夏に流行する三大夏風邪の一つと言われているヘルパンギーナ。「夏だから…」なんて油断してると、感染しちゃいます。
感染症にかかると出席停止になる場合も、ありえます。ヘルパンギーナも出席停止になるんでしょうか?
そんな疑問やヘルパンギーナについてご紹介します。
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三大夏風邪
三大夏風邪とは、ヘルパンギーナを含む手足口病、プール熱(咽頭結膜炎)をまとめた言い方です。
毎年、夏頃になると子供がかかる病気で症状も割と風邪に近いことから、三大夏風邪と呼ばれています。
そう言われると思って、僕が比較してみたよ!
見分けるには、主にどの場所に症状が出るかを見れば、判断しやすいかもね。
あっ、プール熱(咽頭結膜炎)だけは、出席停止になるから気をつけて!
でも…
もっともーっと詳しく知る事も大事だから、ここから他の”三大夏風邪”も知っておいてね。
“手足口病”は、発疹が出てくるの?↓↓
“プール熱(咽頭結膜炎)”は、目がかゆくなるの?↓↓
その中でもやっぱり私は、ヘルパンギーナが気になるかも。ヘルパンギーナはどんな病気なの?
ヘルパンギーナって?
ヘルパンギーナは、エンテロウイルスのコクサッキーウイルスA群が原因のウイルス性の感染症です。
ヘルパンギーナの原因になっているウイルスの型はたくさんあるので、そのうちの一つに感染して治っても、また別のウイルスに感染するので、何度も感染してしまいます。
感染しやすいのは、90%が5歳以下の子供です。
特に1歳のうちは、まだ免疫が完全じゃないので、かかりやすくなります。
大人がかかると、髄膜炎や脳炎、心筋炎になる危険があるから、僕達も注意しなくちゃね。
飛沫感染
口内にできている水疱 (すいほう) の中のウイルスが咳やくしゃみをすると排出されます。そのウイルスを、他人が吸い込むと感染します。
接触感染
ウイルスが付着した手で、目や鼻などの粘膜を触って感染します。唾液や鼻水にもウイルスはいるので触ると感染します。
経口感染
ウイルスが食べ物や飲み物に付いていて、食べたり飲んだりすると感染して、腸で菌が増殖します。
症状
ヘルパンギーナは、潜伏期間があります。感染してから、2〜4日のうちに次のような症状が出てきます。
①発熱
普通の風邪とは違って、体が痛くなったり鼻水がでたりする前触れもなく、突然39.0℃前後の高熱が出ます。
これが、ヘルパンギーナの発症のサイン。
②口内に水疱
発熱した後に、口やのどの内側に直径約2mmの水疱が、数個〜数十個出てきます。
のどの天井部分やのどちんこを中心に出てくる場合が多く、舌や頬の内側にも出てきます。
時間が経つと水疱はつぶれてきて、潰瘍 (かいよう) やびらんになって痛みが出ます。
また、水疱が潰れて痛いので食べ物が食べられなくなります。
③口内の水疱・のどの痛み(咽頭痛)
水疱もあって、のども赤く腫れてきて痛くなります。
熱は2〜4日で下がって体が楽になり、1週間くらいで口の中の水疱も消えてきます。
合併症
ヘルパンギーナになった時の合併症はこんな病気。
無菌性髄膜炎
脳や脊髄をおおう髄膜に炎症が起きる疾患。
症状は、発熱や頭痛、嘔吐です。さらに重症化すると、意識障害やけいれんを起こす。
急性心筋炎
心筋と呼ばれる心臓の筋肉に炎症が起きる疾患。
症状は、発熱や筋肉痛といった風邪の初期のような症状から始まり、動機や息苦しさ、胸の痛み。
合併症になるのは、かなり珍しいと言われています。
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ヘルパンギーナになったらどうする?
熱が出るだけだと、「風邪かな?」と思いますが、だんだん水疱も出てきます。
そんな時は、すぐに病院へ!
ヘルパンギーナは、ウイルスが原因の病気なので、残念ながら抗生剤は効かないのです。
治療法
ヘルパンギーナには、抗ウイルス薬があるインフルエンザとは違って、コレが効く!といった特効薬はありません。
対症療法しかないんです。
病気の根本的な原因に対しての治療じゃなくて、その時の症状を緩和させるために行われる治療法。
(例:痛みに鎮痛剤を与えるなど。)
お家での過ごし方
安静
熱が高いと暑いので、エアコンはつけてあげましょう。温度だけじゃなくて、湿度も気にして快適な空間を作ってあげて下さいね。
食べ物・飲み物
食べる時に口やのどにできた水疱が痛いので、食べられなくなる子が多いです。
そんな時は、ゼリーやプリン、アイスクリーム、冷ましたスープなど口の中を刺激しないで食べられ、飲み込む時も喉に負担のかからないものがおすすめです。
また、飲み物は栄養が取れる牛乳や経口補水液がおすすめ。
お風呂
熱があってだるい時には、無理して入れないで下さい。汗をかいて気持ち悪かったら、よく絞った濡れタオルで拭いてあげましょう。
寝る
首筋、わきの下、ももの付け根など、大きな血管が通っている場所を氷まくらなどで冷やしてあげましょう。
パジャマは薄い素材を着させて、布団もタオルケットなどで通気性を良くしてあげて下さい。
ヘルパンギーナは、口やのどに水疱ができて痛いので、食べ物や飲み物を口から取るのが難しくなります。
そのため、脱水症状になってしまう子供もいます。暑い時期の発熱なので、熱中症にもなりやすいです。
なので水分の補給には、かなり気を配ってあげましょう。
- おしっこが少ない。
- 泣いても涙が出ない。
- 唇が乾燥している。
- 皮膚を引っ張っても戻らない。
こんな症状があったら、脱水状態の疑いがあるので、早めに病院に行きましょう。
ヘルパンギーナは出席停止になるの?
幼稚園や保育園など、子供達がたくさんいる場所は、飛沫感染をする感染症が流行るとすぐに広がりますよね。
その流行を防ぐために、学校保健安全法の学校感染症が規定している感染症にかかった子供は、出席停止になります。
学校保健安全法学校における保健管理に関し必要な事項を定めるとともに、学校における教育活動が安全な環境において実施され、児童生徒等の安全の確保が図られるよう、学校における安全管理に関し必要な事項を定め、もって学校教育の円滑な実施とその成果の確保に資することを目的(第1条)とした法律である。
引用:Wikipedia
でもヘルパンギーナは、学校保健安全法の中では出席停止の感染症には、指定されていません。
そのため、出席停止にはなりません。
いつから登園しても良いかはそれぞれの、幼稚園や保育園に任されています。
なので、ヘルパンギーナになった事を伝えれば何かしらの指示はしてくれるはずです。
いつまで休まなきゃいけないなどの、決まった期間はありません。なので、熱が下がって子供の体調が良いなら、登園しても大丈夫です。
ヘルパンギーナを防ごう!
特に周りの人に感染させやすいのは、症状が出ている急性期(熱があり、口内に水疱がある状態)です。
ただ、熱も下がり水疱も無くなって体は治ってきてもウイルスが完全にいなくなったわけじゃないんです。
ウイルスは、口から約1〜2週間、便から約2〜4週間は排出し続けます。
ヘルパンギーナの感染拡大を防ぐには、、、
とにかく手洗い、うがい!!
免疫が下がっていると感染しやすくなるので、ストレスを溜めず、栄養と睡眠を良く取って規則正しい生活を心がけましょう。
- マスク
- ハンドソープ
- うがい薬
- 除菌シート
- ウイルス除去スプレー
- 消毒用アルコールジェル
ドラッグストアで買えるので、気づいた時に買っておくといざという時、心強いはず。
マスクは、外から帰ったら必ず変えた方が良いと言われているので、たくさん用意しておいても無駄にはなりません。
自分の子供の感染予防ももちろんですが、自分の子供が感染した時に、他の子供への感染を防いでくれます。
子供をウイルスから守るためにパパやママも、必ず手洗いをしっかりして下さいね。
…うがいも忘れずにね!
まとめ
- ヘルパンギーナは、三大夏風邪の一つ。
- 感染経路は、接触、経口、飛沫が主になる。
- 感染したら安静にして、脱水症状には気をつける。
- ヘルパンギーナは法律上は出席停止じゃないけど、幼稚園や保育園によるので、確認が必要。
- 予防には、手洗い、うがい、マスクは必須。
いや、もうわかりきってるよ!!
って感じですが、やっぱり手洗い・うがい・マスクが大事なんですよね。
もちろん自分達が感染しないようにってのもありますが、周りにウイルスを撒き散らさないで感染を拡大させないのも大切です。
ヘルパンギーナは”夏風邪”とあなどるべからず。きちんと予防して、夏を満喫しましょう。
BBQに花火大会、海に行ってスイカ割りもしないと!
ヘルパンギーナになんて、かかっているヒマはないぞ〜。
どうやって見分ければいいの?