授乳中は病院の先生や、旦那さん、家族や友達から「たくさん栄養摂ってね」「しっかり食べて〜」と言われることが多くなりますよね。お母さんは自分だけでなく、赤ちゃんにも栄養を分けてあげるため、確かにそうですよね。
周りからたくさん言われても1番分かっているのはきっとお母さんでしょう。それなのに「何も欲しくないな」「食べ物も見たくない」となる時がありませんか?すごく自分を責めたくなりますよね。
でも、あなただけじゃないんです。授乳中のお母さんにとって、食欲がないことはよくあることなのです。だから落ち込まないでください。何が原因なのか、どうすれば少しでも良くなるのかをご紹介します。
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食欲が湧かない原因4つ
D-MER(不快性射乳反射)
「D-MER」をご存知でしょうか?Dysphoric milk ejection reflexの略で、赤ちゃんが母乳を飲み始めるとお母さんが突然ネガティブな感覚に陥ることです。
通常の射乳反射では、オキシトシンが分泌されるため赤ちゃんを愛おしく思うようになります。授乳時にオキシトシンと同時にプロラクチンも分泌されます。
このプロラクチンの分泌を高めるためにドーパミンの分泌が抑えられるのですが、このプロセスがうまく行かないことでD-MERが起きるのではないかと予測されています。
オキシトシン
先ほど少し触れたオキシトシン。別名で愛情ホルモンと言われています。
本来はママの母乳を 出すためのホルモンですが、嬉しい、楽しい、気持ちいいと 感じた時などに、脳で作られます。
分泌されると、 やさしい気持ちになったり 幸せな気分になるため、愛情ホルモン、幸せホルモンとも 呼ばれます。
さらに繰り返し触れ合ったり、 じっと見つめ合うことで、 分泌量がアップします。
引用:メリーズホームページ
オキシトシンには食欲を抑制する働きがあります。ダイエット効果があるとプラスの効果として捉えられることが多いですが、栄養をしっかりと摂取しないといけない授乳中には不安要素になりますよね。
特に辛いこともないのに「なんで食欲がないんだろ?」となれば、オキシトシンが働いている可能性が高いです。
マタニティーブルー
「マタニティブルー」という言葉を聞いたことがありますか?これは妊娠中から産後に現れる症状の1つです。ホルモンバランスの乱れが原因とされています。
- 涙もろくなる
- ちょっとしたことで悲しくなる
- 疲れやすく、体調がすぐれない
- 不安で憂うつな気持ちになる
- 漠然とした不安感に襲われる
- イライラしてしまう
など
上記の症状から食欲が湧かなくなることもよくあります。
生理現象の1つで産後1〜2週間で特に出やすい症状です。その後はだんだん収まってきますが、その後も続くようであれば「産後うつ」の可能性がありますので、病院できちんと見てもらったほうがいいでしょう。
疲れ
育児は疲れがつきものです。思うように赤ちゃんがご飯を食べてくれなかったり、寝てくれなかったりが当たり前です。それでも赤ちゃんに付きっきりになってバタバタした日々を過ごしていると、気付かないうちに疲れが溜まってしまうものです。
疲れが溜まって、食事をするよりも休みたい、寝たいという時って時々ありますよね。もちろん休むこと、寝ることを優先するのもいいですが、それが日課になってしまうと危険です。
忙しくて食事をする時間が中々取りにくいかもしれないですが、日課になる前に「今疲れているのかも」と気づくことが大切なので、少しだけでも今の自分の状態を振り返ってみてくださいね。
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効果のある対処法3選!
育児を少しだけ他の人に頼む
これは抵抗がある人が多いかもしれないです。自分の子どもは責任を持って育てる、なんてことはよく言われます。
でも頑張りすぎて、食欲も全然ないのに育児を続けるのはしんどいですし、お母さんが身体を壊すのが1番良くないですよね。その前に周りの人を頼ることをおすすめします。
旦那さんや、あなたのお母さん、少しお金が掛かりますがベビーシッターサービスにお願いすることでとてもリフレッシュすることができます。
- 自分の趣味に没頭する
- 買い物に行く
- 友達と出かける/ランチに行く
- 旦那さんと2人でデートする
もちろん何をしてもいいと思います。時間があればしたいなーと思うことが日々溜まっていると思うので、それをする時間にしてみてください。
もし旦那さんがこれを読んでいるのであれば、ご自分から育児を引き受けてあげてください。旦那さんに気を使ってお願いできていないお母さんはたくさんいますので。
アロマでリラックス
どの要因も病気ではないため、薬を飲んだから治るという単純なものではありません。生活習慣や、少し生活スタイルを変えながら徐々に良くしていく必要があります。そこでおすすめなのがアロマを日常に取り入れることです。
アロマはリラックス効果が非常にありますし、何より最近は種類が豊富なため自分の好みに合うものを選ぶことができます。精神的、肉体的疲れに効果があるアロマの香りをご紹介します。
●ラベンダー
数あるアロマの中でも人気の高いラベンダー。フローラルで優雅な香りが女性に人気です。緊張やストレスを和らげ、気持ちを落ち着かせてくれます。
●ベルガモット
オレンジに少し似ている、柑橘系のフルーティーな香りが特徴のベルガモット。紅茶の香りとしてもお馴染みです。リラックスとリフレッシュ、両方の効果を持つといわれています。
●サンダルウッド
エキゾチックな香りが特徴のネロリはお香にも使われており、日本人には馴染み深い香りです。不安を払拭し心安らかにしてくれます。
スプレータイプであれば、気軽に始めることができるのでおすすめです。お部屋に1吹きするだけで癒やされますので、試してみてくださいね。
食べずに栄養補給
疲れているときは栄養も不足していることがよくあります。そんなときはご飯を食べるのが1番ですが、そもそも食欲がないということもありますよね。そんなときは栄養ドリンクなどで補うことも1つの方法です。
おすすめの飲み物を3つご紹介しますね。
アーモンド効果
野菜生活
アルフェネオ
母乳にいい飲み物も下記にまとめていますので、気になった方はぜひご覧ください。
食欲が戻ってきたときにおすすめレシピ 3選
おかゆ
材料 (茶碗軽く2杯)ご飯 しゃもじに2杯水 200cc塩 小さじ1/2味の素 2ふり
野菜スープ
材料 (2人分)豚こま 100g干し椎茸 1/2個分玉ねぎ 1/2個ほうれん草 1束水 300ccだしの素 小さじ1醤油 小さじ3塩 小さじ2
湯豆腐
材料 (1〜2人前)
豆腐 1丁(300〜500g)出汁昆布 1枚(約15cm)ねぎ 15cm白菜 1〜2枚
まとめ
- 授乳中に食欲が湧かないのは精神的要因が多い
- 生理現象でもあり、お母さんであればよく起こることだから心配しすぎないことが大事
- 身体を休めること、リラックスをすることで症状が良くなる
- 食欲が戻ってきたら、温かくて簡単に作れるものから食べるのがいい
いかがだったでしょうか。子育てが始まった大切な時期なのにと焦る方もいらっしゃると思います。でも、どのお母さんにも起こりうることですし、お母さんのせいではありません。
育児を一生懸命している証拠でもあると思います。自分に負荷を与えすぎないことが大切です。無理をしすぎず、周りに頼りながら育児をしてくださいね。