小学校は自治体で決められたところに通うのが当たり前だと思っていませんか?実は最近、より良い教育環境や生活環境を求めて引越しをする人たちが増えているのです。そんな話を聞いたら、「わたしも引越しを考えなきゃいけない?」と焦ってしまいますが、引越しをした方が良いかは家庭によって違いますよね。
そこで今回は、教育環境を考えて引越しをするならどんなポイントをおさえておけば良いのか。また教育環境が良いとされる学区の落とし穴もご紹介していきたいと思います。
小学生の子どもを持つ保護者の方、まだ子どもは小さいけどこれからのために知っておきたいという方もぜひご覧ください。
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公立小移民ってなに?
では、具体的に公立小移民とはどのようなものなのか、みていきましょう。
- 教育環境や生活環境を重視して、子どもを公立小へ入学させるために引越す人たちのこと
- 中学受験まで見据えた行動である
- 優れた教育環境と生活環境を求めている
おさえておきたいポイント①小学校受験のメリット・デメリット
「進学校にいくなら、小学校受験をする」というイメージを持っている方も多いと思います。では、まずは小学校の受験をするメリットデメリットをみていきましょう。
メリット
- エスカレーター式に進学できる
- 良い家庭の子どもと一緒に学べる
①エスカレーター式で進学できる
エスカレーター式と言っても、どこにでも進学できるわけではなく、内部進学をしてもトップクラスの成績は保証されません。目標とする大学や職業がある場合は、個人の努力も必要です。
ただ、外部受験に費やす時間を自分が興味を持っていることに使えるという点では、メリットと言えるでしょう。英語を勉強して大学に行ってから留学をしたり、スポーツを通して大人になっても楽しめる趣味を見つけたり、時間を有効に使えますね。
②良い家庭の子どもと一緒に学べる
ここで述べている「良い家庭」というのは「教育熱心で家庭環境の良い家庭」ということです。小学校受験は保護者の面接もあるので、保護者自身がある程度の知識とマナーを持っているかが重要となってきます。
したがって、自然と家庭環境の良い子どもたちが集まるという流れになり、そのような子どもたちと一緒に勉強をするということは、子どもの学力や心の発達に関しても、良い方向に成長することが望めます。
デメリット
- お金の問題
- 通学時間の問題
①お金の問題
私立の小学校に通うことになると、年間60〜100万円程度必要になります。国立であれば最初こそ10〜50万円程かかりますが、2年目からは10〜20万円程度になります。ですが公立と比べると月々の支払いは約2倍、電車通学になれば交通費もかかりますよね。
②通学時間の問題
国立や私立の小学校に通学する場合、電車を利用することになるかもしれません。例えば、通学時間が片道30分だとすると、往復で1時間になります。これに対して公立の小学校に通学する場合は、通学時間がだいたい10分程度が平均的で、往復でも20分です。
単純計算をすると、1日の通学時間で40分の差が出ることになりますが、これは小学校高学年になり中学受験の勉強を始めると、この時間の差の積み重ねが大きなハンデになりかねないのです。
おさえておきたいポイント②公立の小学校の良さ
では、私立の小学校に行ける程の余裕がある家庭でも、わざわざ公立の小学校を選ぶ家庭が増えているのは、なぜでしょうか?公立の小学校の良さをみていきましょう。
①自宅からの近さ
私立のデメリットに「通学時間」とありましたが、まさに公立の良さは自宅から学校までの近さです。通学時間の差がハンデになると共に、まだ小学生の我が子を毎日電車に一人で乗せるというには、親としては心配です。
より安心して通学できるように、こちらのアイテムはいかがでしょうか?
防犯ブザー
シンプルなデザインなのでどんなランドセルにも合いますね。さらに、紐が抜けきらないタイプなので紛失してしまう心配もありません。
ランドセル カギリターンズ
家の鍵を持たせるのはいいけれど、紛失や防犯の対策は大丈夫? という保護者の心配を、上手にフォローしてくれるアイテムです。
②生活環境の良さ
学区内の地域住民は同じような価値観を持った保護者が集まることが多い上に、PTAの活動の一環で通学路や地域の公園の安全を確認するために、保護者が順番に見回りをしている学区もあり、子どもたちが安心して生活できるような環境作りがされています。
おさえておきたいポイント③公立の人気学区とは
首都圏の場合、国家公務員宿舎や一部上場企業の社宅が多い地域、または進学校といわれる高偏差値の公立高校があつまっている地域にある公立の小学校は、自然と教育熱心な保護者が集まりやすい傾向にあります。
引用:日経DUAL
こちらは、首都圏「高学歴な親が選ぶ」学区ランキングです。世帯年収が高く、4年制大学卒の保護者が選ぶ小学校は、一度は学校名を聞いたことのある有名な小学校が多くみられます。このように高学歴・高収入の連鎖は親から子へと続いていくのでしょうか。
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おさえておきたいポイント④人気学区の落とし穴
子どもに良い環境で教育を受けさせられるのであれば、すぐにでも引越しを考えてしまいますよね。ただ、そんな中にも注意してもらいたい点がいくつかあるので、みていきましょう。
- 人気のある小学校では需要が供給を上回ってしまい、教室不足になっている
- 子育て世代が人気のある地域に集中して、希望の保育園に入れない可能性がある
- 学童保育が足りず、待機児童になってしまう
先輩ママの意見
もし、今住んでいる地域の教育環境に満足できないと感じている場合、人気学区へ引越しをした方がいいのか迷いますよね。先輩ママさんの意見をまとめてみました。
・私も子供の教育環境を考え引越しをしましたが、保育園には入れず仕事を辞めました。(夫の海外赴任も近かったので、いずれ退職するつもりではありましたが) 保育園激戦区は幼稚園激戦区でもあります。そこそこ評判の良い幼稚園は入園テストがありますし、早朝から並んだりします。しっかり調べないと保育園も幼稚園も入れないとなりかねません。幼稚園に入れるまで自宅待機という話も聞きます。23区内の教育環境が良いと評判の地域です。これからも仕事を続けていくつもりなら、今はまだ保育環境を第一に考えましょう。引越しは小学校入学から3年生位を目安にすると良いと思います。
・国立大学付属の小学校受験対策の塾へ通い対策します。入るまでの出費なので、少しの辛抱です。近年、幼児教育の重要さが叫ばれています。幼児期に特別な教育をすれば、一生の宝になると。小学校受験なら、お住いのレベルがどうあれ関係ないです。家を売って違う場所に住むにしても、小学校受験からの方がいいと思います。
引用:発言小町
・小学校は低学年で学級崩壊も珍しくなくて。先生も耐えかねてしまったりと。なかなかにハードです。そんな中で、子供たちはかなりたくましくなったように思います。成績も、まぁ。良い方です。流されないようにするのは大変ですが、親子ともに頑張れば、つらい経験を前向きな力にできるように思います。こういった環境でもまれておくのもいい経験だと、今は思っています。社会に出た時につぶされないように、雑草っぽくいくのも良いかな?とも思います。
引用:発言小町
・環境はともかく、頭がいい子が住んでるエリアというのはぶっちゃけお金持ちエリア。良い塾に入れてあげられたりと子供にお金をかけられるから子供の学力が高い。そういう子がたくさん集まると学力に対する関心が高くなるので周りの環境も整う。トピ主さんが高給取りならまあ大丈夫だと思いますが、あまり学力という面だけ見て住む場所を決めるのはそれも危険じゃないかなと思います。学力が高いエリアは、親の意識も高いのでお互い対抗心も高いと思いますからプレッシャーやらギスギスした空気もあると思いますよ。私は最近引っ越したのですが(子供は中学生)…学力はあまり高くない地域ですがそれでも各クラスの成績上位者はトップ校へ進学しますし、結局は子供自身が勉強するかどうかそれに尽きるのではと思ってます。
引用:発言小町
・引っ越したいという気持ちがあるなら、引っ越しを決める前にどこに引っ越すかを徹底的に調べてから引っ越すかを決めないと後悔しそうですね。家を売る手続きと引っ越し先を丁寧に調べるのは大変ですよ。まずは、調べることから始めては?進学状況、病院等の環境、塾(徒歩県内に受験対応する)とか近くにあるか、トピ主さんが送り迎えするにしても、できる範囲かどうか、買い物環境(スーパーとか近くにあるか)あげただけでも調べることが、かなりありますよ。
引用:発言小町
もし引越しを検討している方は、こちらの記事もぜひご覧ください。
まとめ
- 公立小移民とは
- 教育環境や生活環境を重視して、子どもを公立小へ入学させるために引越す人たちのこと
- 中学受験まで見据えた行動である
- 優れた教育環境と生活環境を求めている
- おさえておきたいポイント
- 小学校受験のメリット・デメリット
- 公立の小学校の良さ
- 公立の人気学区とは
- 人気学区の落とし穴
わたしの住んでいる隣の地域はまさに人気学区と呼ばれる地域で、場所が少し違うだけでも、保護者が学校側に求めるもののレベルが高かったり教育に対する熱量が違うなと感じています。「できるだけ良い環境を子どもに準備したい」と思うのが保護者の視点ですが、それは子どもがその想いを受け取る準備ができていないと成り立ちません。子どもがどうしたいのかを1番に考え、引越しをするかどうかを検討できるといいですね。