みなさんはアデノウイルスをご存知ですか?三大夏風邪の一つで、目に付着することで様々な病気を発生させるウイルスです。
子供がプールで感染し(プール熱)、のどの痛みや腫れ、目の充血や、高熱などの症状が出たりすることで知られています。
プール熱以外にも様々な病気を発症する可能性があるアデノウイルス、今回は感染経路や予防方法などについて解説します。
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アデノウイルスが引き起こす病気とは?
アデノウイルスは、様々な病気を引き起こす原因となります。代表的なものは以下の病気です。
流行性角結膜炎(りゅうこうせいかくけつまくえん)
「はやり目」と呼ばれている病気です。目が充血したり、目ヤニが出たり、目が痛くなることがあります。痒みはほとんどありません。
咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)
「プール熱」と呼ばれる病気です。突然高熱が出たり、目が充血したり、目ヤニが出たりします。肺炎になる危険性もあるので、要注意な病気です。
呼吸器感染症(こきゅうきかんせんしょう)
呼吸器系の炎症です。結膜炎のほか、喉頭炎、気管支炎、肺炎などが起きる場合があり、深刻化すると死に至るケースもあります。
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胃腸炎(いちょうえん)
子供に多い消化器系の病気です。代表的な症状では、微熱、腹痛、下痢や嘔吐があります。
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出⾎性膀胱炎(しゅっけつせいぼうこうえん)
おしっこをする時に強い痛みを感じ、真っ赤な血が出る病気です。
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危険がいっぱい、アデノウイルスの感染経路とは?
アデノウイルスの感染経路はどこからなのでしょうか?大きく分けて、接触感染と飛沫感染の2つがありますが、主に接触感染です。
インフルエンザのように空気感染することはありませんが、アデノウイルスの感染力は強力です。直接接触だけではなく、ドアノブやつり革、タオル、エレベーターのボタン等、たくさんの人が触る物から間接的に接触する場合でも感染します。
絶対にかかりたくない!アデノウイルスの予防方法とは?
- 手洗い、うがい
基本は手洗いとうがいです。手洗い後にアルコール消毒をすると効果が高まります。
- タオルの使い分けと洗濯
タオルを共用で使うのは避けた方がいいでしょう。感染した人が使ったタオルは、熱水で選択すれば消毒できます。
- 室内の消毒
家庭内での感染を防ぐために、“手”がよく触れる場所などは、こまめに除菌をしましょう。
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気になる治療法は?
冗談みたいですが、本当です。
効果的な薬は無いので、現実的な対処法は「ウイルスへの抵抗力を高める」ことが一番大切です。そのために、十分な栄養補給と、十分な休息することが重要なんですね。
でも、子供の場合は休ませればすむことですが、親の場合は家事をしなければなりませんよね。そんな家事の負担を少しでも減らすために、食材宅配というサービスもあるので、興味があれば、こちらの記事も覗いてみてください。
他人にうつさないために気を付けることとは?
どんなに気を付けていても、100%防ぐことはできません。かかってしまった場合は、家族や友達にうつさないようにしなければなりません。
やってはいけないこと
- 目をこすったり触ったりする
- 共用のタオルを使う
- 最初にお風呂に入る
- 学校・会社に行く
やるべきこと
- よく手を洗う
- ペーパータオルを使う
- お風呂は最後に入る
- 学校・会社を休む
アメリカ、ニュージャージー州の小児病棟では、アデノウイルスが原因で子供7名が死亡するという痛ましいニュースがありました。
動画でも触れられているとおり、手洗いに問題があった可能性が指摘されているとのことです。
この病棟では障害や病気を抱えている子供が入院していたそうなので、元々免疫力が低かったことも原因ではあると思います。しかし、手洗いの徹底がされていないばかりに死亡することになっては取り返しがつきませんよね。
風邪をひいたり、寝不足が続いているなどで免疫力が下がっている時期は、なおさらしっかりとした手洗いを徹底したほ方が良いでしょう。
家庭ではハンドソープを使っていても、アルコール消毒までしている家庭はまれだと思います。しかし、大切なお子さんを守るためにも、この機会にアルコール消毒液を用意してもいいかもしれません。
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この消毒液は手の消毒はもちろんのこと、まな板の消毒などお掃除でも大活躍!さらに、口に入っても安全で食べ物にも直接かけられる高濃度アルコールなのでオススメです!
とくに、流行性角結膜炎は、学校保健法の学校伝染病の種類において第三種に指定されています。
学校における子供や職員の健康を守るため、学校の安全管理に関して必要な事項を定めた法律です。
第一種から第三種まであり、それぞれで出席停止期間が定められています。
第一種は、コレラやエボラ出血熱などの重病で、
停止期間は「治癒するまで」です。
第二種は、インフルエンザなどの飛沫感染のリスクが高い病気で、
停止期間は病気によって違いますが、「治癒後数日経過後」です。
第三種はそれ以外の病気で、
停止期間は「伝染の恐れがないと、医師が認めるまで」となります。
アデノウイルスは非常に感染力が強いので、医師が認めるまでは出席、出勤は禁止です。
まとめ
- アデノウイルスが引き起こす病気は数種類!
- 感染経路はほとんどが接触感染!
- 予防の基本は手洗い、うがい!
- 治療法は十分な栄養と休息!
- 他人にうつさないために、しっかり休む!
いかがでしたでしょうか?
三大夏風邪の一つ、アデノウイルス感染症。感染力の非常に強いウイルスなので、一番大切なことはしっかり予防することですね。
それでもかかってしまったら、他人にうつさないよう気を付けること。そして、合併症が起きないよう完治するまで安静にすることです!今回も最後までご覧いただきありがとうございました。