あなたのお家にはどれだけのおもちゃがありますか?そして、どんなおもちゃがあるでしょうか。
クリスマスや誕生日、年に2回しか買っていないのに、お家はおもちゃであふれている。毎日仕事や家事でいそがしいと、子供の世話をそんなおもちゃに頼ってしまいますよね。
でも、こんなにたくさんのおもちゃは子供に必要なのかな、本当に必要なおもちゃだけでいいのに・・・そう思っていませんか?
今回は、子供におもちゃはいらないんじゃないかなと思っているママへ、本当に必要なおもちゃを選ぶ3つのポイントをご紹介します。
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なぜおもちゃを買うのか
「なぜ、子供におもちゃを買うのか」こう聞かれたら、どう答えるでしょうか。
- クリスマスや誕生日など、一年に一度しかない記念日だから
- 買い物の時に静かにしていて欲しいから
- ママが家事などで忙しく、1人で遊んでいて欲しいから
おもちゃを買い与えることが自己満足になっていたり、自分の存在価値を確かめるものになっていたとしたら、そのおもちゃは本当に子供のためになっているでしょうか?
「遊び」の環境づくりを行なっている企業である「ボールネンド」では、おもちゃをこのように表現しています。
わたしたちは、子どもが遊ぶ時に使う玩具を「成長に欠かすことのできない生活の道具」だと考えています。狭義の意味での“オモチャ”を含め、机、いす、草花や小枝、小石でさえも、自身をとりまくすべてのものが、子どもにとってはあそびを生み出す道具。
引用:ボールネンド
買ってもらえなかった親世代
こちらに世代別に聞いた「子供の頃に欲しかったおもちゃ」を調査した結果があります。
・「仮面ライダーの変身ベルト。とにかく持っている子どもがうらやましかった記憶がある」(男性/46歳/その他)
・「ファミコンのカセット。友達はたくさん持っていたのに、うちは厳しくてあまり買ってもらえなかった」(女性/41歳/マスコミ・広告)
・「たまごっち。流行っていた世代だから。みんな持っているから欲しいといったら、だめだといわれた」(女性/34歳/小売店)
今の子供と違い、私たち親の世代は外で遊ぶ方が多かったのではないでしょうか。家の中ではかくれんぼや、家具を何かに見立てて遊んだりした経験がある人もいるかもしれませんね。毎日「どんな遊びをするか」を考えていたのが私たち親の世代です。
おもちゃを増やさないコツ 〜おさえておきたいポイント3つ
せっかく買っても、しばらくすると遊ばなくなってしまうおもちゃを増やさないためには、どうしたらいいでしょうか? ポイントを3つにしぼってご紹介します。
その① おもちゃの種類を増やさない
おもちゃの種類とは、全く別の遊び方をするものということです。
子供に物を与えすぎると、どうなる?
トレド大学でおもしろい実験が行われました。1歳半〜2歳半の子供達に、おもちゃが「4個しかない部屋」と「16個ある部屋」で遊んでもらうという実験です。おもちゃの種類は一般的なものから知育玩具までさまざま。
結果はこうなりました。
- 「4個しかない部屋」で遊んだ子供たちは、「16個ある部屋」で遊んだ子供たちに比べて、1つのおもちゃで集中して遊んでいる時間が2倍近くにもなった
- 「4個しかない部屋」で遊んだ子供たちの遊び方が、非常に創造的だった
- 「16個ある部屋」で遊んだ子供たちは、次から次へと遊ぶおもちゃを変えていた
おもちゃが多すぎると、1つのおもちゃでどう遊ぶか考えるより他のおもちゃが気になってしまいますよね。反対に、おもちゃが少ないと遊び方を工夫するということが、この実験からわかります。
おもちゃの適正量を決めておく
では、どうしたらおもちゃの種類を増やさずにすむでしょうか? それは「どんなおもちゃをどれだけ持っているか」ということを、子供が把握できるようにしておくことです。
- 3歳ころ…段ボールで2個くらい
- 5歳ころ…段ボールで3個くらい
- 7歳ころ…段ボールで4個くらい
適正量を決めておくことで、それ以上はおもちゃを持たない、新しいおもちゃを買う時には今あるおもちゃを処分してから、というルールも作りやすいですね。シンプルな決め事は子供にとっても守りやすくなります。
また、おもちゃを片付ける場所も決めやすくなるので、子供が自分で片付けしやすく、忙しいママは助かりますね。
その② 子供が主体になるおもちゃを選ぶ
おもちゃには2種類ある
- 子供が「遊ぶ」おもちゃ
- 子供が「遊ばされる」おもちゃ
子供が「遊ぶ」おもちゃ
子供が考え、工夫することで遊び方が変わるおもちゃ。つみきやブロック、折り紙、トランプ、お人形などは、子供の遊び方によって、おもちゃが変化していきます。
子供が「遊ばされる」おもちゃ
遊び方が決まっていて、子供がそれに従うおもちゃ。テレビゲームや電池で動くおもちゃなどは、例えば「Aのボタンを押すとキャラクターがジャンプする」「このレバーを上に動かすと車が前進する」など、おもちゃの動作に子供が従えば遊ぶことができます。
あそび道具は、使い手である子どもが主役となり、工夫次第で多様なあそびへと発展するものがよいと考えています。子どもだましではなく、媚を売るものでもない。子どもが「したい」と思ったことを叶えてくれる多様な機能を持つもの。
引用:ボーネルンド
子供が「遊ぶ」おもちゃで集中力がつくようになる
遊び方が決まっていないおもちゃは、自分が主体になって好きなように遊ぶことができます。「つみきを人形のベットにしよう」「トランプをお金の代わりにしてみよう」「新聞紙を丸めて剣にしよう」「お鍋にブロックを入れてお料理しよう」など、子供のアイデアは無限大です。
子供が見て欲しくて声をかけてきたら、「本物に見えるね」とか「面白いこと考えついたね」など、子供のテンションが上がるような言葉をかけてあげてください。きっとその遊びが楽しくなりますよ。
その③ 友達と遊ぶ / 親子で遊ぶ
友達と遊ぶ機会を増やす
幼稚園や小学校へ通うようになると、誰かと一緒に遊ぶことが楽しくなってくるので、外で遊ぶ習慣がつくようにするといいですね。特定のおもちゃが無くても、公園や自然の中で友達と遊びを考えたり、走り回ったりするだけで楽しかったりします。
親子で遊ぶ機会を増やす
誰かと一緒に遊んでいる空間が楽しいと、その時に遊んでいるおもちゃも楽しくなります。でも、家事でいそがしくて手が離せない時もありますよね。そんな時は台所から質問してみましょう。
「今作ってるのは〇〇かな〜。あたり?」「描けたら見たいなぁ。」など、一人では興味のないおもちゃでもちょっとした声がけで楽しくなります。ママが台所で絵描き歌を歌って、子供に絵を描いてもらうのもいいですね。
台所仕事ってどうしても手が離せなくなりますよね。毎日の献立を考えなくてもいい日を作るのも、仕事と育児を両立するコツです。こちらの宅配サービスを利用して楽しちゃいましょう。
子供の成長に合った遊びや おもちゃ
子供の成長に合った遊びとはどのようなものか、またその時期に合ったおもちゃをみていきます。
乳幼児期(0歳〜1歳6ヶ月頃)
この頃は、音に反応してそららを向いたり、動くものを目で追ったりします。また、手に触れたものをつかんだりにぎったりして感触を確かめようとします。
幼児前期(1歳6ヶ月〜3歳)
動いている物をつかむ、つみきをつむ、たおす、並べる、器から物を出す、入れるなど指先を使った遊びができるようになります。また、人の真似をすることも好きな時期で、ごっこ遊びもはじまります。
幼児後期(3歳〜6歳)
幼稚園や保育園に通うようになり、友達と遊ぶことが楽しくなりますね。簡単なルールや順番がある中で遊ぶことができるようになります。また、文字や数字に興味を持ったり、色や形の区別ができてきます。
学童期(小学生)
小学校へ通い始め、本格的に勉強が始まりますね。物事を論理的にとらえることができるようにもなります。仲間意識も芽生え、複数の友達と遊ぶことも楽しいです。また、学校での集中力をつけるために、外遊びなど体を動かすことも大切になってきます。
大きくなってきたら大人と同じ物を使って経験することも、子供にとっては未知の世界だし成長できるわよね。
こちらでは、特別なおもちゃが無くても家族で楽しめる遊びや、休日の過ごし方を紹介しています。
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知育玩具はどのように選ぶべきか?
知育玩具(ちいくがんぐ)は、幼児や児童が知能的発達を促進する玩具、または幼児や児童の学習の助けになる玩具の事である。
引用:Wikipedia
子供の成長を促すものは、他のおもちゃより知育玩具の方がいいというわけではありません。
例えば、手先が器用になってきた子供に、小さな物をつまんだり回したりする知育玩具で遊ばせるのと、折り紙やねんどで遊ばせることは、どちらも子供の成長の助けになっているということです。
知育玩具を選ぶときには、対象年齢にあった物を選ぶようにしましょう。成長に合っていないと、むずかしくて嫌になったり、つまらなくなったりします。
ただし、子供によって成長の仕方は違いますから、好奇心が強い子供であれば少し上の対象年齢のものを与えてもいいですね。
知育玩具の中には、文字や数字が書いてある物があります。このようなおもちゃで学習することも知育の1つですが、文字や数字に触れる以外遊びに発展しにくくなります。
知育玩具は決して安いものではありません。子供の成長に合っているか、与えてみるまでわからないというのは不安ですよね。そんな時にはおもちゃのレンタルサービスを使うのはいかがでしょうか?
KIDS LABORATORYでは、「木製の知育玩具」を毎月5〜7点届けてくれます。その子にどんなおもちゃが合うのか、パパ・ママの要望などを聞いて選別してくれる知育玩具コンシェルジュもいるので安心です。料金・プランなどはこちらからどうぞ。
子供とおもちゃ ~困りごと
「みんな持ってるから買って!」
子供がおもちゃをねだる時の上等文句ですよね。「みんなって誰?」って思いませんか? それ、聞いてしまいましょう。そのあとで、みんなが持っているという理由以外で欲しい理由を聞いてみます。
子供がそのおもちゃを本当に欲しいと思っていれば、ママの質問に一生懸命答えるはずです。
まとめ
- おもちゃを買い与えることが自己満足になっていると、子供のためにならない
- おもちゃを賢く選ぶと、子供がどんな遊びをするか考える手助けになる
- おもちゃを増やさないために、おさえておきたいポイント3つ
- おもちゃの種類を増やさない
- 子供が主体になるおもちゃを選ぶ
- 友達と遊ぶ / 親子で遊ぶ
- 子供の成長に合った遊びやおもちゃを与えることが大切
- おもちゃのレンタルを利用する
- 「みんな持っているから買って」は否定しないで聞くこと
いかがでしたか?
家にあふれているおもちゃに悩まされているママは多いと思います。買った時には嬉しそうに遊ぶ子供の姿に満足していても、あっという間に遊ばなくなったおもちゃを見るとにガッカリしますよね。
仕事や家事に追われて子供と遊ぶ時間が無いと、どうしても子供が欲しがるおもちゃを与えてしまいがちです。
ですが、どんなおもちゃでも本当に子供が楽しいのは、誰かと一緒に遊ぶことです。そばにいれなくても、声をかけて会話をするだけで、その時の遊びやおもちゃは楽しいものになります。
おもちゃは、子供が成長して未来へつながるツールとして必要です。「いらない」とせず、ポイントを押さえて子供にとって本当に必要なおもちゃを与えたいですね。