「我が子にはできるだけのことをしてあげたい」そうお考えのパパママはたくさんいらっしゃるはず。最近は、赤ちゃんのうちから習い事をさせてるご家庭も多いですよね。でも、習い事をはじめる前にお家でできることがあります。
それが、「絵本の読み聞かせ」です。実は「読み聞かせ」には意外にも嬉しい効果が盛りだくさん。
今回は、絵本の読み聞かせ効果を解明すると共に、読み聞かせのポイントもご紹介していきます。
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絵本の読み聞かせって効果あるの?
「小さいうちから絵本を読み聞かせると、頭が良くなる」「絵本の読み聞かせをすると、感情が豊かなこどもに育つ」なんて言う話を聞いたことがありませんか?
読み聞かせって効果あるの?
子供の脳は急激に発達し、脳の80%は3歳までにできあがり、6歳になる頃には90%が完成すると言われています。
そのため、赤ちゃんの時から脳に刺激を与えるということは、とても重要なことなのです。特に、絵本の読み聞かせは赤ちゃんのうちから始められる、大変効果的な方法なのです。
平成29年度「保護者に対する調査の結果と学力等との関係の専門的な分析に関する調査研究」でも、幼少期に読み聞かせをしてもらった子供の方が、そうでない子供よりも学力が高い傾向にあることが報告されています。
読み聞かせは継続するべし
絵本の読み聞かせをスタートするのに、早すぎることはありません。生後1ヶ月くらいから、どんどん読み聞かせをしていきましょう。もちろん、簡単な絵本からでOKです。
そして、何より大切なのが「継続すること」です。読み聞かせは、小学校に入学する6才頃に辞めてしまうご家庭が多いのですが、10才頃まで続けてみましょう。
10才頃まで読み聞かせを続けると、その後の学力にも差が現れます。頭の良い子が本を読むのではなく、習慣的に本を読んでいる子の頭が良くなるのです。
絵本の読み聞かせでこんなに良いことが!
単語をたくさん覚える
絵本を通して色々な言葉やその意味を学ぶと、子供は覚えたばかりの言葉を積極的に使うようになります。赤ちゃんのうちは上手く話せなくても、学んだ言葉はきちんと身になっていますよ。
小さいうちに読み聞かせをしてもらっている子供はそうでない子供に比べて、6才になる頃には約2,000字も多くの単語を習得しているそうですよ。
考える力、読み解く力がつく
「なんでこうなったんだろう」「つぎはどうなるのかな」読み聞かせを続けていると、自分で考えるようになっていきます。
また、ストーリーを理解したり、言葉の意味を読み解く力がつきますので、将来はあらゆる教科に欠かせない「読解力」を身につけることができます。
本を読んだり学習する習慣がつく
読書は「未知との出会い」でもあります。読み聞かせをすることで、子供は本を読むことが好きになり、文章を読むことが苦ではなくなります。
また、本を読むことで集中力が高まり、将来的には勉強にも集中して取り組めるようになるのです。
感情が豊かになる
「うれしい」「たのしい」「かなしい」「こわい」、パパママに読み聞かせをしてもらいながら色々な気持ちを共有することで、子供は色々な感情を学んでいきます。
感情が豊かになるということは、人の気持ちを分かってあげられるようになる、ということです。学力が高まるだけではなく、人としても素敵なこどもに育ってくれるでしょう。
想像力を豊かにする
絵本の読み聞かせには、感情だけでなく想像力も豊かにしてくれる効果があります。
テレビアニメでは絵が動くのを見ていることしかできませんが、絵本なら自分のペースで読むことができるので、「つぎはどうなるのかな」と想像力を働かせることができるのです。
ストレスに強くなる
絵本を読み聞かせるとき、パパママは子供をお膝の上にのせてあげたり、お顔を近くに寄せて聞かせてあげますよね。
この「近い距離での読み聞かせ」によって、子供の脳内でオキシトシン(幸せホルモン)が分泌されます。パパママの愛情を近くで感じられて、子供の幸せ度が上がるのです。
幸せホルモンが分泌されると、ストレスへの耐性が強くなったり、心に余裕ができて心の優しい子に育ってくれます。
ママの時間が増えた!
普段から読み聞かせをしていると、そのうちこどもが自分で絵本をめくるようになって、気がついたら一人で夢中になっている、ということがあります。
忙しいママも、赤ちゃんが絵本に夢中になってくれれば家事に集中できますし、つかの間のリラックスタイムを楽しめるかも。
ぐずっている我が子を置いて家事をするよりも、絵本に夢中になってくれていた方が罪悪感もなくなりますよね。
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読み聞かせのポイント
タイトルと作者を読み上げる
最初に絵本のタイトルを読み上げることで、タイトルから「どんなおはなしなのかな」と想像できるようになってきます。
赤ちゃんのうちは理解できなくても、だんだん「絵本にはタイトルがある」ということを理解するようになり、そのうちタイトルからお話の内容を想像するようになります。
また、作者名も読み上げてみましょう。成長するにつれて、日本人の名前、外国人の名前の区別がつくようになってきます。
子供の反応を見ながら読む
赤ちゃんのうちは、読み聞かせてあげても集中できなかったり、すぐに飽きてしまって、絵本そっちのけになってしまうでしょう。時には、ページをパラパラとめくって遊ぶだけ、ということもあります。
でも、これは決して悪いことではありません。赤ちゃんのうちは、ストーリーを理解することよりも、絵本に興味を持つようになることが大切なのです。
まずは絵本に興味を持ってもらえるように、子供の様子を見ながら話すスピードや声のトーンなどを変えてみましょう。
面倒だからといって省略しない
子供、特に赤ちゃん向けの絵本は、繰り返しの文章が多いですよね。なぜかというと、子供は「繰り返しのリズム」が大好きだからです。
面倒だからと言って省略されてしまうと、子供の楽しみは半減・・・もしかしたら、8割減になってしまうかも。これでは、絵本に興味を持ってくれないですよね。
また、繰り返し読むことで、その言葉は子供の知識になっていきます。とくに赤ちゃん向けの絵本は繰り返しのフレーズがたくさん出てきますから、省略せず頑張って最後までやり遂げましょう。
パパみたいに読み聞かせをする
ハーバード大学による研究で、パパが絵本を読み聞かせた方が、ママが読み聞かせるよりも子供にとってメリットがあるという結論が発表されました。
女性と男性では、根本的に読み聞かせの仕方が違うようです。一般的に女性は事実に基づいた質問をする傾向にありますが、男性は抽象的な質問が多く、子供が自分で考えなければならないような話題になりがちだからです。
例えば、ママは絵本のストーリーに沿って話をする傾向にありますが、パパの場合は、絵本を読み聞かせている間でもちょっとしたきっかけで話が脱線し、別の話題で子供と盛り上がることが多いのです。
【0才児向け】読み聞かせにおすすめの絵本
生後1ヶ月~2ヶ月頃
赤ちゃんが泣き止まないとき、機嫌が悪くてぐずっているとき、お歌を聴かせてあげると、たちまち機嫌が良くなることありませんか?
赤ちゃんは、リズミカルな音やお歌が大好き。生まれて間もないこの時期は、リズムよく読み聞かせができる絵本がぴったりです。
もこもこもこ
じゃあじゃあびりびり
うたえほん
あかちゃんとお母さんのあそびうたえほん
どんどこももんちゃん
生後3ヶ月~5ヶ月頃
生後1~2ヶ月頃はぼやっとしていた視界も、この頃になると、ちょっとずつ色やかたちを認識することができるようになってきます。
そのため、この時期に読み聞かせる絵本も、「色」や「かたち」がテーマの絵本が良いでしょう。赤ちゃんの興味をぐっと引きつけてくれること、間違い無しです。
まるさんかくぞう
なーんだ なんだ
しましまぐるぐる
あおくんときいろちゃん
フレデリック
生後6ヶ月~7ヶ月頃
おすわりや、寝返りができるようになる頃。赤ちゃんの目線も変わって、色々な物に興味を持つようになります。
読み聞かせをしながら、一緒にからだを動かせるような絵本を選んであげると、赤ちゃんも喜んでくれますよ。
いないいないばあ
おつきさまこんばんは
ぎゅうぎゅうぎゅう
ぎゅうってだいすき
あかちゃんたいそう
生後8ヶ月以降
生後8ヶ月以降になるとハイハイができるようになり、ますます色々なものに興味を持つようになります。目につくものは何でも触ってみたり、口に入れてみたりしたくなる時期です。
絵本も、赤ちゃんが思わず触りたくなるようなものを選んでみましょう。赤ちゃんにとっては、絵本も「おもちゃ」のひとつなのです。
はらぺこあおむし
どうぶついろいろかくれんぼ
赤ちゃん絵本セット
がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん
かわいいあひるのあかちゃん
まとめ
- 絵本の読み聞かせは、こどもの学力に大きな影響をもたらす。
- 読み聞かせは、生後6ヶ月~から始め、10才頃まで続けるべし。
- 絵本の読み聞かせは子供の学力だけでなく、人間性をつくる上でも役立つ。
- 読み聞かせのポイントは「タイトル・作者コール」「反応をみる」「省略しない」そして、「こどもに考えさせるように話しかける」
- 絵本は、子供の成長に合わせて選んであげるべし。
読み聞かせは、パパママと赤ちゃんのコミュニケーションでもあります。忙しいパパママこそ、絵本の時間を大切にしてくださいね。
また、赤ちゃんのうちから読み聞かせを続けることで、我が子の「強み」や「良いところ」を最大限に引き出してあげられるようになります。
早速「読み聞かせのポイント」を意識しながら、絵本の読み聞かせをスタートしてみましょう。