ピーマンと聞いて離乳食と結びつかない方も多いはず。大人でも嫌いな人も多いのに子供に!?ましてや離乳食で!?と言いたくなりますよね。
苦い!と敬遠されがちですが下ごしらえや処理の仕方でとても食べやすくなります。その上栄養価も高いとなると、ちょとずつ赤ちゃんにもあげてみたくなりますよね。
ここでは、離乳食中期以降の簡単で美味しいピーマンを使ったレシピをご紹介します。
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ピーマンの特徴
独特の苦みから嫌いな野菜に挙げられることが多いピーマン。しかし、ビタミン類やミネラルが豊富で特にビタミンA、ビタミンCを多く含みます。
ピーマンに含まれるビタミンCは熱に強いので、茹でたり煮たりしても栄養価が損なわれず、風邪予防や疲労回復等の効果が期待できます。
ご存知の通り、旬は夏。スーパーに行けば年中並んでいますが、旬のものは野菜そのものの力があるし、なにより安価で手に入ります。ヘタがきれいで皮がツヤツヤなものを選ぶのをおすすめします。
苦みは中の白い部分や種に含まれるのできれいに取り除いて、切り方は輪切りではなく、上の写真のように繊維に沿って縦に切って使ってくださいね。
離乳食で使うピーマン
調理方法によって苦みやクセは取ることができます。少し手間がかかるかもしれませんが、嫌がらずに食べてくれるよう下ごしらえのポイント読んでくださいね。
下ごしらえ&保存方法
- 中の種とワタは完全に取り除く
- 切るときは繊維に沿って縦に切る
- レンジ(ラップをして30秒-1分程度)で加熱するかコンロの火で炙った後冷水にさらして薄い皮を剥く
- 柔らかくなるまで茹で、用途に応じて細かく切るか裏ごしでペースト状にする
- 細かく刻んだピーマンは1回分ずつラップに包んで冷凍する
- ペースト状のものは、製氷機に入れて冷凍、または袋に入れて平らにして冷凍する
赤ちゃんの口にする食べ物は、安全第一で選びたいもの。参考になる記事があるので紹介しますね。
特に宅配の野菜について詳しく書かれています。赤ちゃん連れでのお買い物、荷物が多いと大変なので、是非ご覧ください。
おすすめレシピ5選!
離乳食中期以降のレシピですので、ピーマンは細かく刻んで使っているものもあります。赤ちゃんが「べーっ」と出すようであれば、ペーストにしたピーマンで代用してみるのもいいですよ。
★ピーマンチーズリゾット★5倍がゆ…大さじ2サツマイモ…10gピーマン…1/4個アスパラ…1本鶏ささみ(ミンチ)…10g片栗粉…少々ホワイトソース粉末(和光堂)…小さじ1強野菜スープ(水でも可)…大さじ1粉チーズ…小さじ1/2詳しいレシピはこちら♪引用:cookpad
★ラタトゥイユ★
★なすとピーマンの味噌煮★
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食器について
離乳食作りの際には、ぜひ食器にも目を向けてみてください。
赤ちゃんの頃は、割れないものを、軽いものを、とお祝いでいただく場合もあるかもしれません。ただできれば、質感がよく感覚に訴えるような陶磁器で食事をあげたいですね。
パパやママと同じような食器だと、赤ちゃんも喜ぶはず。そして何より感覚が磨かれます。
もう1点、こだわってほしいのは<カトラリー (フォーク、スプーン等の総称)>。直接赤ちゃんの口に入るので、よ~く吟味してください。やはり自然素材のもので安心して使えるものをおすすめします。
こちらの商品、試してみてはいかがでしょう?
アレルギーについて
ピーマンに含まれる「レクチン」という成分は、稀にアレルギーを起こす場合があります。
このレクチンは、ピーマン (ナス科トウガラシ属) を含むナス、トマト、ジャガイモ (これら3つはナス科ナス属) 等ナス科の野菜に多く含まれます。
初めてあげる時は、柔らかくしたピーマン単独で1さじだけあげてみてください。あげる時間帯は、もし何かアレルギー反応があった時に対応できるよう午前中が望ましいです。
細胞膜を構成する糖の部分に結合することによって、細胞凝集・細胞分裂の誘発などを起こす物質の総称。タンパク質から成り、植物種子・細菌・動物の体液や組織中に見られる。細胞表面の糖の検索、複合糖質の特異的精製などに利用される。
引用: コトバンク
あらためてレクチンとは、ほぼ全ての植物に含まれているあるタンパク質群の総称で、よく耳にする<グルテン>もレクチンの一種です。
植物の種や皮、外皮等に含まれています。植物が自身の身を守ったり、相手を攻撃するための物質です。その方法として、捕食者 (人間だったり動物だったり。食べる側) の小腸の粘膜を傷つけて穴をあけることもあります。
加えて、その穴から、消化されていない状態のタンパク質といったものが血液の中に流れ込んで、体の悪い所、弱っている所に炎症を起こすことがあるのです。
例えば、血液に流れ込むのがタンパク質だったとして、本来タンパク質は体に害の無いものですが、未消化の状態で血液に入ってしまうことで「異物」と体が判断し、異物を外へ出そうとする反応の一環として炎症といったアレルギー反応 (※) を引き起こすのです。
※アレルギー反応 ⇒ 通常は無害なものに対し、何らかの原因により(上記例の場合は、小腸に穴があいてしまったことにより) 体が不必要に不快な反応をすること (上記例の場合、炎症) をそう言っています。
アレルギー反応が出やすい人は、そもそも小腸に穴があいていたり、穴があきやすくなっている場合があります。そしてレクチンがその症状を悪化させる可能性があるのです。
健康体であればさほど心配のないものですが、アレルギーを持っている場合は注意した方がいいですね。
まとめ
- 下ごしらえをしっかりすれば離乳食に使える。
- 離乳食として使うのは中期以降。
- 加熱しても壊れないビタミンCを含むので風邪予防にぴったり。
- 稀にアレルギーが出ることもあるので、初めてあげる場合は1さじだけ、午前中が好ましい。
苦みがあって敬遠されがちなピーマン。でも、下ごしらえや切り方を間違わなければ、抵抗なく食べられます。
それでもどうしても苦手意識が残る場合はパプリカで代用することもできます。ピーマンもパプリカも栄養価はほぼ同じ。色もオレンジや黄色といった子供の目に留まりやすい色です。
離乳食の時期に口にした食べ物の記憶で、後々好き嫌いができることもあると言われますが、あまり神経質にならずに楽しくお料理してみてくださいね。
お食事をあげる時も「食べさせよう!」と力まないで「美味しいから食べてほしいな~。」「美味しく作ったから食べてくれると嬉しいな~。」くらいの大らかな気持ちで。
そんなふんわりした優しい気持ち、必ず伝わりますよ。