テレビなどで見かける「はしか」や「風疹」。どんな病気か詳しくは知らないよーって方、多いんじゃないでしょうか?実はこの2つ、風邪やインフルエンザと違って、ワクチンを打っておくことで防げる病気なんです。
特に、赤ちゃんがほしくてママになるのを夢見ている人、ぜひ知ってください!そういう人が身近にいるよって人は、この記事を見せてあげてください。あとから後悔したくはないから…。はしか・風疹の症状や対応方法、生まれてくる赤ちゃんを守る方法を紹介します。
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はしか・風疹って?
関東方面で流行ってるとか…
風疹って妊娠中にかかるとおなかの中の赤ちゃんに障がいが出ちゃうやつだよ
そしたらね、妊娠中におじさんが風疹にかかっちゃって。
知らずに私まで風疹にかかってたらと思うと……ゾッとするよ
みなさんは、はしかや風疹について知っていますか?
私たち夫婦のように、名前は知ってるけど…って方、多いんじゃないでしょうか?私も友だちから聞いてびっくりしました。赤ちゃんに障がいなんて…、聞いただけで怖いですよね。
知っていれば防げることも、知らなければどうしようもありません。自分の子は自分にしか守れない!後悔したくはありません!だから、この機会に、私たちと一緒にはしか・風疹について勉強してみませんか?
●風疹…はしかと症状が似ているが、短い期間で治るので「三日はしか」ともいう。合併症はなく、はしかに比べて症状が軽い。だが、妊婦がかかると「先天性風疹症候群」(あとから詳しく説明します!)を発症することがある。
こうしてみると、風疹のほうが軽そうですね。もう少し詳しく見ていきたいけど、どっちも見ると頭がごちゃごちゃになりそうだったので、わかりやすくまとめてみました!
このこと知らないでマスクつけてる人、けっこう多いと思う
恐怖!!先天性風疹症候群って?
先天性風疹症候群が怖い理由
妊婦さんが風疹に感染すると、おなかの中の赤ちゃんも風疹ウイルスに感染して先天性風疹症候群(CRS)になってしまいます。風疹は春に流行することが多いので、CRSの子どもは秋から冬に生まれることが多いんです。
CRSの主な症状は、心疾患・難聴・白内障の3つです。でもそれだけじゃなくて、網膜症・肝脾腫・血小板減少・糖尿病・発育遅滞・精神発達遅滞・小眼球……いろんな症状が現れてしまうんです。
妊娠週別の発症頻度
妊婦さんの中でも、妊娠初期の方はとくに注意が必要です!妊娠週数が早ければ早いほど、風疹ウイルスに感染したママのおなかの中の赤ちゃんがCRSを発症するリスクが高くなります。
妊娠8週 → 35%
妊娠12週 → 18%
妊娠16週 → 8%
また、風疹ウイルスに感染した人の中で15%は症状が出ない不顕性感染の可能性があるので、ママが無症状でも子どもがCRSだった………ということもあるんです。油断はできません!妊娠前にぜひワクチンの接種を!
治療法
主な治療法は手術です。たとえば、難聴であれば人工内耳(頭の中に音を伝える機器を埋め込む)手術とか、白内障であれば濁っている部分を摘出する手術とか。大変ですね。それに、手術をしても完全に良くなるわけではないんです。聞き取りにくさや遠近の調節のしにくさなどの困難は残ってしまいます。
ちなみに、、妊娠中は「はしか」も危険です!妊娠中にはしかに感染した妊婦さんの約30%が、流産だったり早産だったりと安定した妊娠経過をとることができませんでした。そしてそれは、はしかに感染した2週間以内に起きてるんです!
少しでもリスクを減らせるなら、ワクチンを打っておきたいよね
よければ見てみてください。
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はしか・風疹にかかりたくない!MRワクチンって?
どっちも混ざってるから、一回で済んだよ
なるほど。はしかや風疹を予防するためのワクチンは、MRワクチン(麻しん風疹混合ワクチン)っていうんですね。両方混ざってるってことはけっこう高いのかなー?副反応とか費用面も知っておきたいですよね。
ワクチンの副反応は?
ワクチンを受けてから約1週間後に20%の人が発熱、10%の人に発疹が出ます。症状は自然に治まります。
ワクチンを受けられない人もいる?
妊婦さんは、残念ながらワクチンを受けることはできないんです。それは、ワクチンがおなかの中の赤ちゃんに影響してしまう可能性があるからです。
なので、妊活中の方は妊娠前にワクチン接種を済ませておくといいですよ。ただし、接種後2か月は避妊が必要なので注意しましょう!!
小児の接種費用
費用はかかりません。無料です!うれしいですね。1歳と小学校入学前(年長)の2回、定期接種としてMRワクチンを受けることができます。
ちなみに、MRワクチンを1度接種すると95%、2度接種すると99%の免疫がつきます!定期接種で2度も接種できるなんて、ママにとってはとても安心できますね。
成人の接種費用
残念ながら、実費負担になります。どこの病院で受けるかにもよりますが、だいたい8千円~1万円ほどかかります。けっこう髙いですね。なので、まずは病院に相談して抗体価(自分がどれくらい免疫を持っているか)を調べてもらってから、ワクチン接種を検討する!ってやり方でもいいと思いますよ。
ワクチン費用の助成制度
大人のワクチン接種にかかる費用を一部助成してくれる市がけっこうあるみたいですよ!助成額は3千円、5千円、全額負担など、各市役所によって様々でした。
また、全員が対象ではなく、「妊娠希望の女性」や「妊娠している女性の配偶者」、「抗体価が××以下」とこまかく条件が設定されているため、助成制度の利用を考えている方は、自分が住んでいる市役所の問い合わせてみるといいですよ。
もし、はしか・風疹に感染したら?どうすればいい?
では、もしワクチンを打ってもらう前に、はしかもしくは風疹にかかってしまったら…。そういうときこそ、慌てずに対応することが大切です!どう対応したらよいのか、みていきましょう!
医療機関にかかるときの注意点
はしかや風疹は感染する病気です。いきなり病院へは向かわずに、はしかか風疹にかかった可能性を伝えて医師の指示を仰ぐようにしましょう。また、同じ理由で、公共交通機関はできるだけ使わずに、途中でコンビニに寄ることも避けましょう。
家庭内での対応
大量に汗が出るので、こまめに水分補給を行いましょう。また、はしかの場合は様々な合併症への不安もあるため、症状の経過に注意することが必要です。
妊娠中に感染した場合の対応
産婦人科にはたくさんの妊婦さんがいます。慌ててしまう気持ちはわかりますが、まずは、かかりつけの産婦人科に電話し、感染した可能性があることを伝えてください。そして、医師の指示を仰ぎましょう。
もし自分が感染していたら…、そう考えると焦ってしまうものです。それが子どもやおなかの赤ちゃんにも影響があると思えばなおさら。でも、まずは『病院に電話』ですよ!
小さな子どもがいるママ・パパは、子どもが熱を出すたびにひやひやしてしまいます。はしかや風疹の症状じゃないみたいだけど、熱が…。そういう場合もあるので、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
ノロ・ロタウイルス感染症についてはこちら↓↓
突発性発疹についてはこちら↓↓
まとめ
- はしかの症状は、発熱・発疹・風邪症状・口の中に白い斑点ができる。脳炎、肺炎といった合併症もある。
- 風疹の症状は、微熱・発疹・耳の後ろのリンパ節の腫れ。
- はしか・風疹はワクチン接種で予防しよう!手洗い・マスクでは予防できない。
- 妊婦が風疹に感染すると、胎児の成長に影響が出る(先天性風疹症候群)。主に、心疾患・難聴・白内障。
- はしか・風疹に感染したときは、事前に医療機関に電話し、医師の指示を仰いで受診しよう!
はしかは脳炎などの合併症が、風疹は先天性風疹症候群が、怖いですよね。どちらも子どもに一生ついてまわる障がいにつながってしまうことも。誰もがわが子には元気に成長してもらいたいものですから。
自分の子は自分で守る!ワクチン1つでほぼ100%予防できるんですもん!まずは、パパ・ママ・おじいちゃん・おばあちゃん、周りの家族みんなで予防しましょう。今目の前にいる子、これから生まれてくる子の未来のために……。