旬の食べ物を食べることはその食材の栄養を存分に生かし、私たちの体を元気にしてくれます。
今が旬の食べ物の一つにカツオが挙げられます。脂ののったカツオ、おいしいですよね。授乳中のお母さんたちの中にも魚が好きな人は多いと思います。
授乳中にカツオを食べても大丈夫なのでしょうか?
この記事では、授乳中にカツオを食べても大丈夫なのか、カツオの摂取目安量、母乳や赤ちゃんへの影響、カツオを食べるときに注意点、そしてカツオを使ったレシピを紹介しています。
カツオが気になった授乳中のお母さん、もしよかったら参考にしてください。
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授乳中にカツオを食べても大丈夫?
授乳中にカツオを食べるときに気をつけることがあるか知ってる?
カツオに含まれる成分
カツオは1年に2回旬となる時期があります。春先に太平洋側を北上するときに取れる「初ガツオ」、そして秋口に南下するときに取れる「戻りガツオ」です。
でも、その初ガツオと戻りガツオの栄養分が違うことはご存知でしょうか。以下に両者の栄養分の比較をしているので、見ていきましょう。
カツオが卵からかえり、群れになって日本の太平洋沿岸を北上します。そのときに春に旬となるのが初ガツオです。ビタミンやミネラルの量は戻りガツオと大きな差がなく脂質が少なくヘルシーです。赤身がしまって、さっぱりした味わいを好む人におススメです。
秋に旬になる戻りガツオは黒潮に集まる小魚をたくさん食べているので、見た目も丸々とします。その身には脂がたくさんのっているので、脂質、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸が多いです。
そのほかにもレチノール(ビタミンA)やビタミンDが戻りガツオには多く含まれています。
注意することが一つあって、ビタミンCなどの水溶性ビタミンはたくさん摂っても尿として体から出ていくけれど、脂溶性ビタミンは体に溜まりやすい性質があるから摂りすぎは禁物よ。
豆知識に一つ。脂溶性ビタミンは4つしかないの。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKよ。
何かの試験の時に脂溶性ビタミンを覚えるのにアルファベットを並び替えたらDAKE(だけ)ってなったから、今でも覚えてるの。
ビタミンEは体を老化させる活性酸素から体を守る抗酸化作用があるの。
両方とも「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれる脂肪酸のうちの一つで中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールを減らしてくれるの。なおこちゃんがカツオを食べると、DHAやEPAは母乳を通して赤ちゃんにもいい影響があるのよ。
魚についてのことはこの記事を参考にしてね。
カツオ節になるとどうなるの?
さて、カツオといえば、カツオ節も思い浮かびますよね。乾物なので日持ちもするし、手軽に食べることができるので便利です。
かつお節になったときにカツオの成分は変化するのか気になりますよね。それでは、カツオ節を見ていきましょう。まずは、先ほどみた表にカツオ節の欄を足してみます。
※ビタミンAはデータを見ても載っていなかったので、空欄になっています。
カツオ節は単に生のカツオを乾燥させたものではなく、いくつもの工程を経て作られます。煮熟(じゃじゅく)と呼ばれるカツオを煮る過程でカツオは殺菌され、脂肪分が落ちるので脂質は戻りガツオの1/3程度になっています。
また、たくさんのアミノ酸を含んでいます。
カツオ節には以下のような効果が期待できます
●新陳代謝促進:イノシン酸と呼ばれる成分が細胞の活性化を促すことで新陳代謝促進の効果があります。
●脂肪燃焼:DHAやEPAは中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールを下げる効果があります。また、ヒスチジンと呼ばれる成分には胃液や膵液に含まれるリパーゼを活性化させることで中性脂肪を燃焼します。
●骨が丈夫になる:カルシウム、ビタミンD、マグネシウムなど骨の形成に必要な栄養素がそろっています。
●免疫力向上:ビタミンEにより活性酸素の発生を抑え、免疫力を高めます。
●脳細胞の活性化:DHAは脳細胞の一つであるシナプスを活性化させて脳内の伝達を高める働きがあります。
授乳中のお母さんにも優しく、赤ちゃんにも必要な栄養を母乳を通して得ることができます。
かつお節はだしをとったりすることもできますが、おいしく味付けしてあればそのまま食べることもできます。カツオに含まれる栄養をあますことなく、簡単に摂ることができます。
授乳中のカツオの摂取目安量
魚を食べるときに気をつける必要があるのは、メチル水銀についてだと思います。マグロやカジキなど食物連鎖の上に位置する大きな魚には水銀が多く含まれ、胎児に影響を及ぼすことが知られているため妊娠中は特に気をつけて食べなければいけません。
授乳中のお母さんに関しては日本では注意喚起がされていませんが、アメリカやEU諸国などでは授乳中のお母さんも妊娠中のお母さんと同じように注意するように呼びかけています。
前置きが長くなってしまいましたが、カツオは水銀の注意が必要な魚には挙がっていません。なので、安心して日本人が平均1食に食べる量を目安にしましょう。
また、カツオ節は食べる際の量に関して特に制限はありません。ただし、持病で痛風があるお母さんはかつお節に含まれるプリン体が痛みを起こす可能性があるので注意して食べましょう。
味付けがしてあるカツオ節は塩分が多くなるので、塩分量を確認してから食べるようにしましょう。
●鰹節の場合は摂取の制限はありません。
味付けしてある場合は塩分に気をつけましょう。
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母乳や赤ちゃんへの影響 注意点3つ
母乳の味が変わる
魚を食べると母乳の味が変わるとよく言われます。母乳はお母さんが食べたものに影響されるので、味や香りに敏感なあかちゃんは母乳の味の変化に気がつくことがあります。
その結果、赤ちゃんがいつもより母乳を飲まないことがあります。そうすると乳腺に母乳が残ってしまいます。お母さんによってはそれが乳腺を詰まらせ、トラブルになる可能性があります。
赤ちゃんがいつもより短い時間しか母乳を飲まなかった場合には、乳房がある程度柔らかくなるまで搾乳をしましょう。
アレルギーの可能性
カツオ節の効能で挙げた、「脂肪燃焼」効果で、ヒスチジンが脂肪燃焼を助けると書きました。
そのヒスチジンはカツオの鮮度が落ちると、ヒスタミンというアレルギーの原因になる成分に変わってしまうのです。カツオを食べるときには、鮮度の良いものを選び、早めに食べきってしまいましょう。
●丸ごと買う場合
魚にツヤがあること、縦じまのコントラストが鮮明なものを選びましょう。古くなると縦じまのコントラストがぼやけてきます。
●半身や刺身を買う場合
朱色のような鮮明な色で、皮と身の間に脂肪が多くあるものを選びましょう。
空気に触れる面積が大きいほど鮮度の落ちも早くなります。戻りカツオは脂肪分が多いので傷みやすく、また臭みが出てきます。
食中毒・寄生虫
カツオのにはアニサキスと呼ばれる食中毒を起こす寄生虫が付いている可能性があります。食中毒で体調が悪くなると、強い腹痛、嘔吐などの症状が出ます。そうすると、脱水状態になりやすく、母乳にも影響が出てきます。
食中毒を予防するために、以下の3つのことに気をつけてください。
①新鮮なカツオを買うこと
②魚の身を見て、細い糸のようなものが出ていたら除去すること
③冷凍(-20℃で24時間以上冷凍)もしくは加熱(70℃以上、または60℃なら1分)を十分にすること
また、一匹丸ごと購入した際には、内臓をすぐに取り除きましょう。
調理の際に食酢、塩漬け、しょうゆやわさびをつけてもアニサキスは死滅しないので、上記の3つを徹底しましょう。
カツオを使ったおススメレシピ3選
カツオのタタキ胡麻油揚げニンニクかけ
引用:Cookpad←詳しい作り方はこちら
本当は教えたくない!?漁師のカツオ漬け
引用:Cookpad←詳しい作り方はこちら
鰹のステーキ
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まとめ
- 授乳中にカツオを食べても大丈夫です。
- 一日の摂取目安量は80gです。カツオ節に関しては特に制限はありません。
- 新鮮なカツオを選びましょう。
夏が終わる頃から戻りガツオが旬を迎えます。年に2回あるカツオのシーズンですが、脂肪分がこんなに違ってくるとは思っていませんでした。
また、カツオ節になるとカツオのいいところがぎゅっと詰まっていますね。どの状態のカツオでも、授乳中のお母さんは特に制限なく食べることができ、また赤ちゃんにも優しいので安心ですね。
レシピを見ていたら、私もカツオが食べたくなってきました。新鮮なカツオの選び方も紹介したので、ぜひスーパーの魚売り場に足を運んでみてください。
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