産後は育児に家事にと大忙しで、疲れも溜まって甘いものが食べたくなる時があります。でも、授乳中は糖分や油分の多いものはなるべく控えるようにと言われていますよね。
そこで、授乳中の甘いもの補給に良いとされているのが「干し芋」です。さつまいもを干しただけで余計な添加物など加えられていないので、体にいいものだというのはなんとなくわかります。
では、授乳中に干し芋を食べるならどのくらい食べていいのでしょうか?いい事ばかり言われていますが本当なのでしょうか?そんな疑問に迫っていきたいと思います。
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授乳中 干し芋を食べても大丈夫?
昨日お友達が、実家からたくさん干し芋が届いたからって私にも分けてくれたんです。干し芋なら授乳中に食べても大丈夫ですよね?授乳中は制限が多いので何を食べていいのかわからなくなってしまいました…。
授乳中に干し芋は食べても大丈夫です。むしろ、間食に良い食べものとしてすすめられています。
干し芋は甘くておいしいですが、授乳中にあまり摂らない方が良いとされている砂糖を使った人工的な甘さではなく、自然の甘さを利用して作られています。
その甘さがあるので、授乳中に甘いものが食べたい時にも向いています。腹持ちが良く少しの量で満足する事ができるため、授乳中の間食としてすすめられているのです。
干し芋は直射日光が当たらない気温が10℃以下の場所に保管しておくと、おいしく保存できます。なので、冷蔵庫に入れておくのが良い保存方法になりますね。食べる時には、トースターで温め直してから食べてください。
また、干し芋は授乳中に摂取した方が良い栄養素をたくさん含んでいます。
干し芋の栄養
干し芋は原料がさつまいもだけなので、栄養分もさつまいもと変わりません。ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、カリウムなどたくさんの栄養素が含まれています。
ビタミンB
ビタミンBは糖質をエネルギーに変える時に必要な栄養素です。ビタミンBが不足すると、糖質の分解機能が低下します。手足や脳の神経に異常が起き、疲れやすくなったり肌荒れや代謝が悪くなります。
産後は疲れやすいですし、代謝も悪くなると血行が悪くなって母乳の出が悪くなってしまいます。
ビタミンC
干し芋に含まれるビタミンCは、りんごの10倍です。ビタミンCには、免疫力を高めてくれる効果があります。産後、疲れが溜まっていると免疫力も下がって体調を崩しやすくなります。
ビタミンE
ビタミンEは、ホルモンバランスの調節や血流改善などをする働きがあります。産後はホルモンバランスが不安定になるので、大事な栄養素です。また、血流の流れが良くなれば、血液からできている母乳の出も良くなります。
鉄分
鉄分は、血液を作る時に必要なヘモグロビンの原料となります。授乳中は、血液からできている母乳を与えているので慢性的な貧血状態になっています。貧血防止に摂りたい栄養素です。
カリウム
カリウムは血液の中にある余分なナトリウムを体の外へ出して、むくみを解消してくれます。授乳中にナトリウムを摂り過ぎると、血液がドロドロになって乳管が詰まりやすくなり、乳腺炎へと繋がります。乳腺炎予防にも必要な栄養素です。
干し芋を食べて起こる影響や注意点 3つ
干し芋は栄養もあり、授乳中のおやつには最適と言われています。しかし、授乳中に摂取する時には様々な影響もあるので注意が必要です。
①カロリーオーバー
干し芋は、間食として食べる事が多いですが、成人女性の1日に摂取する間食のカロリーは、200kcal以内が理想的です。
干し芋のカロリーは100gで303kcalと、元がさつまいもなだけに結構高めです。そのため、食べ過ぎるとすぐにカロリーオーバーになってしまいます。
②便秘になる
干し芋の原料はさつまいもです。さつまいもは、食物繊維が多い野菜ですが摂り過ぎると腸への負担が大きくなって便秘の原因になります。
食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、さつまいもは両方の食物繊維を含んでいます。しかし、割合的には不溶性食物繊維が多く、摂り過ぎると腸の水分を吸収してしまいます。
母乳は、約80%が水分だと言われていて授乳中の体は水分不足におちいりがちです。そこへ、不溶性食物繊維を多く摂ると腸の中で便が固まってしまい、便秘になってしまいます。
③母乳の質の低下
干し芋は間食として食べますが、芋類なので食べ過ぎるとお腹に溜まります。そうするとお腹いっぱいで他の食事が摂れなくなり、栄養が摂取できなくなります。
授乳中は、母乳から栄養を与えないといけないのに赤ちゃんへ送る栄養が摂れず、母乳の質が悪くなってしまいます。
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干し芋を食べるなら・・・
干し芋を食べる時には、水分と一緒に摂って食べ過ぎないようにしましょう。授乳中に摂る飲みものは、こちらの記事でおすすめのものを紹介しているので参考にしてください。
また、干し芋は、硬いものもあるのでゆっくり良く噛んで食べてください。そうする事で、早食いを防ぎ満腹感が得やすくなります。干し芋の他にも授乳中におすすめなおやつが載っているので、参考にしてください。
食べ過ぎなければ便秘解消の効果はあるので、食べ方や食べる量などに注意して食べるようにしてくださいね。
おすすめ干し芋レシピ
干し芋はおやつとして間食で食べるという人も多いのではないでしょうか。しかし、元をたどればさつまいもなので料理にも使える食材なんです。
干し芋ごはん
普通のさつまいもごはんのお芋よりも干し芋は甘みが凝縮してるから、噛むほどに甘さが出てくるんだよね。干し芋の甘みが際立つようにシンプルな味付けになってるよ。
引用:cookpad.com
◎材料(2人分)
・干しいも…100g
・米…1.5合
・水…適量
・☆酒…大さじ1
・☆みりん…大さじ1
・☆塩…小さじ1/2
・黒炒り胡麻…少々
→詳しいレシピはコチラから
干しいもご飯 by liqueur☆
干し芋さつま汁
干し芋だけじゃなくて他の野菜もたっぷり食べられるよ。干し芋が水分を吸収するから柔らかくなって食べやすくなるの。温かい汁ものは、血行を良くしてくれるから、授乳中の献立に取り入れるといいよ。
引用:cookpad.com
◎材料(4人分)
・〇干し芋…5枚位
・〇キャベツ…1/8個
・〇人参…1/2本
・〇玉ねぎ…1/4個
・〇油揚げ…1枚
・〇小ネギ(あれば)…適量
・豆腐…1/2丁
・味噌…大さじ2.5
・ほんだし(顆粒)…小さじ1.5
・水…3カップ
→詳しいレシピはコチラから
干し芋のさつま汁! by ミルキーハウス*イヴ
干し芋の肉巻き
焼き肉のタレを使えば味付けをしなくても味が決まるよね。豚肉はビタミンB1が豊富だから、疲労回復に効果的よ。産後、疲れてスタミナ切れになった時にでも作ってみてね。
引用:cookpad.com
◎材料(8個)
・豚肉…8枚
・干し芋…小8枚
・焼き肉のたれ…大さじ1
・油…適量
→詳しいレシピはコチラから
*干し芋の肉巻き* by コロmama
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まとめ
- 授乳中に干し芋は食べても大丈夫
- 干し芋にはビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、鉄分、カリウムなど授乳中に欠かせない栄養素が豊富
- 干し芋の1日摂取目安量は65g(197kcal)程度
- 干し芋は意外と高カロリーなので1日間食摂取目安量の200kcal以内にする
- 食べ過ぎると便秘や栄養バランスを崩すなど体に悪影響が出るので注意する
- 干し芋を食べる時は食べる量や食べ方に工夫する
授乳中に食べる甘いものには気を遣います。干し芋は天然の甘みなので、食べても罪悪感は生まれなくてすみますね。
しかし、干し芋も食べ過ぎると体に悪い食べものになってしまいます。せっかく、授乳中にも食べていい甘いものですから気をつけながら食べましょう。
産後は毎日がめまぐるしく過ぎていきますが、たまにはゆっくりとした時間を過ごすのも大切です。そんな時には、お茶と干し芋で一息ついてみるのもいいかもしれませんね。
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