毎年おいしいチョコレートが発売されていますね。妊娠前からチョコレートを楽しんでいたお母さんもいると思います。
赤ちゃんが生まれてからは夜間のお世話もあるため疲れを感じやすくなっています。疲れた時に食べるチョコレートおいしいですよね。
でも、「チョコレートを授乳中に食べて大丈夫なのかしら?赤ちゃんに母乳を通して影響はあるのかしら?」と疑問に思うお母さんも少なくないはずです。
この記事ではチョコレートの授乳と赤ちゃんへの影響、赤ちゃんへの影響を最小限にするためのおススメの摂り方を紹介しています。
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チョコレートの授乳への影響
成分
チョコレートはカカオ豆からできています。
このカカオ豆の種子を焙煎、磨砕したカカオマスを主原料とし、これにカカオバター、砂糖、ミルクなどを混ぜて固めてできるのがチョコレートです。
カカオバターとは、カカオの脂質分のことでカカオ豆の約50%を占めます。
チョコレートにはタンパク質、食物繊維、糖質、脂質、ミネラル類、テオブロミン、カカオポリフェノール、が含まれています。
①食物繊維:腸内をきれいにして、便秘予防にもなります。
②カカオポリフェノール:ポリフェノールには血圧を低下させる作用、動脈硬化予防、アレルギーの改善、脳の活性化等の作用があります。
③テオプミン:大脳皮質を刺激し、集中力や記憶力を高めます。また、精神安定に作用し、リラックス効果も発揮します。
④カフェイン:リラックス効果や疲労回復、運動機能や感覚を高める作用があるため、眠気覚ましにも効果的です。また、お肌のシミも予防するので美容にも効果的です。
チョコレートの表記
お菓子の表記を見ることはありますか?チョコレートにももちろん表記があるのですが、どんなルールがあるのでしょうか。
まずはチョコレートの区分についてです。生地の成分や量によって以下の4区分に分かれます。
- チョコレート
- 準チョコレート
- チョコレート菓子
- 準チョコレート菓子
上の表を見ると、「チョコレート生地」には脂肪分は入っていませんが、「準チョコレート生地」には18%以上脂肪分が入っていることがわかります。
以下にチョコレートの表記についての表をあげて説明します。
上記2つの表を合わせて見ていくと、「チョコレート」にはカカオの量が多く、「準チョコレート菓子」になるとカカオの量は少なくなるけれど、脂肪分やナッツや他の糖分などが増えていくことがわかります。
適量ってどのくらい?
チョコレートは母乳への影響はほとんどないですが、食べすぎはよくありません。
菓子・嗜好飲料は食生活の中で楽しみとしてとらえられ、食事全体の中で適度にとる必要があることから、イラスト上ではコマを回すためのヒモとして表現し、「楽しく適度に」というメッセージがついています。1日200kcal程度を目安にしてください。
引用:農林水産省
上記の引用を参考にすると、板チョコレート約35gが200kcalに相当します。
食事の適量(どれだけ食べたらよいか)は性別、年齢、身体活動量によって変わってくるのであくまでも目安です。
板チョコレートだと35gを目安にしましょう。
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赤ちゃんへの影響
カフェイン
チョコレートで一番赤ちゃんへの影響が心配になるのはきっとカフェインのことだと思います。
チョコレートの種類にもよりますが、ミルクチョコレートにはほとんどカフェインが含まれていないので赤ちゃんへの影響は少ないです。しかし、他にカフェインを含む食品(コーヒー、紅茶、緑茶など)を摂ることで赤ちゃんに影響が出てくる可能性が考えられます。
チョコレートのカフェインはカカオマスに含まれています。ミルクがなくカカオマスが40~60%のチョコレートのことをダークチョコレートといい、カフェインの量もミルクチョコレートに比べると多くなります。
以下に引用を用いて詳細を見ていきます。
チョコレートのカフェイン含有量は、コーヒーやお茶に比べると多くはありません。「明治ミルクチョコレート」1枚(50g)のカフェイン量はレギュラーコーヒー1杯(150ml)の1/6程度、「チョコレート効果72%」個包装1枚(約5g)は1/15程度です。
2017年に「Medications and Mother’s Milk(お薬と母乳)」という本が発売されていて、その中でカフェイン「安全」のカテゴリーに入っています。母乳に含まれるカフェインの量はお母さんが摂った0.06~1.5%という少量で、カフェインの血中最大値は通常摂取1~2時間後です。
例えば、お母さんが「明治ミルクチョコレート」1枚(50g)を食べると、10mgのカフェインを摂ったことになります。そのうち、母乳には0.0006~0.015mgのカフェインが含まれるということです。
なので、母乳に含まれるカフェインの量は少ないけれど、摂取時間に気をつければ赤ちゃんへの影響も最小限に抑えられます。
ところで、お母さんが摂取する過剰といわれるカフェインの量は一日に750mg以上です。カフェインの過剰摂取になると赤ちゃんが不機嫌だったり、泣きやすかったり、睡眠に影響が出やすくなります。
もし、赤ちゃんがカフェインの取りすぎで不機嫌だったり泣きやすかったりする場合には、チョコレートを含めたすべてのカフェインを取るのを控えましょう。
赤ちゃんは体の機能が未熟なため、母乳を通して摂ったカフェインの量が半分になるまでに新生児では4日程度、3-5ヶ月の赤ちゃんでは約14時間かかります。
アルコールが入っているチョコレート
アルコールは授乳中は避けるほうがいい飲み物ですね。しかし、アルコールがチョコレートと相性がいいのも事実。アルコールが入っているチョコレートを誤って食べてしまうお母さんもいると思います。
アルコールは摂取してから30~60分後に母乳にも影響が出てきます。
海外では1スタンダードアルコール(純アルコール12.5ml)摂取した後には2時間授乳を控えるように、と母乳育児をするお母さんに伝えています。
アルコールを含むチョコレートにそれほどの量が入っていることはありません。しかし、念のために2時間授乳を控えるほうが良いでしょう。
「搾乳してそれを捨てる」という人もいるかもしれませんが、お母さんの血液中にアルコールがある状態には変わりないので対処法に含まれません。なので、水分をしっかり取り、しっかり時間を空けましょう。
チョコレートが食べたいときにおススメの摂り方
授乳後に食べる
カフェインは摂取後1~2時間後に最大値となるため、授乳してからチョコレートを食べることをお勧めします。そして、次の授乳まで2時間以上あけるようにしましょう。
1日分を小分けする
一度食べ始めると、なかなか止められない人は少なくないと思います。そんなときには一日に食べる量を決め、一日分に小分けして食べすぎになるのを防ぎましょう。
糖分や脂肪分の摂りすぎ防止にもなります。
ダークチョコレートは避ける
ダークチョコレートにはミルクチョコレートに比べてカカオマスが多く含まれているので、カフェインの量も多くなります。ダークチョコレートをどうしても食べたいときにはカカオの量が少ない商品を選ぶようにしましょう。また、量も控えめにしましょう。
替わりになるものを選ぶ
カフェインはカカオマスに含まれています。ホワイトチョコレートにはカカオマスが原料として使われていません。なので、カフェインが入っていません。ホワイトチョコレートなど、カカオマスが原料として使われてないチョコレートを試してみましょう。
買わないようにする
チョコレートの誘惑はなかなか手ごわいですよね。。チョコレートを買って家にあるから食べてしまう、ということもあると思います。そんなときには思い切ってチョコレートを買うのを止めてみるのも一つの方法です。
授乳中は疲れやすいから買い物に関しては宅配サービスを使うのも考えてみたらどうかしら。以下の記事を参考にしてみてね。
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まとめ
- チョコレートは授乳中でも食べてよい。
- 母乳や赤ちゃんへの影響も少ない。
- 食べすぎるとチョコレートの糖分や脂肪分で太りやすくなる。
- アルコールが入ったチョコレートを食べたときには十分授乳間隔をあける。
- 食べすぎないように上手にチョコレートを食べるようにする。
最近のチョコレートは柔らかかったり、クッキーなどの内容物が入っていたりとたくさんの種類があります。
新商品が出ると試してみたくなるし、一度食べ始めるとなかなか止められません。今回の記事で、チョコレートが母乳や赤ちゃんへの影響が少ないと分かったので安心です。
しかし、食べすぎはよくないので摂り方に気をつけなければいけません。
授乳中でも上手な摂り方でチョコレートを楽しみましょう!
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