引越しが決まったら、どんなことをしないといけないのでしょう?そして、その時期は?
新居を建てての引越しもあれば、急な辞令で準備期間もままならないこともあるかもしれません。独身時代に引越しを経験された方もいらっしゃるでしょう。単身引越しと家族・子供連れの引越しはどう違うのでしょう。
準備に焦らないように、一緒に考えていきましょう。
Sponsored Link
その1.まずは引越しやることリストを作りましょう!
引越しが決まったら、するべきことをリストアップしていきましょう。
最初は思いつくまま一つずつ項目だけを書いていきます。大きめの付箋を使うと、たくさん書き込めるし、後から並べ直すときに簡単なのでお勧めですよ。
次に、それをいつの時期にするべきことなのか時系列で並べていきます。
さらに、どこで手続きをするのか?例えば市区町村役所なのか、年金事務所なのか…を書き込んでいきます。
わかる範囲で費用や必要な書類・物品も書き込みます。
- 手続き名
- 最低何日前までに行わなければならないか
- 実際にやろうと思う予定日
- どこで手続きするのか(役所?インターネット?など)
- 必要な書類や物品(印鑑や通帳)
- 目安となる費用
- 誰が手続きするのか など
下書きが終わったら、ノートやPCなどにまとめ直します。
「引越しやることノート」という市販されているリストもあります。
その2.手続き関連
退去日の決定と通知
新居が決まったら、引越し準備ですね!引越しの準備は、まず退去日を決めることから始まります。
賃貸にお住いの場合、退去何か月前に通知が必要なのかを契約書で確認しましょう!退去日は月末に設定されていることが多いので、退去日を決めてから入居日の設定をしていきましょう。退去の通知が遅くなると、旧居と新居の家賃を二重に支払わなければならない場合がありますのでご注意を!!
賃貸物件の退去に関してトラブルが多いのが「原状回復」について。敷金が返ってこないだけでなく、追加請求されることもあるようです。
原状回復とは、賃貸住宅を退去する際、入居時の状態に部屋を戻すこと。
原則として経年変化や通常の生活による磨耗は貸主側の負担で、借主の故意・過失によって汚損・損壊したものがあれば、その修理費を請求されるのが一般的。これは賃貸借契約の対象となる建物の価値は、時間の経過により減少するものであり、賃借人が物件を定められた使用方法に従って、普通に使用していれば、賃貸借契約終了時に当初の状態よりも建物の価値が減価していたとしても、そのまま賃貸人に返還すればよい、という考え方に基づいている。
「原状回復費用」が賃借人にとって納得できるものであればトラブルにはならないが、「原状回復」の範囲や金額については賃貸人と賃借人の考え方が異なることがあるため、建物退去時のトラブルも少なくない。なお、この費用は、通常、入居時に収めている敷金から補填するのが一般的である。
これをわかりやすく言うと「退去の時には、入居した時の状態に戻してね。普通に暮らしてて劣化していくところはしょうがないけど、入居者さんの責任で汚したり壊したりしたところは修理費もらうね。修理費は、敷金もらってたらまずそっちから引くね。オーバーした分は請求するから~。」となります。
例えば、この表を見てください。
国土交通省が作成した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に沿って、適正な請求がなされるように、敷金診断士の方に査定をお願いするという手もあります。
不用品(粗大ごみ)の処分
引越し業者を決める前に行いましょう。
転勤シーズンにはリサイクル業者も忙しく、対応に時間がかかることがありますので、早めに手続きしておきましょう。また、自治体により粗大ごみの扱いも違いますので、まずは自治体のHPで確認を!
引越し業者を決める
引越し業者への連絡も、何社か見積もりしてもらって比較検討した方がよいでしょう。直接来てもらう方法もありますが、ネットで一括見積することもできます。一括見積りのサイトによっては、見積もりをした直後から電話やメールが多数届くところもあるそうなので、電話連絡の必要がないサイトをご紹介しておきます。
市区町村役場で行う手続き
市区町村役場で行う手続きには以下のものがあります。
- 転居届け(同一市区町村へ引っ越す場合)
- 転出・転入届け(他市区町村へ引っ越す場合)
- マイナンバー
- 印鑑登録の住所変更(登録者のみ)
- 国民健康保険の住所変更(加入者のみ)
- 国民年金の住所変更(該当者のみ)
- 検診補助券の交換(該当者のみ)
- 児童手当(該当者のみ)
- 乳幼児医療費受給資格証・子ども医療費受給資格証(該当者のみ)
- 保育園・幼稚園の転園手続き(該当者のみ)
- 公立小学校・中学校の転校手続き(該当者のみ)
時期的には、引越しの1~2週間前に行うと良いでしょう。
なぜなら、転出届と転入届は法律上、移動する日を基準として前後2週間以内にそれぞれ手続きすると決められているからです。
特に、転入届は移動日から2週間以内に手続きをしないと罰せらることがあります。
ライフラインの手続き
引越しの日取りが決まったら、ライフラインの契約解除・住所変更などの手続きが必要になります。
意外と早く準備が必要なのがインターネット契約です。現在使用しているプロバイダーや回線を解約し、引越し先でのネット回線の状況によって新しく契約をする必要があります。プロバイダー変更となると、今まで使用していたメールアドレスが使用できなくなり、それに付随して様々な手続きが必要になることがあります。
プロバイダーによっては月額の使用料を支払うことでメールアドレスを継続できるところがあるようですが、引越し後の新規プロバイダーに加えて、メールアドレスを維持するために元プロバイダーに料金を支払い続けるのも考え物ですね。
契約内容によっては中途での解約に違約金が発生することがあるため、インターネット契約に関しては、引越しが決まったらすぐに行いましょう!!
その他に手続きが必要になってくるのが、電気・ガス・水道です。これらの手続きを一括で行うサービスがあるので紹介しておきますね。
引越しれんらく帳(関東地区限定)
契約・解約はインターネットで行うことができても、ガスの閉栓には立ち合いが必要です。どの手続きも、2~4月の繁忙期には込み合いますので、余裕をもって手続きしましょう。
その3.荷造り
荷物の梱包に必要な日数は、家族連れでの引越しで平均8日だそうです。お子さんの年齢によって違いはありますが、幼児前期までのお子さんがいらっしゃる方は、さらに余裕を持ったスケジュールが必要でしょう。
梱包は、「すぐには使わないもの」から行います。季節外れの衣類などから梱包していきましょう。
新居のレイアウトを家族全員で事前に決めておくと、新居のどこに置くものかでカテゴリー分けして梱包できるだけでなく、新居のイメージを持つことで、子供に引越しを理解・納得させてストレスを軽減させることにもつながります。
お子さんと一緒に荷造りをするコツは、「子供のものは最後に梱包する」ことです。こちらの記事では子供連れ引越しの荷造りのコツをわかりやすく紹介しています。ぜひ参考にしてください。
Sponsored Link
その4.引越し前後のご挨拶
引越しの挨拶状
最近はメールやSNSの普及で、葉書や文書による引越しの挨拶は少なくなったようです。一般的に、引越しをしてから一か月以内に送ると良いとされています。
近所の方へのご挨拶
単身での引越しの場合、防犯の面も考えてご近所への挨拶をしない方が過半数だそうです。しかし、家族連れでの引越しでは逆に挨拶をするという方が過半数なのです。
参照:引越し時のご近所への挨拶は?|引越し見積もりサイト【引越し侍】
旧居の周りも、引越し当日は騒音があったり、トラックが道を塞いだりして迷惑をかける可能性があるので、数日前に挨拶を済ませておくと良いでしょう。
挨拶をする範囲は「向こう三軒両隣」という言葉がありますが、一軒家の場合は向かいの三軒・両隣に加えて裏側三軒です。マンション・アパートへ引越しをした際に挨拶をする範囲は、自分の部屋から見て「上下左右」の位置にあたる部屋です。
自治体によっては「組内」とか冠婚葬祭の時に助け合うご近所のコミュニティもありますので、この範囲に限らず挨拶をした方がいいでしょう。
挨拶にもっていく物への熨斗は、旧居の近所へは「御礼」・新居の近所へは「御挨拶」です。
通っている園・学校への贈り物
転園時に、幼稚園や学校のお友達にプレゼントを贈るところもあるようです。こちらを参考にしてみてください。
その5.ストレス対策
引越しというのは新しい環境への期待と不安、荷造りや手続きでたまる疲労で、身体的にも精神的にもストレスがかかります。「引越しうつ」という言葉をご存じですか?こちらの記事でくわしく紹介していますので、ぜひ見てみてください。
環境が変化することによって生じるストレスは、子供であっても感じてしまうもの。子供はストレスを感じていても、うまく表現できなかったりしますから、いち早くサインに気づいてあげたいですね。
親も子も、引越しでのストレスを上手に乗り切りたいですね。
まとめ
- まずはリスト作りから!
- 手続き関連で一番に行うのは、退去の通知です。
退去時にトラブルが多いのが、「原状回復」です。 - 処分するものは早めに決めておきましょう。
- 引越し業者は比較検討して。
- 市区町村役場で行う手続きはまとめて。
- ライフラインの手続きで、早めにしておきたいのはインターネット契約。
- 梱包に必要な日数は平均8日。子供のものは最後に梱包する。
- 旧居・新居の向こう三軒両隣に挨拶を。
- 引越しはとてもストレスがかかります。ストレス対策をしておきましょう。
単身の時と違い、手続き・近所付き合い・荷物の多さ・子どものケアなど、家族連れでの引越しはすることが多くなって大変です。しかし、単身ではできないことがあります。それは家族の協力です!
家族みんなで協力し合い、スケジュールと心に余裕をもって準備・手続きができるよう、頑張ってくださいね。