赤ちゃんの離乳食って準備は大変だけど、ぱくっと食べてくれたら、そのすがたがかわいすぎて癒されますよね。いろんなものを食べさせてあげたくて、ついつい離乳食のレシピを検索してみたり。
でも、離乳食がはじまると食物アレルギーも心配になってきます。初めて食べる食材は少量ずつから与えてください、ってよく言われるけど、そもそもアレルギーってどんな症状なの?それって一生そのままなの?
その疑問、お答えします!食物アレルギーの症状や、対応策を知って、楽しい離乳食タイムでほっこりしましょ!
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どんな症状が出るの?
離乳食が始まると、こんなシーンありませんか?
さっきほうれん草食べさせたんだけど…。しばらくほうれん草あげるのやめたほうがいいかな!?
こんなときはちょっと一呼吸。焦ってその食材をやめてしまうのはもったいない!それは本当にアレルギーのせいですか?まずは、アレルギーの症状について知ってみましょう。
見てのとおり食物アレルギーにはたくさんの症状があります。ただ、赤ちゃんは自分で症状を訴えることができないので、親が気づくしかない!ということで、客観的に見て気づける部分を太字にしておきました。
中でも、アナフィラキシーは命にかかわるとても重い状態につながることもあるので、疑わしい場合はすぐに救急車を呼んで病院に連れて行くこと!
じゃあ、これならどう?
- 食べた後に、顔や体にプツプツとじんましんが出た
- 食べた後に、目の周りが真っ赤に腫(は)れて、嘔吐(おうと)した
- 食べた後に、全身が赤くなってヒューヒューと呼吸しながらぐったりしている
ありがとうパパ❤
ちなみに、アレルギー症状は食べてから2時間以内にあらわれることが多いんです。赤くなったりじんましんが出たりする皮ふ症状は特によくみられる症状なので、食後は赤ちゃんの体をよく見ておくといいですよ。
- 食中毒 ➡ 細菌やウイルスがついた食べものでおこる。下痢、腹痛、発熱、吐き気など
- 食物不耐症 ➡ 特定の食品を消化できない症状。アレルギーよりも軽い症状の場合が多い
- ヒスタミン中毒 ➡ 保存状態が悪い魚を食べることでおこる食中毒
- ヒスタミンなどの化学物質が原因 ➡ ほうれん草やトマトなどに含まれるヒスタミンが作用して口の周りが赤くなることがある
この場合、まずはあく抜きをしっかりしてあげること!
それでも赤くなるときは、一度にたくさん食べないようにしたり、体調が悪いときには控えてあげてね。
心配なら小児科の先生に相談するといいよ!
こちらの記事では、新鮮なほうれん草やトマトの選び方、あく抜きなどの下ごしらえ術が載ってます。もちろん、おいしそうなレシピも盛りだくさん!
レシピに困ったあなたもぜひ覗いてみてください!
ほうれん草はこちら↓↓
トマトはこちら↓↓
こういう情報があると助かるわ~!
さて、次は食物アレルギーのタイプ、いってみよー!!
食物アレルギー、5つのタイプ
下の説明の、②だね!
食物アレルギーには、5つのタイプがあります。
- 食物アレルギーによる乳児アトピー性皮膚炎
- 即時型食物アレルギー
- 口腔アレルギー症候群
- 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
- 新生児・乳児消化管アレルギー
その1.食物アレルギーによる乳児アトピー性皮膚炎
赤ちゃんは自分で温度調整ができないので、あせもやおむつかぶれしやすく、アトピー性皮膚炎と見分けがつかないことがあります。皮ふを清潔に保って、薬を塗っても治らないときは疑ってみましょう。
でもこのアトピーがどうして食物アレルギーと関係あるの?
食物アレルギーによる乳児アトピー性皮膚炎は、生後0か月から3か月のまだ離乳食すら始まっていない赤ちゃんにみられます。じつはこのアトピー性皮膚炎、原因はママが食べたものなんです!
もし、薬を塗って皮ふを清潔に保っても良くならない、または悪化しているかも!?と感じた場合は、ママの食事にも注意してみてください。卵を食べたあとの授乳で毎回湿疹が出てる……なんてことがあるかもしれませんよ。
どうしたらいいんだろう…
この場合の対応策やアレルギーとなる食べものも、このあと一緒に紹介していくから!
その2.即時型食物アレルギー
一般的に言われる食物アレルギーは、だいたいがこのタイプの場合が多いんだ
0歳から大人まで幅広い年齢に見られます。原因となるものを食べてから2時間以内にあらわれる「即時型」、食後6~8時間後にあらわれる「遅発型」、1~2日後にあらわれる「遅延型」があります。
だから、この記事では即時型食物アレルギーを中心に紹介していくよ!
その3.口腔アレルギー症候群
生の果物や野菜を食べたあとに、口の中や耳の奥がかゆくなったり、腫れて痛くなるなどの症状が出ます。この場合、加熱してあれば症状が出ない場合が多いです。
花粉症になりやすい体質の赤ちゃんが、同じようなたんぱく質を持つ果物を食べるとアレルギー症状が出てしまう。
たとえば、シラカバの花粉症 → りんご・洋梨・桃の口腔アレルギー症候群
アレルギー同盟……やっかいね。
その4.食物依存性運動誘発アナフィラキシー
原因となる食べものを食べたあとに運動をすると、アレルギー症状が出ます。呼吸困難や血圧低下などのアナフィラキシーショック状態に陥ることも…。主に小学校以降にみられるアレルギーです。
その5.新生児・乳児消化管アレルギー
粉ミルクの中に含まれている、牛乳のたんぱく質が原因でおこるアレルギー。症状は、下痢・血便・嘔吐・おなかが膨れるなどです。粉ミルクを飲んでから24時間以内に症状が出てきます。
生まれたばかりってまだ離乳食も食べられないし、粉ミルクでアレルギーが出ると困るわ
こちらの商品は、アレルギーをおこしやすい卵・牛乳・小麦・大豆を使ってないから、アレルギーの赤ちゃんにも使えます!
食べものによってもアレルギーって変わるのかしら?
アレルギーを起こしやすい食べ物は?
離乳食がはじまる0歳児がアレルギー症状を起こしやすい食べもの。じつは3つの食べものだけで0歳児のアレルギーの9割もしめてるんです。すごいでしょ。その食べものとは…
- 卵(鶏卵)
- 牛乳
- 小麦
つまり、この3つの食べものにはとくに気をつけたほうがいいってこと。下の表の赤枠で囲ってあるところに詳しく書いてあるので見てみましょう!ちなみに、これらは赤ちゃんが母乳を通してアレルギーを発症する乳児アトピー性皮膚炎の原因でもあります。
さっきも、生の果物でアレルギーになる場合があるって言ってたものね
ママもだんだん食物アレルギーについて詳しくなってきたね
この中には含まれていないけど、1歳までに絶対に与えちゃいけない食べ物もあるのでそれは絶対に覚えておきましょう!もし知らなくてうっかりあげちゃうと、とんでもないことになってしまう可能性があるので、ぜひ!
はちみつ ➡ 腸が未熟な赤ちゃんがはちみつに含まれているボツリヌス菌を吸収すると、中毒をおこす危険性がある。最悪の場合、亡くなってしまうケースも…
銀杏 ➡ 食べすぎるとけいれんをおこすなどの中毒症状が。離乳食以降も食べすぎには注意が必要
刺身・貝類 ➡ 食中毒のリスクが高い食材
わかったわ!これだけは絶対に食べさせないわ!
もし複数の食材でアレルギーになったら、離乳食を作るの大変ね。
ただでさえ、食べられるものが少ないのに…
メニューの狭(せば)まり・栄養の偏りを補うには?
離乳食の時期はただでさえ食べられるものが限られています。
そんなとき、食物アレルギーで食べられない食材があれば、栄養が偏ってしまわないか心配になりますよね。食べられない食材によっては、味つけも限られてしまい、一時的に毎日同じようなメニューになってしまうなんてことも。
たとえば大豆アレルギー。味噌も醤油も使えなければ、味つけの幅がぐーんと狭まります。豆腐も納豆もダメとなれば、離乳食のレパートリーがかなり少なくなり、ママの悩みだけが増えちゃいます。
これを使うだけでいつもどおりに調理できるから、ママにとっては楽だよね
- 大豆が✖……大豆不使用、きび・あわ・米などで作られた醤油や味噌を使う(例:ひえ味噌、米醤油)
- 卵が✖……卵不使用のマヨネーズ
- 小麦が✖……小麦不使用のカレー・シチューのルー、米粉パン
- 乳製品が✖……しらすや青菜などでカルシウムを補う
- 魚が✖……魚すべてがダメとは限らないが、もし魚以外で補うならきのこ・卵黄でビタミンDを補う
- 卵が✖……肉や豆腐、魚でたんぱく質を補う
食物アレルギーも風邪みたいに予防できればいいのにね
肌の保湿が、食物アレルギーの予防につながる?
皮ふには雑菌を体内に入れないようにする役割があります。でも、湿疹などで肌が荒れているとそこから雑菌が入ってしまうことが。
空気中に舞っているホコリは、家庭でよく使われる食品、たとえば牛乳・卵などの成分も吸収してしまっているので、食べものを受け入れる準備ができていない月齢の赤ちゃんの体内にその成分が入ってしまうことでアレルギーが起きやすくなるんです。
また、皮ふを清潔に保って保湿をしっかり行っていれば、アトピー性皮膚炎の症状を抑えることができるという研究データもあるので、赤ちゃんはもちもち肌だから大丈夫!とは思わず、しっかりスキンケアをしてあげましょう!
もし、食物アレルギーになってしまっても、悲観しなくて大丈夫!
8割の子は食物アレルギーが治ることが多いからね
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食物アレルギーは治るの?
まずは病院受診を!
食物アレルギーの診断や治療は、アレルギー専門の医師がいる病院か、食物経口負荷試験を行っている病院を受診するのがベストです。
母乳を通してママが食べたものでアトピー性皮膚炎を発症している赤ちゃんも、ぜひ受診してみてください。赤ちゃんの症状を見ながら、ママの食事をどうするかなどの相談にも乗ってもらえますよ。
こちらのサイトではそれぞれの病院を探すことができるので、よろしければどうぞ↓↓
外部サイト:日本アレルギー学会専門医・指導医一覧
外部サイト:食物経口負荷試験 実施施設一覧
この検査は、治療をするうえでもよく使われるものなんだ
診断も治療も、アレルギー症状があって初めて確定できるもの。「離乳食前にアレルギーがあるかを調べたい」って思う人もいるだろうけど、症状が出ていない状態では調べようがないから、まずは普段の生活の中で少しずつ食べさせて様子を見るのが大事なんです。
治療の流れ
まずは医師から「食べた時にどんな症状がいつ出たか」などを問診で聞かれます。
次に、検査をします。
- 血液検査 ほうれん草に対する抗体がどれくらい高いかを調べる
- 皮膚テスト 腕などにほうれん草の成分を一滴垂らして、赤く腫れたらアレルギー陽性
- 食物経口負荷試験 ほうれん草を実際に食べて、症状が出るかを確認する
これで医師からほうれん草アレルギーと診断されれば、いよいよ治療です。治療にあたっては、「最小限の食物除去」を心がけます。
- 食物除去とは、アレルギー症状が出ないように特定の食べものを食べないこと
- アレルギーがある場合でも「これくらいの量・頻度なら症状が出ない」など、食べられる範囲がある場合があります。その場合は一切食べないようにするのではなく、少しずつ食べて、体を慣れさせてあげると良いです
0歳でアレルギー症状が出ても、体が成長すれば少しずつほうれん草に対して体が慣れてくる(耐性ができてくる)ことがあります。そのため、定期的に食物経口負荷試験を受けて、食べられる範囲を広げていくことが大切です。
食物アレルギーはどうしておこる?
アレルギーは、免疫機能(私たちの体に備わっている「病原菌と戦って体の外に追い出す」防衛反応)が過剰に反応することでおきます。
0歳くらいの赤ちゃんは、食べものを消化する力や免疫機能がまだきちんとできてはいないので、食べたものを「敵」と勘違いして、攻撃してしまうんです。体を守ろうと空回りしちゃってるんですね。
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まとめ
- アレルギー症状は、皮ふ・粘膜・呼吸器・消化器・全身にあらわれる
- 全身症状の場合は、「アナフィラキシーショック」という命にかかわる状態につながる可能性があるため、すぐに病院を受診すること
- 食物アレルギーには、5つのタイプがある
- 0歳児がアレルギーを起こしやすい食べものトップ3は、鶏卵・牛乳・小麦
- スキンケアをしっかり行ってあげることで、食物アレルギーのリスクを減らすことができる
- アレルギーは小学校入学前までに8割の子が治る
- アレルギーの治療は自己判断では行わず、専門医を受診しよう
- アレルギーは、体に備わっている「病原菌と戦って体の外に追い出す」という防衛反応が過剰に反応することでおきる。
→ 0歳くらいの赤ちゃんの場合、食べものを消化する力や免疫機能がまだきちんとできておらず、食べたものを「敵」と勘違いして攻撃してしまう。そういったある意味「空回り」現象がアレルギー反応。
食事は体をつくるうえで大切なもの!
でもそれだけじゃなくて、友だちや家族と同じものを食べて「おいしいね」と笑いあえば、それだけでしあわせな気分になれちゃうものなんです。
せっかくの離乳食タイム。いつかは治るんだと希望を持って、日々いろんなものが食べられる我が子の成長にほっこりしましょう。
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