赤ちゃんが産まれて家族が増えた事で、引越しを考えるご家庭は多いですよね。転勤などでやむを得ず、赤ちゃんを連れての引越しを控えている場合も多いのではないでしょうか。
しかし、まだ言葉の話せない赤ちゃんは常に目が離せない存在です。。そんな赤ちゃん連れでの引越しは、作業面でも手続き面でも大変な事は言うまでもありません。
少しでもスムーズにする為には、どのような事に気をつければ良いのでしょうか。具体的に把握する事で上手に乗り切ることは可能です。
赤ちゃんを連れての引越しで、タイミングや注意したいポイントなどをまとめてみました。ぜひ参考にしてみて下さいね。
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赤ちゃん連れの引越し大変な事は?
- 荷物の梱包作業
- 役所や公共料金の手続き
- 掃除
荷物の梱包作業
引越しをするにあたって、大変なことの1つが荷物の梱包です。
赤ちゃんがいると、授乳やおむつ替え、食事やおやつの時間など、どうしても赤ちゃんのペースになってしまい思い通りに作業が進みません。
ぐずっている時はあやすのに時間を取られますし、機嫌が良い時は段ボールに物を詰めたそばから引っ張り出してしまったりと、一緒にいる時に荷造りをすると大変な時間と労力がかかります。
引越しのために出した荷物が散乱していると、赤ちゃんが触ってケガをする可能性も出てきますよね。
役所や公共料金の手続き
引越しをする際に、しなければいけない役所や公共料金の手続きは沢山あります。
●転出届
●郵便物の転送
●マイナンバー
その他、国民健康保険や国民年金、銀行通帳の住所変更など自分に必要な手続きをしっかりと確認する事が必要になります。
しかも、これが赤ちゃん連れの引っ越しとなれば、手続きはさらに増えてしまいます。上記の手続きに加え、以下の手続きも必要になりますので忘れないようにしたいですね。
●健診補助券・予防接種受診票
●児童手当の住所変更
●保育園の転園
「乳児健康診査補助券」「予防接種受診票」は、引っ越し先の自治体で交換してもらう必要があるので、引っ越し後すぐに手続きをするようにしましょう。
その他詳しい方法は市区町村によっても変わる事がありますので、各自治体ホームページで確認をしてみて下さいね。
引越しにおける子供関係の手続きは役所での手続きがメインですが、マイナンバーカードがあれば電子申請も可能になります。時間があれば、転入先の役所に出向いてみて下さい。
子育て関連情報をまとめたパンフレットや子育てサークルなどのチラシを入手することが出来ますよ。引越し当初の情報収集には良いかもしれませんね。
新たな小児科で、予防接種の段取りも忘れずに行いましょう。
公共料金の手続きについては、現在契約している会社と引越し先で契約する会社とで利用停止・開始の手続きをすることになります。
掃除
引越し時の掃除では、家中のホコリが一気に舞い、普段の掃除で行き届いていない場所からのホコリや菌も発生する事があります。
ハウスダストも多い状態になりやすいので、空気清浄機を使用したり窓を開けて作業をするようにしましょう。
赤ちゃんがいる時はホコリが立たないような作業をするようにしたり、ホコリを吸い込まないように工夫をしてあげて下さいね。
アレルギーが心配な赤ちゃんなら、ご家族など預けられるところで見てもらう方が安心ですよ。
また、引越し時の掃除の際は、普段使うものよりも効果の強い洗剤を使う事が多くなりますよね。赤ちゃんが誤って洗剤を手に取ったり舐めたりしてしまうと大変危険です。
大人が目を離した隙にそういった思わぬ事故やけがをしてしまうという事もないとは言えません。
新居の近くにすぐ駆け込める小児科があるかどうかの確認と、休診日の把握もしておく事が大切ですよ。
避けたい時期
月齢ごとのタイミング
新生児時期の赤ちゃんは、産まれて間もない為免疫力が低く外出も控えるべきとされています。ママも身体の回復がまだ完全ではなかったり、ゆっくり身体を休める期間の為、この時期の引越しは避けたいですね。
乳児期の赤ちゃんの場合は2~3時間ごとの授乳が必要なうえ、こまめにオムツ交換をする必要があります。3~4か月頃からは赤ちゃんの予防接種や検診が始まります。
段々動きも活発になってくると、ハイハイやたっちが出来るようになってきます。赤ちゃんが家の中を歩き回ったりすると目が離せなくなり、事故や怪我の危険もありますよね。
人見知りが始まる時期には、ママでないとダメで預けにくくなってしまったり、姿が見えないとぐずりが激しい場合もあります。
乳児期や人見知りの時期には、ママが赤ちゃんの側を離れることが難しくなります。なので、引越し作業を他の人にお願いしなければなりません。引越し業者のおまかけプランを利用したり、手伝ってくれる人に頼ったりなど、ママが赤ちゃんと一緒にいられる方法を考えましょう。
幼児期になると幼稚園に通いだしたり、友達同士の繋がりも増え、仲の良い友達も出来ていきます。そんな時期に親の都合による引越しがあると、子供は不安やストレスを感じる事が多くなります。
それよりも前の乳児期の間に引っ越しが済んでいると、そういった子供の気持ちのサポートも少ないのでママの不安も減るという見方もありますよ。子供も新居に慣れるのにそう時間はかからないようです。
引越し繁忙期
引越しにかかる費用は、時期によって大きく変動します。繁忙期は引越しの依頼が集中する春先で、多くの引越し業者が料金を高く設定して業務を請け負っています。繁忙期を避けて引越しをするだけで、費用を大幅に節約する事が出来ますよ。
繁忙期には、引越し業者は1日に4件5件と引越しをこなす為、最後の引越しになると引越し完了時刻が深夜になってしまうといった事もあるので注意が必要です。時間指定が出来るプランの利用が安心ですね。
保育園・幼稚園・習い事
引越しによって転園が必要になったり、続けていた習い事も新しい所を探さなければならなくなります。しかも引越し先での保育園や幼稚園は、空きがないと入園できない可能性があります。待機児童が多い地域への引越しは特に、4月以外の途中入園はよりハードルが高くなるでしょう。
入園出来る保育園を見つけてから新居を決める、というママやパパも少なくないようですよ。
保育園と幼稚園入園をこれからお考えの方はこちらも参考に。
また、育休中に引越しをする際は、小学校区を考えてエリアを検討するのが理想です。子どもが小さい乳児の場合には、まだまだ先の事と捉えて意識しない人も多いかもしれません。しかし子供が長く通う事になる小学校の印象は重要な事が多いようです。
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スムーズに行うポイント3つ
事前準備
やるべきことをリスト化し、早めに準備を進めていきましょう。少しずつ荷造りをし始め、まとめて行う時は赤ちゃんをご家族のところなどで、預かってもらうのが安心です。梱包作業前に荷物を減らしておくとその分梱包作業や運搬時間が短縮出来ますよ。
それでも時間が長引いたり、想定外の事が起きてしまったりと引越し作業はなかなか予定通りにはいかないものです。そんな時でも大丈夫なように、赤ちゃんの離乳食の準備だけはしておくと安心です。
引越しの際、水漏れや故障を防ぐために前日から冷蔵庫の電源を切っている事がありますよね。普段冷凍庫などで、離乳食の作り置きをしている場合には注意が必要ですよ。
引越し作業は疲れますから、食事の準備まで手が回らない事も多いと思います。なので、翌日の朝食分まで用意しておくと良いかもしれませんね。
確認と伝達
新居の場所や行き方は、出発前にしっかりと確認をしておくようにしましょう。忘れがちなのが、引越し業者への伝達です。引越し業者の方が迷ってしまい、荷物の運搬にかなり時間がかかってしまったという事もあるようです。
周りの協力
周りに協力してもらえる
ご両親が近くにいて手伝ってもらえるなら、1人で頑張りすぎずに出来るだけ協力をお願いしましょう。引越し準備・当日・片付けや、赤ちゃんのお世話などをどのように分担できるか検討しましょう。
引越し当日は、とにかく人手があるに越した事はありません。それぞれの親族や友人にも協力をお願いしておきましょう。赤ちゃんを預かってもらう際には、一時保育所や託児所なども利用してみてはいかがでしょうか。
周りの協力を得られない
どうしても人手が足りない、時間がとれない場合にはお任せパック(アート引越センター)を依頼するのがおすすめです。荷ほどきまで頼めるサービスもありますよ。
引越しは安く済ませたいものですが、赤ちゃんがいる引越しはお金がかかってしまっても、楽が出来るように考えるべきです。引越し作業は楽をして、しっかり赤ちゃんを見てあげてくださいね。
引越し後の注意点
赤ちゃんのケア
赤ちゃんは環境の変化にとても敏感です。引越しで環境が変わったり、ママやパパが忙しそうにしていると、精神的に不安定になり激しくぐずってしまう事があります。
生活のリズムを出来るだけ早く整え、快適な環境作りを心掛けましょう。赤ちゃんとのスキンシップの時間を作る事も大切です。ママをはじめとした周囲の大人達が、余裕を持って生活していると、それが伝わって赤ちゃんも落ち着きますよ。
シックハウス症候群
新居の壁紙に使われている接着剤や塗料によるさまざまな物質が原因で、シックハウス症候群を起こす事があります。
引用:吉野石膏
定期的な換気をしっかり行い、症状が出た場合は小児科や内科などで診てもらってください。
隣人・周辺環境
赤ちゃんや小さい子どものいる家庭の場合、泣き声や走り回る物音などが上下階や隣に響いてしまう事があります。仕方が無い事とは言え苦情を言われてしまったり、それが原因で隣人とトラブルに発展する事にもなりかねません。
住人にファミリーが多い物件を選んでいると「子どもの騒音はお互い様」と、周辺住人も寛容な場合が多いようです。
危険な部分の把握
新居に住み始めてすぐは、未使用な部分も多くなかなか危険な場所の把握が難しいかもしれません。しかし、赤ちゃんの事を考えると危険な部分のケアが1番に必要となります。階段にベビーガードを設置したり、ドアや扉のロック設置も月齢に応じて対処しなければなりません。
ベランダの柵や小窓など大人が見落としがちな小さい隙間でも、赤ちゃんにとっては危険な部分になる可能性があります。あらゆる想定をして対処出来る様にしておくと良いですね。
まとめ
- 赤ちゃん連れの引越しは、出来るだけ時期を選んで少しでも余裕のある時に行うようにする。
- 引越し繁忙期や保育園入園の難しい時期等は避けるようにする。
- スムーズに行うポイント
- 事前準備
- 確認と伝達
- 周りの協力
- 引越し後の注意点
- 赤ちゃんのケア
- シックハウス症候群
- 隣人・周辺環境
- 危険な部分の把握
ややこしい手続きや荷造りなど大変な作業が多い引越し。赤ちゃんと一緒ではさらに沢山の準備が必要になります。不安な事も多いですが、事前にしっかりと準備をしておく事で心に余裕が持てるようになりますよ。
何より、大事なのは赤ちゃんの安全です。赤ちゃんの心のケアも忘れずに、親族や友人と協力し合いながらスムーズに乗り切れると良いですね。