落ちてしまいます。
また、ママが食べるのを我慢してストレスを溜めると、オキシトシンというホルモンに影響を及ぼす可能性があります。オキシトシンは別名「幸せホルモン」とも言われ、ママが幸せを感じた時に分泌されます。
オキシトシンは母乳を作るのに必要なホルモンで、ママがストレスを感じると分泌されにくくなり、母乳の出が悪くなる場合があります。過度な食事制限はしないで、バランスの良い食事をしてストレスは溜めないようにしましょう。
——–
全国宅配もできるウェルネスダイニングはこちら↓から!
——–
まとめ
- 授乳中に食欲が止まらないのは理由がある
- 授乳中に食欲が止まらないのはカロリー消費とホルモンのせい
- 食欲は授乳が終われば収まってくる
- 授乳中は成人女性の1日摂取カロリー2,000kcal前後プラス350kcal程度食べる
- 食欲が止まらない時の対処法を実践してみる
- 食欲が止まらなくても過度な食事制限はせずストレスは溜めない
出産後は食欲が止まらないというママも多いですよね。授乳をすると、赤ちゃんにもエネルギーを与えないといけません。そうなると、どうしても食べないといられないというのは仕方ない事です。
しかし、食欲に任せて食べているといざ授乳がなくなった時に産前の生活に戻すのが苦しくなります。なので、授乳中にもある程度食欲のコントロールはしておきましょう。
ただ、我慢をしすぎるとストレスが溜まり母乳にも影響があるので、赤ちゃんにもママにも栄養が行き渡るような食生活を心がけましょうね。
全国宅配もできるウェルネスダイニングは、こちら↓から。
たまにはこういうのにも頼って、上手に育児していきましょう!
手を抜きたい時もある、でも食事には最低限こだわりたい、あなた向けです。
レンジでチンですぐ食べられる宅配食の他に、15分で作れるお料理キットもありますよ~。