お乳を美味しそうに飲む我が子、とっても可愛いですよね。
でも、いつかはお乳離れする日が来るもの。
実はお乳離れにも、断乳と卒乳の2種類があるんです。
今回は、断乳、卒乳の方法と進め方について見ていきましょう!
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断乳と卒乳
断乳と卒乳の進め方についてお話しする前に、まずは断乳と卒乳の違いやタイミングについて確認していきましょう。
断乳、卒乳って何が違うの?
- 断乳とは・・・ママの意思と都合で授乳を経つこと。
- 卒乳とは・・・赤ちゃんが自然と母乳を欲しがらなくなるまで待つこと。
断乳は、赤ちゃんがおっぱいをまだ飲みたいと思っていても強制的にお乳離れさせることです。
断乳を決意させる理由は人によって様々ですが、仕事復帰や妊娠といった理由で断乳を決意されるママさんもいます。詳しくは後ほどご紹介しますね。
反対に、赤ちゃんが大きくなれば授乳回数が減り、その分ご飯をたくさん食べるようになりますので、卒乳まで待つママさんもいらっしゃいます。
ちなみに、赤ちゃんが自分でおっぱいを欲しくなくなるように仕向けるのも卒乳方法の一つです。こちらも後でご紹介します。
断乳、卒乳っていつ頃?
実は、「断乳、卒乳はいつ頃までに」という決まりは無いのです。先輩ママさんたちの体験談では、1~2歳頃に断乳、卒乳した赤ちゃんが多いみたいですが、長いと3歳くらいまでおっぱいを欲しがる赤ちゃんもいます。
WHO(世界保健機関)が発行する「補完食~母乳で育っている子供の家庭の食事」 (外部リンク) では、2歳頃までは赤ちゃんが欲しがるだけ母乳をあげた方が良いとしています。
ただ、これはあくまで発展途上国の様に、離乳食などで十分な栄養を赤ちゃんに与えられない状況を踏まえて決められていることなので、衛生的で食べ物が手に入りやすい日本では2歳前に断乳、卒乳したからといって何ら悪影響はありません。
母乳の役割は、栄養と水分補給。下記ができるようになれば、断乳、卒乳を検討できる時期と言えるでしょう。
- 赤ちゃんの歯が生え始めてきて、1日3回離乳食を食べられるようになってきた
- 声をかけたりすると反応するようになった
- 歩き回るようになった
断乳、卒乳の良いところ、悪いところは?
断乳の良いところ
- ママも赤ちゃんもぐっすり眠れるようになる
- 離乳食をモリモリ食べる様になる
- お出かけするときのストレスがぐっと減る
- ママが好きな物を食べられるようになる
お乳を飲まない分、ごはんをたくさん食べる様になったとも言ってたわね。
あとはカフェインがダメだからって、ママも授乳中はずっと大好きなコーヒーを我慢してたでしょ?
好きな物が飲めるようになってストレス解消になったんじゃ無い?
赤ちゃんの夜泣きがひどくて・・・そんな方は、こちらの記事もご覧くださいね。
断乳の悪いところ
- 赤ちゃんが情緒不安定になる
- なかなか慣れないと夜泣きがひどくなる
- 乳腺炎やおっぱいが張るなどのお乳トラブル
まだお乳が出るけれど断乳する場合、母乳が出てくる乳腺という場所が炎症を起こしてしまう場合があります。お乳が吸われなくなって溜まってしまい、自分ではうまく搾乳できずに詰まってしまう為です。
主な症状は
- 乳房が張って痛くなる
- 乳房が赤くなったり、しこりができたり、熱を持つようになる
- 母乳の色が黄ばんでくる
- 頭が痛くなったり熱が出たり、風邪の様な症状が出始める
このような症状がでたら、お近くの病院(産婦人科か乳腺外科)に行きましょう。
卒乳の良いところ
- 栄養ばっちり!風邪も引きにくい
- 赤ちゃんの心が安定する
こちらの記事を見ておけば更に心強いですよ。
卒乳の悪いところ
- ママへの負担が大きくなる
育児に疲れた・・・そんなときはこちらの記事も見てみてくださいね。
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どうやって断乳、卒乳させるの?
断乳させたい場合
要チェック!断乳させる前に
「断乳してから、赤ちゃんが笑わなくなってしまった」「おっぱいをあげなくなってから、赤ちゃんが一日中寝ていることが多くなった」どちらも断乳を経験したママたちの体験談です。
おっぱいを辞めさせるということは、少なからず赤ちゃんに取ってストレスとなることがあるのです。大好きなおっぱいがいきなり飲めなくなってしまったら赤ちゃんもびっくりしてしまいますし、とっても悲しくなりますよね?
断乳をスタートする前に下記を実践すると、赤ちゃんのストレスも最小限に抑えることができますよ。
- 卒乳の絵本を読み聞かせて、おっぱいを辞める時が来ることを見せておく
- 断乳の目標日を決めて、カレンダーを見ながら「この日にはおっぱいバイバイだよ」と繰り返し伝える
- 授乳時間を少しずつ減らしてみて、慣れたら授乳回数も減らしてみる
- 卒乳の日になったらおっぱいをあげるのを辞めて、たくさん遊ばせたりおでかけしたりして気分を紛らわせる
断乳の方法
前項の「断乳に向けての下準備」が順調に進んだら、いよいよ断乳をスタートしてみましょう!
①ができたら② 、②ができたら③、という様に段階的に進めていきましょう。
- 離乳食の量を毎食少しずつ増やします。食後はおっぱいをあげずに、お水やお茶を飲ませてあげてください。
- ご飯の時以外におっぱいやミルクを欲しがるようであれば、「ちょっとだけだよ」と言って少しだけ飲ませてあげてください。
- 慣れてきたら、本格的に断乳しましょう。赤ちゃんがおっぱいやミルクを欲しがっても、おっぱい(ミルク)はあげないようにします。代わりにお水やお茶を飲ませたり、おもちゃで遊ばせたりして赤ちゃんの気をそらしましょう。
断乳は「○○日に断乳する」と決めて結構するのが一般的ですが、断乳日の○○日前までに①~②までを終わらせて・・・という風に具体的なやり方が決まっているわけではありません。
赤ちゃんの体調や様子を見ながら、断乳決行日まで余裕をもって上記の②まで完了しておくと良いでしょう。
パパにできること
断乳はママと赤ちゃんの間で進めていくもの、と思いますよね。もちろん直接的にはそうなのですが、断乳がすんなり行かないときはパパの協力が必要不可欠です。
- お風呂と寝かしつけ
- お散歩、お出かけ、遊び相手になる
特に夜泣きがひどく寝かしつけの際におっぱいをもらっている赤ちゃんは、断乳しても夜泣きがなかなか止まない事が多いです。そんなときは、パパが寝かしつけてあげましょう。
ママが近くにいると泣けばおっぱいをもらえるという意識がありますが、パパしかいない=おっぱいがない、と認識し諦めてくれますよ。
あとは、お外でも室内でも良いので、遊び疲れてぐっすり眠れるくらいたくさん遊ばせてあげましょう。お乳が無ければ寝れなかった赤ちゃんも、疲れてぐっすり眠ってくれるようになりますよ。
「察して」っていうのは男には通用しないこと多いんだよね。むしろ下手に動くと邪魔かな?って思っちゃうし。
卒乳させたい場合
赤ちゃんが大きくなってくれば、いつかはおっぱいを卒業するする日が来ます。卒乳させたい場合は、赤ちゃんが自らおっぱいを飲まなくなるまでゆったりと見守る事が大切です。
おっぱいは赤ちゃんにとって精神安定剤のようなものでもあるので、パパママがきちんと赤ちゃんとスキンシップをとったり愛情表現をしていると、赤ちゃんも心が落ち着いて卒乳に繋がる事があります。
一方で、卒乳するよう促す方法もあります。
- おっぱいに絆創膏を張ったり、キャラクターの絵を描いたりする
- 日中にたくさん遊ばせてあげる
- おっぱいの量と回数を少しずつ減らしてみる
それにしてもおっぱいに絆創膏貼るのが効くの?
それからお乳を欲しがらなくなったんだって。
先輩ママたちの武勇伝
断乳と卒乳。それぞれの違いや取り組み方はわかりましたが、実際に先輩ママさんたちはどんな理由で断乳、または卒乳することにしたのでしょうか。早速武勇伝を聞いてみましょう。
断乳を決意したママたち
赤ちゃんがなかなかお乳離れできなくて、そんな赤ちゃんを見るママさんも辛かったりして・・・。
断乳を決意した先輩ママたち。その理由は様々ですが、主に下記の理由が挙げられます。
- 夜泣きがひどく体力の限界だった
- こどもがおっぱい星人になった
- 仕事に復帰するため
- 妊娠したため など
まずは寝かしつけの母乳を辞めて、次第に日中も断乳をしました。
最初はお乳を飲みたくて夜もずっとギャン泣きだったけど、そのうち諦めてお乳無しでも寝てくれるようになりました。
おっぱいが大好きすぎて、飲みもしないのに勝手におっぱいを出したり、乳首をつねって遊ぶようになったの!
お乳があんまり出なくなってからも続いたので、思い切って断乳しました。
少しずつお乳の量を減らしてみたんだけどなかなか慣れてくれなくて大変だったな。ただ日中は保育園に預けなきゃいけないので、心を鬼にして断乳しました。
あとは次の子を妊娠した場合、お乳をあげられるのは妊娠中期くらいまでなんだって。妊娠が理由で断乳したママさんも多いよ。
ママばかりが辛い思いをするべきじゃ無いしね。
共働きのご家庭向けに。こちらの記事もご参照くださいね。
卒乳させたママたち
- おっぱい以外のものに興味を持ち始めた
- 保育園に通うようになった
- ママが風邪で寝込んでる間に
- 赤ちゃんがあまり執着しなかった など
遊ぶと体力を使うからか離乳食もたくさん食べてくれるようになりました。そうしたら自然とおっぱいも飲まなくて大丈夫になったんです。
なんだかあっさり卒乳しちゃって私の方が寂しかった(笑)
もちろん、保育園に通っててもおっぱいが欲しくて泣き止まない赤ちゃんもいるのだけれど、うちの子は元々執着してなかったというか(笑)
通い始めの頃は保育園から帰ってきてからおっぱいをあげてたけど、そのうち卒乳してました。
虫歯に繋がるみたいだよ。
母乳と虫歯母乳には、7パーセントほどの乳糖と呼ばれる糖分が含まれています。
母乳を寝ながら与えたり夜間に与えたりするなどした場合、就寝時や夜間は唾液の分泌量が少なくなるために自浄作用の効率が悪くなり、むし歯の原因菌にとっては好ましい環境状態が維持されることになります[2]。
むし歯と母乳の関係を調べた日本における研究[3]によれば、2歳の時点で母乳を長期間飲んでいた乳幼児群は断乳した群と比べて、むし歯になった子供も平均したむし歯の数も統計的に有意に多かったことが分かりました。
一方でその生活習慣をみたとき、母乳群では「間食の時間が決まっていない」が統計的に有意に高かったそうです。
このように母乳を与え続けた群では、むし歯の発症に影響を与える他の要因においても好ましくない傾向が見られています。
断乳後、卒乳後の我が子
断乳だから良いとか、卒乳の方が良いとかではなくて、ママさんと赤ちゃんに合った方法でお乳離れができればいいよね。
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まとめ
- 断乳は、ママの意思でお乳を辞めること。卒乳は、赤ちゃんが自然とお乳を卒業すること。
- いつまでにお乳を辞めなければいけない、と決まっているわけではない。あくまでママと赤ちゃんのペースで進めることが大切。
- 断乳させる場合は、いきなりお乳を辞めるのでは無く、徐々に慣れさせる事が大切。
- 卒乳させる場合は、赤ちゃんのペースに合わせてゆったり見守る。
- 断乳、卒乳の理由は人それぞれ。人の意見に流されず、自分たちにあった方法を選ぼう。
子育ての方法は時代と共に変化していますので、「はやく断乳した方がいい」「卒乳まで待ちなさい」などと、周りからとやかく言われることもあるかもしれません。
ですが、大切なのはママの環境です。もちろんどのママさんも赤ちゃん第一で育児をされていると思いますが、ママ自身の意思も大切にしてくださいね。
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