お子さんのお食い初め、しましたか? 色々な意味のあるメニューの中に鯛の尾頭付きがあります。「めでたい(鯛)」と語呂がいい、赤と白の体の色から紅白のお祝いのイメージがある縁起物です。
さすがに値段が高いので、たまにスーパーで見かけてもこんな高級魚食べる日が来るのかしら・・・とため息が出たりします。たまには贅沢もしてみたいけど、授乳中には食べてもいいのでしょうか?
そんな鯛を今回取り上げてみました。食べる時の注意点や安く食べられる方法などをご紹介します。
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鯛は授乳中に食べてもいいの?
鯛といえば、お刺身に鯛めし、煮付けとどれをとっても美味しい魚です。ただ、値段が高いので食べる機会は少ないと思います。そんな鯛が食卓に出てきたら、是非食べたい。でも授乳中に食べていいのか迷いますね。
鯛はさっぱりとしていますが、高タンパクでしかも消化吸収が良い魚なんです。授乳中、生活が乱れて不足しがちなタンパク質や必要な栄養素が、鯛には含まれています。美味しい母乳を作るためにも、是非食べて欲しいです。
鯛の種類
「鯛」の種類は約400種類。その中で鯛と名の付く魚は約200種類もいるんです。大きさも10cmほどのものから1mぐらいになるものまで様々。鯛の種類をいくつかご紹介します。
鯛に含まれる栄養とは
鯛には、以下の栄養素が含まれています。
タンパク質
赤ちゃんの時間に合わせた生活の中で、食事の時間がずれ、簡単な物で済ませたり量が少なくなったりすることで簡単にタンパク質は不足してしまいます。筋肉や骨、髪の毛に至るまであらゆる部位に必要な成分ですし、美味しい母乳にはタンパク質は欠かせません。授乳中には積極的に摂りたいですね。
イノシン酸
塩分を過剰に摂ると高血圧や動脈硬化などの心配がありますが、イノシン酸は体内の余分な塩分を排出するので、予防につながります。かつお節などの代表的なうまみ成分でもあります。イノシン酸は分解が遅く、時間が経ってもうまみが残ります。「腐っても鯛」と言われるのはこのためです。
タウリン
もう少し頑張りたい時に、タウリン配合の栄養ドリンク。私もよくお世話になっていますが、この成分は、赤ちゃんの脳や目などの神経の発達に非常に重要な働きをします。赤ちゃんの体内では十分な量を作ることができないため、母乳からの摂取が必要です。
毎日の育児の大変さは私も体験してきました。たまっていく疲労と戦う日々は本当に大変ですよね。タウリンは疲労回復に効果を発揮します。血圧のバランスをとったり、肝臓の解毒作用など疲れた体を整えてくれますよ。元気なママの母乳を赤ちゃんに届けたいですね。
不飽和脂肪酸(DHAとEPA)
鯛は青魚ではありませんが、DHA、EPAを多く含んでいます。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
「魚を食べると頭が良くなる」その真意は確かではありませんが、脳の発達を促したり神経組織を発育させる働きがあるのがDHAです。赤ちゃんの脳は、妊娠後期から産後1年ほどの間に急激に発達するので、たくさんのDHAを届けてあげたいですよね。
EPA(エイコサペンタエン酸)
赤ちゃんに美味しい母乳を与えるためには、母乳の栄養ももちろんですが、血液がスムーズに流れることも大切です。
EPAは、血液の流れを改善し栄養たっぷりの母乳を作る助けになります。血流が良くなることで血栓をできにくくしたり、高血圧や動脈硬化を予防する効果があります。また、アレルギー改善効果もあります。
DHA、EPAは一日どのくらい摂ったらいい?
DHAやEPAは体内でほとんど作ることができない成分なので、食事で上手に摂っていきたいですね。では1日どのくらい摂ったらいいのでしょうか?
厚生労働省によるとDHAやEPAを含むn-3 系脂肪酸の摂取量を授乳中のママは約1.8gとしています。鯛のお刺身だと約4〜5切れ、塩焼きだと切り身1枚程度。意外と脂身があるんです。
「鯛は捨てるところが無い魚」と言われるほど、ほとんど全ての部位を食べることができます。DHAやEPAは、鯛の頭や骨の部分にありますから調理方法としては「カブト煮」や「あら煮」がいいでしょう。
鯛の見分け方
新鮮さ
魚を買う時はより新鮮なものを選びたいですよね。鯛に限らず、魚は次の3箇所を見て選んでみましょう。
- 目 … 透き通っていて、くぼんでいないもの
- エラ … エラを指でめくった時に赤色が鮮やかなもの
- 弾力 … 身の部分を触って固く弾力があること(お腹も固ければなおよし)
天然か養殖か
見た目の違いはあるものの、味は養殖の鯛も天然と変わらないくらい美味しくなっています。養殖の方が動く範囲が少ないために、天然鯛の2倍近くの脂分があります。
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鯛を食べる時に気をつけたい3つのこと
授乳中に生魚を食べるのはちょっと勇気がいりますよね。主に気になること3つあげてみました。
①生魚に含まれる水銀
水銀は自然界に存在し、もちろん鯛を含む魚介類にも含まれています。そんな魚を食べたら母乳を飲む赤ちゃんが水銀中毒になってしまうのでは、と悩むママさんも多いのではないでしょうか。
厚生労働省のHPでは、食物連鎖により水銀の含有量が多い魚の一つとして、金目鯛(キンメダイ)があり、妊娠中に摂取する量を60〜80g(切り身1切れ)を週2回としています。
母乳に移行する水銀の量は母親の血液中の水銀の量に比べて少ないこと等から、水銀による健康リスクが特に高いのは妊娠中であり、授乳中のリスクは低いと考えられています。
引用:「水銀を含有する魚介類等の摂食に関する注意事項」について(Q&A)
②食中毒
ママが食中毒になると、困るのは赤ちゃんです。母乳に菌が入ることは無いので授乳は可能ですが、嘔吐や下痢などの食中毒症状が出ると、体力が奪われて育児どころではなくなってしまいますし、嘔吐物が付着したものを赤ちゃんが触るなどの二次感染も怖いですよね。
魚介類をお刺身など生で食べる時は、食中毒にならないよう注意が必要です。ここでは魚介類に付着する食中毒の原因になるものを取り上げました。
腸炎ビブリオ
7〜9月の夏場、海水温度が高い時期に集中して発生する、非常に増殖の早い菌です。10℃以下だと菌の増殖を抑えられますので、少しの間でも冷蔵庫に入れるようにし、室温で放置するのはやめましょう。
65℃で4〜5分加熱処理をすると菌が死滅
症状:腹痛、下痢、嘔吐など
寄生虫「アニサキス」
アニサキス幼虫が寄生している魚介類を口にすることで食中毒を起こします。
中心部までしっかり70℃以上で加熱処理することで死滅
胃壁に刺入した時の症状:みぞおちの激しい痛み、嘔吐など
腸壁に刺入した時の症状:激しい下腹部痛、腹膜炎など
ヒスタミン
アミノ酸の一種であるヒスチジンを多く含む魚介類を、常温で放置したり加工する過程でヒスタミンが生成され、口にすることで食中毒を起こします。授乳中は魚介類の加工品を口にするのは避けた方がいいでしょう。
ヒスタミンは20〜30℃の間が一番生成されやすいので、冷蔵庫での管理が重要
症状:顔面が赤くなる、頭痛、吐き気、じんましんなどで比較的症状は軽く済む
生ものは鮮度を保つのが大事です。そのためにも常温で放置せず、冷蔵庫や冷凍庫でしっかり管理しましょう。食中毒で下痢の症状が出た場合は、下痢止めを使うと体内に毒を留まらせておくことになってしまうので、辛いですが服用しないようにしましょう。
③ アレルギー
お店で買ってきた食品の裏に「原料がエビやカニを捕食しています」という注意書きを見たことがあるでしょうか。甲殻類アレルギーは聞いたことがあると思いますが、エビやカニを直接摂取しなくてもそれらを捕食する魚を摂取することでアレルギー反応が出るかもしれない、ということです。
実際に、アレルゲンとなる甲殻類のタンパク質の量が魚によって違うという研究結果もあります。鯛は小魚や貝類の他にエビやカニも捕食していますから、元々甲殻類アレルギーがある人は注意して欲しいです。
鯛のオススメレシピ
とっても簡単!本格和食♪ 鯛のあら炊き
詳しいレシピはこちらから→とっても簡単!本格和食♪ 鯛のあら炊き
旬!ふっくら美味しい真鯛の炊き込み御飯
引用:Cookpad
詳しい作り方はこちら→旬!ふっくら美味しい真鯛の炊き込み御飯
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まとめ
- 鯛には青魚にも含まれるDHAやEPAが含まれている
- 新鮮な魚を選ぶコツ
- 目が透き通っているか
- エラをめくった時に綺麗な赤色か
- 身やお腹を触った時に固く弾力があるか
- 金目鯛を食べる時には含まれる水銀の量に注意が必要
- 食中毒に気をつける
- 甲殻類アレルギーがある人は鯛を食べるのを控える
- 鯛のアラや切り身を使うと安く、美味しく食べられる
普段の食卓には馴染みのない鯛、いかがでしたか?
白身魚なので淡白かと思いきや、意外と脂ののった魚なんです。煮付けにするときはちょっと脂があったほうが美味しいですよね。
切り身やアラを使って、いつもとちょっと違う贅沢もストレス解消にはいいんじゃないでしょうか?「今日の母乳はちょっと高級品なのよ。」なんて赤ちゃんに話しかけてみて下さいね。ママにも赤ちゃんにも、美味しいものは気持ちを整えてくれますよ。
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