赤ちゃんとの移動は荷物が多く、公共交通機関を利用して泣いてしまったときのことを考えると、できれば車でお出かけしたいものですよね。
そこで必要なのがチャイルドシートです。スムーズに乗ってくれればガッツポーズをしたいくらい親としては嬉しいですが、その反面「乗りたくない!」と暴れられたときには、もうその時点でどっと疲れてしまうものです。
では、どうしたら赤ちゃんも大人もストレスフリーにチャイルドシートへ乗せることができるのでしょうか?今回の記事では、赤ちゃんをチャイルドシートへ乗せる際の乗せ方と注意点をお伝えしていこうと思います。赤ちゃんが車内で快適に過ごせるためのグッズも紹介していますので、合わせてご覧ください。
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チャイルドシートとは
着用義務について
道路交通法では、6歳未満(0〜5歳)の子どもを車に乗せて運転する場合、チャイルドシートの着用が義務化されています。
自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。
ただし、疾病のため幼児用補助装置を使用させることが療養上適当でない幼児を乗車させるとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるときは、この限りでない。
引用:警視庁
どんな種類がある?
一般的に、子ども用のチャイルドシートをひとまとめに「チャイルドシート」と読んでいますが、その中でも3種類に分類されています。
ベビーシート | 乳幼児用 | 新生児〜1歳頃 |
チャイルドシート | 幼児用 | 1〜4歳頃 |
ジュニアシート | 学童用 | 4歳頃〜 |
チャイルドシートの固定方法について
チャイルドシートを車に固定する方法は「シートベルト」と「ISOFIX」の2つあります。シートベルトの固定方法は多くの車種で適用できますが、ISOFIXの場合はチャイルドシートを固定したい車が対応していないと取り付けができません。購入の前に、取り付けたい車が対応しているか、確認することが大切です。
おさえておきたい乗せ方の注意点
①ベルトを正しく装着
引用:長野県警察
- 肩にパットが当たる位置でベルトを固定する
- 肩ベルトの高さを確認する
- 肩ベルトがねじれてないかを確認する
- 鎖骨と肩ベルトに指が1本程度入るまで調節する
- バックルがしっかりはまっているかを確認する
一連の流れを確認したい場合は、こちらの動画も参考にしてみてください。
②ベルトの装着は手早く
丁寧にベルトの装着をすることは大切ですが、モタモタしていると赤ちゃんがぐずりだし、上手く装着できなかったり赤ちゃんが暴れてしまったりという状態になりかねません。
③ドアに注意
スライドドアと片開きのドアでは、赤ちゃんの乗せ方が違ってきます。どのような点に注意するといいのでしょうか?
スライド式のドアの場合
引用:HONDA
ドアフレームに赤ちゃんの体や頭をぶつけないように配慮するだけで、比較的安心して乗せることができます。
片側開きのドアの場合
引用:HONDA
できるだけドアを大きく開け、赤ちゃんの頭から車内に入れチャイルドシートに座らせるようにしましょう。
④座席へのおろし方に注意
頭を守りつつ、おしりからそっと下ろしましょう。シートクッションの1番深いところと赤ちゃんのおしりがぴったり合うように座らせるとフィットします。
⑤月齢・年齢や体重に合わせてシートの状態を調整
新生児や乳幼児にはインナークッションが必要ですが、体が大きくなっても使用を続けると逆に窮屈になってしまいます。したがって、月齢や体の成長具合によって、ベストなシートの状態にしてあげるといいでしょう。
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チャイルドシートの取り付け場所はどこ?
取り付けが推奨されている座席位置
- 助手席のエアバッグに押しつぶされたり弾き飛ばされたりする
- 3列目は後続車からの追突の危険がある
左右どちらに取り付けたらいい?
後部座席の2列目に取り付けられれば、運転席側でも助手席側でも問題はありません。各家庭の使い勝手を考慮して配置しましょう。
赤ちゃんが楽しくチャイルドシートに座っておでかけするためのコツ
コツ① ベルトやインナークッションの状態をチェックする
- ベルトを締めすぎて苦しくないか
- ベルトの高さが体の大きさに合っているか
- インナークッションのせいで窮屈に感じていないか
コツ② 車内の温度調節
子どもは大人よりも体温が高いため、1年を通して車内を暑く感じることが多いです。したがって洋服の重ね着ではなくブランケットをかけて温度調節したり、夏場にはできるだけ涼しい環境作りを心掛けましょう。
エイデンアンドアネイ おくるみ
肌触りのいいおくるみで、ブランケットや授乳ケープ代わりにもなります。1枚あると重宝しますよ。
チャイルドシート用 冷涼パット
夏の赤ちゃんの背中はムレムレでかわいそうと感じたことが1度はあるはずです。こちらは通気性がよく、夏場でも快適にチャイルドシートに座ることができます。
コツ③ 車内のニオイ
大人が気にならない程度のニオイでも、赤ちゃんは不快に感じることがあります。車内の換気を良くしたり、無香料の消臭剤を使ったりし、赤ちゃんも快適と感じる車内空間にしましょう。
エアコン 消臭剤
エアコンを付けたときの嫌なニオイは、赤ちゃんも不快なはずです。季節の変わり目など車を掃除するタイミングで使ってみるのはいかがでしょうか?
コツ④ 飽きない環境作り
いろいろなところに興味を持つ赤ちゃんが、飽きないようなアイテムを車内におくと、車でのお出かけを楽しんでくれます。最近はカラフルなおもちゃやiPadを置ける便利グッズも次々と登場しています。
びっくり おでかけドライバー
赤ちゃんも一緒に運転ができちゃうおもちゃです。鏡もついているので自分の顔もみれて楽しさ倍増ですね。
ひざのせトレー
マグやおやつの置き場所って意外と困るんですよね。このトレーがあればスッキリ解決できます。
コツ⑤ チャイルドシートに慣れさせる
「車のお出かけはチャイルドシートに乗る」ということを習慣にすることが大切です。初めのうちは嫌がったり泣いたりすることもありますが、そこで降ろしてしまうと「泣けば乗らずに済む」という認識になってしまうので、根気よく対応していきましょう。
コツ⑥ 安心感を与える
運転席にいると親の顔が見えず、不安を感じてしまう場合があります。そんなときには声を掛け、赤ちゃんに安心感を与えてあげて下さい。
セーフティミラー
顔が見えないと不安なのは親も一緒です。このミラーを使えば、後ろ向きにチャイルドシートを取り付けている場合でも、運転者から顔が見えるので安心です。
まとめ
- 乗せ方の注意点
- ベルトを正しく装着する
- ベルトの装着は手早く行う
- 車のドアのタイプによって乗せ方が違うので注意する
- おしりからそっと座席に下ろす
- 月齢・年齢や体重に合わせてシートの状態を調整する
- チャイルドシートの取り付けは2列目を推奨
- 楽しくチャイルドシートに座るコツ
- 車内の温度調節をする
- 車内のニオイに気をつける
- 赤ちゃんが飽きない環境作りをする
- チャイルドシートに慣れさせる
- 赤ちゃんに安心感を与える
赤ちゃん時代の車でのお出かけは、どんな近場であっても「嫌がらないかな?」「途中で暴れないかな?」と心配事が多くて、帰宅する頃にはぐったり疲れてしまった記憶があります。2人目ともなると、「泣き声さえもBGMだわ!」と開き直ることもできましたが、長女のときには、そう捉えることがなかなか難しいものでした。
今回の記事を読むことで、親側のチャイルドシートへの乗せづらさや、赤ちゃん側の居心地の悪さなどが解消されたら幸いです。車でのお出かけが大人も赤ちゃんも楽しめるよう、願っています。